失敗しない学

「ゼロ戦」でわかる

日下公人(評論家) 著
定 価:
本体780円+税
判 型:
新書版
ページ数:
192ページ
ISBN:
9784898315026
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今も昔も、同じ失敗のカタチを
「くり返さない」が、成功力!

成功と失敗を考える時は、それを超えて評価する「より高い目」が必要という著者。名機「ゼロ戦」を中心に戦史をひもときながら、さまざまな失敗のカタチを指摘し、ハード・ソフト・システム・人事・経済で失敗しない方法を伝授します。「戦史は勝ち負けがはっきりあらわれる」から、失敗もわかりやすい!

著者プロフィール

日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業監査役。原子力安全システム研究所最高顧問。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、㈳ソフト化経済センター理事長を経て、東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。著書に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『日本人の「覚悟」』(祥伝社)、『2009年の日本はこうなる』『つくられた「環境問題」』(ワック)など、多数。

目次

第1章 ハードで失敗しない
情報を生かすも殺すも、受け手のキャパシティ次第
「エンジン」のような心臓部は、将来の発展性を考えて選択する
迅速な意思決定があれば、 ゼロ戦 は一年早く配備できた
日本の常識は、アメリカの常識ではない
ハードの一〇〇機よりソフト。悪い予測の準備が必要
「顔を潰しては悪い」という日本的発想が改良の足かせ
「幕の内弁当」的な責任逃れが非効率のもとになる
問題点をうやむやにする日本人の「美学」好き
第2章 システムで失敗しない
〝ゼロ戦〟の衰退を招いた独善的な大義名分
「月月火水木金金」は、人材を養成できない上官の恥
官尊民卑が、レーダーの開発を遅らせた
お金と度胸が民間にある。だからアメリカは強い
偵察機を迎撃に使用。役に立たないのはあたりまえ
第3章 ソフトで失敗しない
「どう使うか」がなければ、技術の進歩も水の泡
「敵の大将はマッカーサー」。固定観念が戦況判断を阻む
地下壕をつくって迎え撃つ。条件を最大に生かす発想
貧乏日本の弾幕射撃も頭を使えば金はいらない
自分のタイミングで戦うためには、「我慢」という決断も必要
フィリピンを食い物にした「善意の管理者」アメリカ
〝ゼロ戦〟の神風特攻隊は、フィリピン独立の戦友だった
潜水艦対策は質より数。すべてが「個艦優秀主義」の愚
「制圧」という用語に縛られると、「勝つ」という目的を忘れる
大平原とジャングル。場所が変われば兵器も変わる
第1章 ハードで失敗しない
  • 情報を生かすも殺すも、受け手のキャパシティ次第
  • 「エンジン」のような心臓部は、将来の発展性を考えて選択する
  • 迅速な意思決定があれば、 ゼロ戦 は一年早く配備できた
  • 日本の常識は、アメリカの常識ではない
  • ハードの一〇〇機よりソフト。悪い予測の準備が必要
  • 「顔を潰しては悪い」という日本的発想が改良の足かせ
  • 「幕の内弁当」的な責任逃れが非効率のもとになる
  • 問題点をうやむやにする日本人の「美学」好き
第2章 システムで失敗しない
  • 〝ゼロ戦〟の衰退を招いた独善的な大義名分
  • 「月月火水木金金」は、人材を養成できない上官の恥
  • 官尊民卑が、レーダーの開発を遅らせた
  • お金と度胸が民間にある。だからアメリカは強い
  • 偵察機を迎撃に使用。役に立たないのはあたりまえ
第3章 ソフトで失敗しない
  • 「どう使うか」がなければ、技術の進歩も水の泡
  • 「敵の大将はマッカーサー」。固定観念が戦況判断を阻む
  • 地下壕をつくって迎え撃つ。条件を最大に生かす発想
  • 貧乏日本の弾幕射撃も頭を使えば金はいらない
  • 自分のタイミングで戦うためには、「我慢」という決断も必要
  • フィリピンを食い物にした「善意の管理者」アメリカ
  • 〝ゼロ戦〟の神風特攻隊は、フィリピン独立の戦友だった
  • 潜水艦対策は質より数。すべてが「個艦優秀主義」の愚
  • 「制圧」という用語に縛られると、「勝つ」という目的を忘れる
  • 大平原とジャングル。場所が変われば兵器も変わる
第4章 組織づくりで失敗しない
二組の司令部を競わせれば、官僚制の弱点を補える
一度きめたことに固執する。偏差値教育が奪った想像力
最先端を開発するのは個人。それを忘れた組織、日本陸海軍
目的と手段が逆転する「内敏外鈍」の官僚腐敗
権力がにらみをきかすと戦争は負け、経済は不景気になる
精神主義の独り歩きで最高目的が消える
第5章 人事で失敗しない
「生え抜き主義」が内部操作の引き金になる
無目的で長い戦争が日本将校を腐敗堕落させた
大目的がない「偽エリート」をつくった教育制度
従順さと忍耐心は人一倍、偏差値秀才が権力を握ると怖い
実力勝負の実戦では「現場階級」をつくるべき
第6章 経済で失敗しない
国家総動員体制はソ連の計画経済の真似
戦後も「経済戦争」を続行。日本の自立を阻んだアメリカ
経済封鎖で政府の力が肥大。日米政府の連合体が自由化を阻止
国家目標がない計画経済体制は ゼロ戦 の時代の再現
官僚の罪が糾弾されなければ、日本経済の「戦後」は終わらない
選挙公約がいかに重要か、理解があれば太平洋戦争もさけられた
「世の中が悪い」は責任最小主義。身を挺すれば失敗にも価値が出る
第4章 組織づくりで失敗しない
  • 二組の司令部を競わせれば、官僚制の弱点を補える
  • 一度きめたことに固執する。偏差値教育が奪った想像力
  • 最先端を開発するのは個人。それを忘れた組織、日本陸海軍
  • 目的と手段が逆転する「内敏外鈍」の官僚腐敗
  • 権力がにらみをきかすと戦争は負け、経済は不景気になる
  • 精神主義の独り歩きで最高目的が消える
第5章 人事で失敗しない
  • 「生え抜き主義」が内部操作の引き金になる
  • 無目的で長い戦争が日本将校を腐敗堕落させた
  • 大目的がない「偽エリート」をつくった教育制度
  • 従順さと忍耐心は人一倍、偏差値秀才が権力を握ると怖い
  • 実力勝負の実戦では「現場階級」をつくるべき
第6章 経済で失敗しない
  • 国家総動員体制はソ連の計画経済の真似
  • 戦後も「経済戦争」を続行。日本の自立を阻んだアメリカ
  • 経済封鎖で政府の力が肥大。日米政府の連合体が自由化を阻止
  • 国家目標がない計画経済体制は ゼロ戦 の時代の再現
  • 官僚の罪が糾弾されなければ、日本経済の「戦後」は終わらない
  • 選挙公約がいかに重要か、理解があれば太平洋戦争もさけられた
  • 「世の中が悪い」は責任最小主義。身を挺すれば失敗にも価値が出る
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