日本軍の小失敗の研究

図解

三野正洋(作家) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
B5版
ページ数:
96ページ
ISBN:
9784898311110
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豊富な写真と図表を多用し、
原因を分かりやすく解説!

日本軍という巨大組織の敗因はどこにあったのか──。敗因は大きな失敗にではなく、「小失敗の連続」にこそあった。豊富な写真と図表を多用し、原因を分かりやすく解説する手引書。日本の戦闘機に装備されていた機関銃・機関砲の不統一や、1対45にもなった日米の情報収集スタッフの差、陸軍による無用な超重戦車の開発、人命軽視による救助システムの不構築など、知れば知るほど日本軍の“失敗”に嘆息する一冊。

著者プロフィール

三野正洋(みの・まさひろ)
1942年、千葉県生まれ。前日本大学准教授。戦史、戦略戦術論、兵器の比較研究に独自の領域を拓いて知られる軍事・現代史研究の碩学。著書に、現代戦争史シリーズ『日中戦争』同『アフガニスタン戦争』(以上、光人社)、『図解 これならわかる! 太平洋戦争』(PHP研究所)、『湾岸戦争 勝者の誤算』『戦艦大和の真実』『指揮官の決断』(以上、ワック出版)など多数ある。

目次

序章 現代に生かせる太平洋戦争の教訓
  • 1 〝日本軍〟という巨大な組織の失敗
  • 2 敗者の側にこそ、多くの教訓が残る
第1章 無謀な戦争と指導者の愚
  • 3 日本陸軍の無謀
  • 4 補給の軽視という悪弊
  • 5 日清戦争における補給
  • 6 戦闘機の機関銃・砲の諸問題
  • 7 開戦時の陸海軍主力戦闘機は
  • 8 戦闘機のスロットル操作の無神経
  • 9 無能を証明する用兵の愚①
  • 10 無能を証明する用兵の愚②
  • 11 階級で差をつけたがる日本軍
  • 12 硬直した頭脳の証明
  • 13 東京空襲に対応できない頭脳
  • 14 人命尊重の精神は何処①
  • 15 人命尊重の精神は何処②
  • 16 民間人をいかに活用したか
  • 17 女性をいかに活用したか
  • 18 人材育成と新技術開発力
  • 19 情報の収集と分析について
第2章 制空・制海権戦略の欠如
  • 20 陸軍の造った潜水艦と航空母艦
  • 21 潜水艦の建造をめぐる問題
  • 22 対潜水艦戦闘の実像①
  • 23 対潜水艦戦闘の実像②
  • 24 対潜水艦戦闘をめぐる怠慢①
  • 25 対潜水艦戦闘をめぐる怠慢②
  • 26 拙速による戦闘機隊の悲劇
  • 27 米英のスキップ・ボミング
  • 28 特別攻撃隊の戦果は①
  • 29 特別攻撃隊の戦果は②
  • 30 航空母艦をめぐる問題①
  • 31 航空母艦をめぐる問題②
  • 32 アメリカの護衛空母の活躍
  • 33 ダメージコントロールの思想①
  • 34 ダメージコントロールの思想②
第3章 人間力・機械力・情報力を問う
  • 35 日本人の非能率の検証
  • 36 戦うための機械力と土木工事力
  • 37 難解な「マニュアルと取り扱い説明書」
  • 38 重砲の性能とその数の差
  • 39 航空用エンジンをめぐる無駄使い
  • 40 暗号解読技術の優劣
  • 41 歩兵銃の実態と自動小銃の開発
  • 42 無線通信をどう活用したか
  • 43 無線電話の交信について
  • 44 アメリカの自由
第4章 日本軍の優れていた部分を検証する
  • 45 日本海軍の優れていた部分
  • 46 日本陸軍の優れていた部分
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