ボクは猫よ

曽野綾子(作家) 著
定 価:
本体895円+税
判 型:
新書版
ページ数:
248ページ
ISBN:
9784898316528
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曽野版『吾輩は猫である』

吾輩は、いや、ボクは猫である。名前もちゃんとある。「ネコ」だ。飼い主は裏見成平(うらみなるへい)と阿野文子(あのぶんこ)という作家夫婦。二人とも著名な作家らしいが、ボクは「おじさん」「おばさん」としか呼んでやらない。──夏目漱石の『吾輩は猫である』の曽野綾子版。「ネコ」を通して描かれる人間社会は、矛盾と無駄だらけ! 軽妙な語り口調で、人間社会を痛烈批判。でも、どこか憎めないのは「ネコ」のなせる業か。読むとなぜか笑顔がこぼれる、爽快な読後感を味わいたい。

著者プロフィール

曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。日本藝術院賞・恩賜賞受賞。著書に『無名碑』(講談社)、『神の汚れた手』(文藝春秋)、『貧困の僻地』(新潮社)、『老いの才覚』(ベストセラーズ)、『人生の収穫』(河出書房新社)、『揺れる大地に立って 東日本大震災の個人的記録』(扶桑社)、『夫婦、この不思議な関係』『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実』『悪と不純の楽しさ』『私の中の聖書』『都会の幸福』『弱者が強者を駆逐する時代』『[図解]いま聖書を学ぶ』(以上、ワック)など多数。

目次

第1章 命名の由来 第2章 根も葉もある嘘 第3章 中年の色気 第4章 日々の闘い 第5章 似たり寄ったり 第6章 日々の生活
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