「老い」を愉しめる生き方

三浦朱門(作家) 著
定 価:
本体895円+税
判 型:
新書版
ページ数:
232ページ
ISBN:
9784898316429
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自分の好きなことで生涯を貫けるのが成功者だ!
朱門流「自前の人生」のすすめ!

「老い」を愉しめる生き方とはなにか──。今まで生き方とは、レールが敷かれている列車に乗れば、安全に目的地までいけるようなものだった。しかし、ここ(現代)に来てレールが途絶えてしまった。就職をみても学歴ではなく、何をしたいか、何ができるか、が問題になる時代になってきた。結局、世間の判断基準ではなく、自分の基準で生きる、“自前の生き方”を見つけられた人が、定年後、「老い」の時までを愉しめることができるのだ。仕事、家族との距離のとり方、趣味の探し方、楽しみ方など、朱門流「自前の人生」を生き抜く知恵が満載!

著者プロフィール

三浦朱門(みうら・しゅもん)
作家。日本藝術院院長。1926年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。日本大学芸術学部の教職に就くとともに、作家活動に入る。1985年4月から翌年8月まで、文化庁長官を務める。1999年、第14回産経正論大賞を受賞。同年、文化功労者となる。著書に、『箱庭』(講談社文芸文庫)、『夫婦口論』(曽野綾子共著、扶桑社)、『朱に交われば…私の青春交遊録』(マガジンハウス)、『老年の品格』(海竜社)など多数がある。

目次

序 章 世代には、それぞれのテーマがある
  • 世代ごとに変わる時代のテーマ
  • 将来の夢を片やフランスに、片や中国大陸に
  • 「好きなものを見つけろ。好きなものがあれば、人生、豊かに暮らせる」
  • 自前の生き方を見つけられるか
第1章 人生、下りると楽になる
  • いまやホームレスもビジネスマンの端くれ
  • 人生に早めにリーチをかける
  • 憑き物が落ちるとき
  • 下りれば、超越してゲームを楽しめる
第2章 大人になるということ
  • 年寄りの冷や水
  • 若者が切れるのは老化現象
  • 「ダメなものはダメ」はテロリストの論理
第3章 人生の夢は身を滅ぼす
  • 第一級殺人と第二級殺人の罪の重さ
  • オレの女房に限って
  • 王には王の不幸がある
第4章 上手な夢の捨て方
  • 坂の上の雲なき坂道
  • 「人生の夢」にがんじがらめにされて
  • 夢を捨て、理想を探そう
第5章 内輪の生き方と外輪の生き方
  • 自分の好きなことで生涯を貫けるのが成功者
  • 与えられすぎるから、人生の傍観者になるのだ
  • 自分を偉いと思うから、腹も立つ
第6章 自前の人生を見つける
  • 寄らば大樹と反対の生き方
  • 嫌なことをやってみる価値
  • 人生を下りてからの人生が、自前の人生
第7章 プロとしての自分を見つける
  • 職業は人の資質を前提にしない
  • 人間というものは、かなり融通のきくものなのだ
  • 人生とは、偶然と情熱の結実
第8章 変革期を生き残れる人、残れぬ人
  • 無能でもやっていけた団塊の世代
  • いま必要なのは敗戦後のリーダー
  • 身を棄ててこそ浮かぶ瀬もあれ
第9章 第二の人生とは
  • 出家・遁世という道もある
  • 家族のために出家する
  • 自分の人生を見つめ直すのが人生最後の仕事
第10章 人生後半、趣味の見つけ方
  • ゴルフ、カラオケは趣味とはいわぬ
  • 趣味が高じて仕事となることもある
  • 趣味は人の心を支えるもの
  • 趣味は人に軽蔑されながらいそしむもの
第11章 中年以後、ストレスの処し方
  • 善玉ストレスと悪玉ストレス
  • 四十歳になれば、身の程を知るべし
  • 誰もが大空を舞うことができるというのは建前
第12章 老いぬれば
  • 老いは心身を蝕むが、精神は成長する
  • 身体は三週間でダメになるが、頭脳は三十年でも錆び付かない
  • クロールの老醜
終 章 人生最後になすべきこと
  • 息子が三十になったら家を譲る
  • 子孫に残すべきはその人が凝縮された趣味
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