湾岸戦争の負の遺産、
「勝者の誤算」とは何であったか?
「勝者の誤算」とは何であったか?
「アメリカ流戦争のやり方」を徹底分析、国際テロ戦争を自ら招き寄せたその禍根をえぐる。本当に多国籍軍は"圧勝"したのか? 多国籍軍vsイラク軍の攻防を、さまざまな角度から解剖し、冷静に分析する。写真入り兵器解説を収載。
著者プロフィール
三野正洋(みの・まさひろ)
1942年、千葉県生まれ。前日本大学准教授。戦史、戦略戦術論、兵器の比較研究に独自の領域を拓いて知られる軍事・現代史研究の碩学。著書に、現代戦争史シリーズ『日中戦争』同『アフガニスタン戦争』(以上、光人社)、『図解 これならわかる! 太平洋戦争』(PHP研究所)、『危機管理術』『戦艦大和の真実』『指揮官の決断』『図解 日本軍の小失敗の研究』(以上、ワック出版)など多数ある。
目次
第1章 湾岸戦争前史- 1 イラクはなぜクウェートに侵攻したか
- 2 侵攻と攻撃
- 3 「砂漠の嵐」作戦─航空戦
- 4 「砂漠の嵐」作戦─地上戦
- 5 戦争の結果とその後
- 1 クウェート軍の抵抗
- 2 多国籍軍の輸送能力
- 3 AWACSとJ・STARS
- 4 アメリカ、イギリス軍の特殊部隊
- 5 M1エイブラムズ戦車の実力
- 6 戦艦、最後の実戦参加
- 7 空中戦の決算
- 8 スカッド対パトリオット
- 1 ツメの甘さが禍根を残す
- 2 イスラム過激派のふたつの選択
- 3 アメリカの自信の回復
- 4 純軍事的な考察
- 5 日本、この哀れな国