いよいよ中国バブルの大崩壊が始まった!
次は「人民元」大崩落だ!
次は「人民元」大崩落だ!
ガラ空きの工場団地、幽霊屋敷のようなショッピング街、住民がいない団地。GDP成長率はマイナス10%、インフレ率は16%?! 中国経済はバブルそのものであり、そのGDPの根幹を支えてきた不動産価格のバブルの瓦解が猛烈な勢いで始まった! 不動産価格のバブル破綻という問題は、2012年に確実に発生する不良債権の爆発に結びつく。いまはその序奏にすぎない。 心筋梗塞のような破壊的結果が急襲する事態は不可避的である!
著者プロフィール
宮崎正弘(みやざき・まさひろ)
評論家。拓殖大学日本文化研究所客員教授。1946年、石川県金沢市生まれ。早稲田大学中退。『日本学生新聞』編集長。月刊『浪曼』企画室長などを経て貿易会社を経営。1983年、『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以来、世界経済の裏側やワシントン、北京の内幕を描き、『ウォールストリートで読む日本』や『ウォール街 凄腕の男たち』などの問題作を次々に発表してきた。近著に『中国が日本人の財産を奪いつくす!』『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店)、『中国大暴走』(文芸社)、『朝日新聞がなくなる日』『絶望の大国、中国の真実』『増長し、無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(ワック)など多数。
目次
プロローグ 「共産党主義経済」はどこへ行く? 第1章 中国新幹線の事故は予測されていた- はじめからメチャクチャだった中国新幹線
- 採算を考えず、開業の段階から赤字覚悟
- 予算の四分の一=二兆六千億円をポケットに入れた幹部達
- 闇の組織「鉄道部」は国有企業最大の借金王
- 「自転車操業」をしてきた鉄道経営は限界
- 「無計画停電」に悲鳴をあげる外国企業
- あとのことを考えない中国特有のビジネス・マナー
- 人民元が基軸通貨になったとき、中国は世界最大の債務国に転落する
- 「砂上の楼閣」を支える手品と嘘
- 四大銀行の帳簿から八十兆円の不良債権が突如として消えた
- 中国の株式市場に「成熟した投資家」は不在である
- なぜ、GITIC(広東省国際信用投資公司)が倒産したのか
- 借金をちょっとだけ返済すれば不良債権とは見積もられない
- 果てしない負の連鎖が陰で急膨張している
- 地方政府の強大で曖昧な権限と面妖で奇妙な責任の所在
- 十三億円をかけた二十三階建ての村役場とピンク色の兵舎
- ガラ空きの工業団地、幽霊屋敷のようなショッピング街、住民がいない団地
- 胡錦濤政権が支援する共産主義青年団の「共青城市」
- 上海並みの価格で空き部屋が目立つ杭州の高級マンション
- 上海市、広東省、浙江省は禁じ手だった「地方債」を発行し始めた
- 中ロ国境地帯に近未来の繁栄が見える?
- 黒竜江省の東北端でも水田が広がっていた!
- わずか五年ほどで駅前が見違えるほど変わった佳木斯
- ロシア風の荘厳な建物が並ぶ国境の町・撫遠
- 飛行機便が週二便から毎日二便に「大躍進」した黒河
- 発展から取り残された孫呉
- 摩天楼が林立し、バブルの最中にある大都市ハルビン
- 軍港の撮影が認められた旅順はこれから開発が始まる
- 北朝鮮と鉄道が繋がる三都市の変貌
- 急発展して人口二百八十万人に膨らんだ丹東
- クレーンが林立して高層ビルを建て始めた田舎町・集安
- 北京を慌てさせた米豪秘密交渉──米海兵隊二千五百人が豪軍基地駐留へ
- ミャンマーを巡る「中国vs米日ASEAN」の構図
- 次期首相就任が確実であっても決定的とは言えない李克強
- 比較的スキャンダルから遠いとされた習近平のアキレス腱
- 「清廉政治家」のイメージづくりに専念する習近平
- 江沢民の復活劇が権力闘争の予測を複雑にした
- 第十八回中国共産党大会に向けて、人事の調整が水面下で始まっている
- 中国共産党始まって以来の椿事となった大連の抗議運動
- 「大連以前」と「大連以後」で大衆運動は大きく変わった
- 民衆の抗議で初めて当局が譲歩した「湖州暴動」
- 二〇一〇年、中国で発生した暴動は十八万件?
- 「党と、その手下である官は悪人だから殺すべき」という民衆の怨念
- 周大福の株式新規公開が物語る「中国経済の未来」
- GDP成長率はマイナス一〇%、インフレ率は一六%?
- 中国の金持ちは貧乏人への慈愛も同情もない
- ハリウッド映画が米国と中国の封切りをほぼ同時にする理由
- 人民元を信用せずに世界最古最強の通貨「ゴールド」を買う中国人
- 人はだますために存在し、だまされた人間が馬鹿なのである
- 中国人が信用していない「嘘」を日本人が信じている
- 中国経済の本質は『水滸伝』の世界
- 背伸びしすぎた軍拡と宇宙開発が行き着く先は?