成功した人は、みな、ストレス・コントロールがうまい!
今日から、ストレスを受け流す生活習慣を実践しよう!
今日から、ストレスを受け流す生活習慣を実践しよう!
ストレスはすべて「悪」なのか!?──たしかに、過度なストレスは体に害を及ぼす悪いものである。しかし、一方で人間が生きていくうえで欠かせないものでもある。なぜなら、ストレスを上手く活用することで、“活力”が生まれるからだ。そのストレスと上手くつき合い、心を安定させるためには、3つの脳内物質(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)のバランスがポイントである。本書は、脳内物質の中でも、特に意欲や集中力がでるようになり、心の暴走を抑えて平常な心を生む「セロトニンが活性化する生活習慣」について分かり易く教えてくれる。経済的にも精神的にも不安定な現代だからこそ、ストレスを活用し、心も脳も元気になろう!
著者プロフィール
有田秀穂(ありた・ひでほ)
東邦大学医学部統合生理学教授。1948年、東京生まれ。東京大学医学部卒業。東海大学医学部内科で臨床、筑波大学基礎医学系で脳神経の基礎研究に従事。その間、ニューヨーク州立大学に留学。主な著書に『セロトニン欠乏脳』(NHK出版)、『「セロトニン脳」健康法』(講談社)、『共感する脳』(PHP研究所)、『脳からストレスを消す技術』(サンマーク出版)、『歩けば脳が活性化する』(ワック)など多数。
目次
第1章 ストレスといっても、ストレスには二種類ある!- 「ノルアドレナリン・ストレス」と「ドーパミン・ストレス」
- 外部からの不快なストレスも適度であれば必要な刺激になる
- 「ドーパミン・ストレス」は、うまくいっていればストレスとは感じない
- セロトニンはノルアドレナリンの暴走をコントロールする
- ストレス・ホルモンは免疫力を抑制する
- 外からの適度な刺激やストレスでノルアドレナリンが適度に分泌される
- 「報酬回路」が働くからストレスがばねになる
- ドーパミンとノルアドレナリンをコントロールするセロトニン
- 三つの脳内物質のバランスがとれて心の安定が保たれる
- セロトニン神経の働きって何だ?
- セロトニンが十分に出ていないと目覚めが悪く活動レベルも落ちる
- 私たちには「切替脳」が備わっている
- 悩みがあったら、くよくよしていないで、とにかく外に出て行動する
- いま抱えている悲しみ、苦しみ、悩みは必ず終わりが来る
- セロトニンが欠乏すると切替脳が働かずキレやすくなる
- 怒りの感情をどうコントロールしたらいいのか
- なぜ、うつ病がふえているのか
- 脳がつくる「メンタル・ストレス」
- ストレスを受けたとき何が順番に起こるのか
- なぜITがストレスに弱くなる脳をつくってしまうのか
- 無理をするからどんどん悪くなる
- うつの原因は自分ではわからない
- クスリを少しずつやめて生活習慣で治したい
- うつになったら焦らずに長い目でみる
- 認知症で記憶は失われても感情はきちんとある
- 自分でやってみるというストレスが認知症の進行を遅らせる
- 外に出して適度なストレスを与えるほうがいい
- 介護する側は、相手の自尊心を尊重することを忘れるな
- ストレスフリーの生活が幸せか?
- 外に出て刺激を受けることが大切
- ストレスを自分でコントロールできる贅沢
- 趣味を仕事のようにし続ける
- 年をとっても目標を持つ
- いくつになっても恋をしよう
- 「おカネ本位」の意識を捨てよう
- 「ドーパミン的な幸せ」とは欲望充足型の幸せ
- 江戸庶民の生活が「セロトニン的な幸せ」
- 江戸庶民の生活にはグルーミングがあった
- 家族主義から個人主義になって何が失われたのか
- もう一度見直したい日本の伝統文化
- 日本人の生き方は自然との共生だった
- 山歩きで身も心も癒される
- 「永遠」に価値を置く西欧、「一期一会」に価値を置く日本
- 幸せ感を見直す
- 企業もセロトニン的な幸せを求めることで生き残れる
- モノづくりは「共感」が基本になる
- 日本人の「共感力」は、これからの日本の強さになる
- 誰かのためにチームのためには、自分にためにもなる
- ストレスを受け流すには、まず朝のウォーキングを習慣にしよう
- 最低でも毎日三カ月続けないと効果は出ない
- 泣くことでストレスは解消できる
- ストレスは活用できる
- 仕事のストレスをためないためには、仕事を好きだと思い込む
- 適度なプレッシャーが「仕事脳」を働かせ、仕事の能率を上げる
- 「学習脳」と「仕事脳」を調整しているセロトニン
- 成功した人はストレス・コントロールのうまい人
- よい眠りをつくるにはどうしたらいいのか
- 家族団らんは、もっとも身近なストレス解消法
- 「女性の脳」から「母親の脳」に変わる秘密
- 心の安定、愛情を誘発する「オキシトシン」というホルモン
- グルーミングが密な社会ではストレスが解消される
- メールでのコミュニケーションはコミュニケーションじゃない
- 高齢者の「孤独死」を防ぐには電話で声をかけあう
- 江戸時代の銭湯は、まさにグルーミング文化
- 人間関係がうまくいっているときは心も脳も元気になる