日本の森林が続々と買われている!
中国が日本を喰い尽くす日も近い!?
中国が日本を喰い尽くす日も近い!?
中国の「日本買収」計画──もはやそれは「都市伝説」ではない。すでに北海道の森林は、千代田区の総面積の7割が外国資本によって買い占められていた。そして名古屋市の一等地になんと3千坪の「中国総領事館」用地が、新潟市中心街にも5千坪! 彼らの狙いは、本当に日本の良質な「水」だけか!? 中国の野望と無防備国家・日本の姿を、見事に抉り出した渾身のルポタージュ!
著者プロフィール
有本香(ありもと・かおり)
ジャーナリスト。1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は、編集・企画会社を経営する傍ら、世界中を取材し執筆活動を行っている。近年はとくに中国に関する諸問題、チベット問題、インド等での取材に注力している。著書に、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『なぜ、中国は毒食を作り続けるのか』(祥伝社新書)、『中国歴史偽造帝国─チベットから60の反証』(祥伝社)、『バブル崩壊で死ぬか、インフレで死ぬか』(石平氏と共著、ワック)などがある。
目次
第1章 中国が「北海道」を買っている それは本当に「リゾート開発」のためなのか- 二九二ヘクタールの山をまるごと手に入れた「イギリス資本」
- 「ニセコ・バブル」の夢再び?
- 深く静かに潜行して進められた買収
- 「自衛隊の駐屯地まで八キロ」は偶然か?
- 泊原発が見える別荘地を購入した中国人実業家
- 自衛隊、原発、警察──重要施設の周囲は無防備な状態にある
- 水の奪い合いで戦争をする時代になる
- 森林の売買を知ることができない地方自治体
- 北海道の森林をめぐって中国人ブローカーが暗躍している
- わずか三カ月で、買収件数が四倍に増えた
- なぜ、ペーパー・カンパニーを使うのか
- 「容易なところから手をつけよ」「弱点を攻めろ」
- 日本の山はブラックホールと化してしまった
- 林野庁の理屈は「森林が正しく管理されれば、持ち主は誰でもよい」
- いまや日本の森林は「借金の山」
- 知らぬは国民ばかりなり
- 「林業の場」と「森林」は違う!
- 植林地は地下水を抱える力が弱い
- 補助金漬けの林業の実態
- 失政隠しのために新税導入?
- 業者が掲げる「森林を買うメリット」
- 五島列島で買収された森林の行く末
- 日本を食い物にするのは、昔アメリカ、今チャイナ
- 飲料水の価値はもはや石油並み
- 日本のブローカーが介在すれば、ますますわかりにくくなる
- 相も変わらぬ、お門違いな日本人の対中観
- 日本人一人当たりの水資源量は世界平均の半分にも届かない
- 地下水の九割が汚染され、六割は深刻な状態にある
- 「水は資源」と認識し、管理を厳正にせよ
- すでに日本から中国へ「水の輸出」がはじまっている
- 「長江の水を北へ運ぶ」という暴挙の発案者は毛沢東
- 世界制覇のために投資し続けてきた中国
- 「政治決断であり、たとえ赤字になろうとも是が非でも成功させる」
- 何のためにアフリカで農地を確保するのか
- GDPで世界第二位に躍り出た裏では……
- 中国が穀物相場の覇権を握る日
- 十年以内に日本を核攻撃
- 周辺諸国への密入国を人民に奨励する
- 超限戦、なかでも「三戦」を重視する
- 「中国人が増えれば犯罪が増える」のは世界の常識
- 中国人観光客は救世主となるのか
- 中国からの訪問者は三年で一・五倍に増えた
- 観光客を送り込んで、台湾人を支配せよ
- 「中国の富裕層」とは何者?
- 中国人が海外旅行で大散財するからくり
- 新潟で五千坪、名古屋で三千坪の土地を狙う中国政府
- 地域おこしを他国の政府頼みとする危険
- 「中国の日本買い」への過剰反応
- 外資に売っていいもの、悪いもの
- 日本が解決すべき三つの問題
- 元凶は日本国憲法にある
- 水源地の公有化には時間がかかる
- 中国資本という黒船の来航
- 先行する野党・自民党の対策
- 「外国人土地法」は掘り起こせるか
- 菅直人首相は「研究してみたい」と答弁したが……