自分の好きなことで生涯を貫けるのが成功者だ!
朱門流「自前の人生」のすすめ!
朱門流「自前の人生」のすすめ!
「老い」を愉しめる生き方とはなにか──。今まで生き方とは、レールが敷かれている列車に乗れば、安全に目的地までいけるようなものだった。しかし、ここ(現代)に来てレールが途絶えてしまった。就職をみても学歴ではなく、何をしたいか、何ができるか、が問題になる時代になってきた。結局、世間の判断基準ではなく、自分の基準で生きる、“自前の生き方”を見つけられた人が、定年後、「老い」の時までを愉しめることができるのだ。仕事、家族との距離のとり方、趣味の探し方、楽しみ方など、朱門流「自前の人生」を生き抜く知恵が満載!
著者プロフィール
三浦朱門(みうら・しゅもん)
作家。日本藝術院院長。1926年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。日本大学芸術学部の教職に就くとともに、作家活動に入る。1985年4月から翌年8月まで、文化庁長官を務める。1999年、第14回産経正論大賞を受賞。同年、文化功労者となる。著書に、『箱庭』(講談社文芸文庫)、『夫婦口論』(曽野綾子共著、扶桑社)、『朱に交われば…私の青春交遊録』(マガジンハウス)、『老年の品格』(海竜社)など多数がある。
目次
序 章 世代には、それぞれのテーマがある- 世代ごとに変わる時代のテーマ
- 将来の夢を片やフランスに、片や中国大陸に
- 「好きなものを見つけろ。好きなものがあれば、人生、豊かに暮らせる」
- 自前の生き方を見つけられるか
- いまやホームレスもビジネスマンの端くれ
- 人生に早めにリーチをかける
- 憑き物が落ちるとき
- 下りれば、超越してゲームを楽しめる
- 年寄りの冷や水
- 若者が切れるのは老化現象
- 「ダメなものはダメ」はテロリストの論理
- 第一級殺人と第二級殺人の罪の重さ
- オレの女房に限って
- 王には王の不幸がある
- 坂の上の雲なき坂道
- 「人生の夢」にがんじがらめにされて
- 夢を捨て、理想を探そう
- 自分の好きなことで生涯を貫けるのが成功者
- 与えられすぎるから、人生の傍観者になるのだ
- 自分を偉いと思うから、腹も立つ
- 寄らば大樹と反対の生き方
- 嫌なことをやってみる価値
- 人生を下りてからの人生が、自前の人生
- 職業は人の資質を前提にしない
- 人間というものは、かなり融通のきくものなのだ
- 人生とは、偶然と情熱の結実
- 無能でもやっていけた団塊の世代
- いま必要なのは敗戦後のリーダー
- 身を棄ててこそ浮かぶ瀬もあれ
- 出家・遁世という道もある
- 家族のために出家する
- 自分の人生を見つめ直すのが人生最後の仕事
- ゴルフ、カラオケは趣味とはいわぬ
- 趣味が高じて仕事となることもある
- 趣味は人の心を支えるもの
- 趣味は人に軽蔑されながらいそしむもの
- 善玉ストレスと悪玉ストレス
- 四十歳になれば、身の程を知るべし
- 誰もが大空を舞うことができるというのは建前
- 老いは心身を蝕むが、精神は成長する
- 身体は三週間でダメになるが、頭脳は三十年でも錆び付かない
- クロールの老醜
- 息子が三十になったら家を譲る
- 子孫に残すべきはその人が凝縮された趣味