中国の「日本買収」計画

有本香(ジャーナリスト) 著
定 価:
本体886円+税
判 型:
新書版
ページ数:
204ページ
ISBN:
9784898316412
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日本の森林が続々と買われている!
中国が日本を喰い尽くす日も近い!?

中国の「日本買収」計画──もはやそれは「都市伝説」ではない。すでに北海道の森林は、千代田区の総面積の7割が外国資本によって買い占められていた。そして名古屋市の一等地になんと3千坪の「中国総領事館」用地が、新潟市中心街にも5千坪! 彼らの狙いは、本当に日本の良質な「水」だけか!? 中国の野望と無防備国家・日本の姿を、見事に抉り出した渾身のルポタージュ!

著者プロフィール

有本香(ありもと・かおり)
ジャーナリスト。1962年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は、編集・企画会社を経営する傍ら、世界中を取材し執筆活動を行っている。近年はとくに中国に関する諸問題、チベット問題、インド等での取材に注力している。著書に、『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社+α新書)、『なぜ、中国は毒食を作り続けるのか』(祥伝社新書)、『中国歴史偽造帝国─チベットから60の反証』(祥伝社)、『バブル崩壊で死ぬか、インフレで死ぬか』(石平氏と共著、ワック)などがある。

目次

第1章 中国が「北海道」を買っている それは本当に「リゾート開発」のためなのか
  • 二九二ヘクタールの山をまるごと手に入れた「イギリス資本」
  • 「ニセコ・バブル」の夢再び?
  • 深く静かに潜行して進められた買収
北海道で何が起きているのか
  • 「自衛隊の駐屯地まで八キロ」は偶然か?
  • 泊原発が見える別荘地を購入した中国人実業家
  • 自衛隊、原発、警察──重要施設の周囲は無防備な状態にある
故・中川昭一氏の遺言
  • 水の奪い合いで戦争をする時代になる
  • 森林の売買を知ることができない地方自治体
  • 北海道の森林をめぐって中国人ブローカーが暗躍している
半数が「幽霊山荘」という危機
  • わずか三カ月で、買収件数が四倍に増えた
  • なぜ、ペーパー・カンパニーを使うのか
第2章 森林を食い物にする人たち 「森の豊かな国・日本」は幻想
  • 「容易なところから手をつけよ」「弱点を攻めろ」
  • 日本の山はブラックホールと化してしまった
  • 林野庁の理屈は「森林が正しく管理されれば、持ち主は誰でもよい」
  • いまや日本の森林は「借金の山」
森林行政に隠された「カネと疑惑」
  • 知らぬは国民ばかりなり
  • 「林業の場」と「森林」は違う!
  • 植林地は地下水を抱える力が弱い
  • 補助金漬けの林業の実態
  • 失政隠しのために新税導入?
いま、投資して損がないのは「森林」だ! という説
  • 業者が掲げる「森林を買うメリット」
  • 五島列島で買収された森林の行く末
  • 日本を食い物にするのは、昔アメリカ、今チャイナ
第3章 狙いは「水」か、それとも…… 水資源に恵まれていない国・日本
  • 飲料水の価値はもはや石油並み
  • 日本のブローカーが介在すれば、ますますわかりにくくなる
  • 相も変わらぬ、お門違いな日本人の対中観
  • 日本人一人当たりの水資源量は世界平均の半分にも届かない
渇水地獄にのたうちまわる中国
  • 地下水の九割が汚染され、六割は深刻な状態にある
  • 「水は資源」と認識し、管理を厳正にせよ
  • すでに日本から中国へ「水の輸出」がはじまっている
神をも畏れぬ発想と実行力で、中国は「水問題」に取り組む
  • 「長江の水を北へ運ぶ」という暴挙の発案者は毛沢東
  • 世界制覇のために投資し続けてきた中国
  • 「政治決断であり、たとえ赤字になろうとも是が非でも成功させる」
ランド・ラッシュ──農地争奪戦に中国が突っ走る理由
  • 何のためにアフリカで農地を確保するのか
  • GDPで世界第二位に躍り出た裏では……
  • 中国が穀物相場の覇権を握る日
第4章 街場では何が起きているのか 核戦争か、さもなくば人口侵略か
  • 十年以内に日本を核攻撃
  • 周辺諸国への密入国を人民に奨励する
  • 超限戦、なかでも「三戦」を重視する
中国人移民計画の恐怖
  • 「中国人が増えれば犯罪が増える」のは世界の常識
  • 中国人観光客は救世主となるのか
中国人観光客の知られざる素顔
  • 中国からの訪問者は三年で一・五倍に増えた
  • 観光客を送り込んで、台湾人を支配せよ
  • 「中国の富裕層」とは何者?
  • 中国人が海外旅行で大散財するからくり
なぜ、「広大な中国総領事館」が必要なのか
  • 新潟で五千坪、名古屋で三千坪の土地を狙う中国政府
  • 地域おこしを他国の政府頼みとする危険
  • 「中国の日本買い」への過剰反応
第5章 日本が迫られている「選択と決断」 そもそも土地は公共財である
  • 外資に売っていいもの、悪いもの
  • 日本が解決すべき三つの問題
はたして実効性のある対策は打てるのか
  • 元凶は日本国憲法にある
  • 水源地の公有化には時間がかかる
  • 中国資本という黒船の来航
国政が担うべき責任と国民が考えるべき理念
  • 先行する野党・自民党の対策
  • 「外国人土地法」は掘り起こせるか
  • 菅直人首相は「研究してみたい」と答弁したが……
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