“健康常識”はウソだらけ

免疫力アップがすべてのポイント!

奥村康(順天堂大学医学部教授) 著
定 価:
本体886円+税
判 型:
新書版
ページ数:
208ページ
ISBN:
9784898316627
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免疫力アップは自分でできる!

自分の正直な気持ちを表すこともなく、自分を抑えるような真面目で「いい人」は、人付き合いによって非常にストレスをためやすい。人には皆、大なり小なりストレスがかかっており、それを撥ね退けるエネルギーが健康の源なのだ。「血圧もコレステロールも高くて大丈夫!」「ちょい太めの人の方が長生きする!」「ちょい不真面目な人は病気にならない!」「生きがいを追っかけているときが一番健康なとき!」“いい加減”でストレス撃退が健康長寿の秘訣!

著者プロフィール

奥村 康(おくむら・こう)
順天堂大学医学部教授。1942年生まれ。千葉大学大学院医学研究科修了。医学博士。スタンフォード大学リサーチフェロー、東京大学医学部講師を経て、順天堂大学医学部教授、同大学医学部長を歴任。サプレッサーT細胞の発見者。ベルツ賞、高松宮賞、安田医学奨励賞、ISI引用最高栄誉賞、日本医師会医学賞などを受賞。免疫学の国際的権威である。著書に『免疫力をグングンあげる「不良長寿生活」』(徳間書店)、『腸の免疫を上げると健康になる』(アスコム)、『「まじめ」は寿命を縮める「不良」長寿のすすめ』(宝島社新書)、『免疫』(講談社メチエ)、『3日でわかる免疫』(ダイヤモンド社)などがある。

目次

プロローグ 真面目で「いい人」ほど病気になりやすい 第1章 自分でできる免疫力アップ ──がん細胞をやっつけるNK細胞は自分で上げられる
  • 免疫の基本はリンパ球
  • T細胞、B細胞は年齢にも気分にも左右されない
  • がん細胞をやっつけるのがNK細胞
  • NK細胞はネガティブなストレスのときにがくんと下がる
  • NK細胞は昼は高くて夜は低い
  • 五十代になったらNK細胞を活性化する生活を
  • 笑うことでNK活性が上がる
  • ほどほどの「ちんたら運動」が体にいい
第2章 薬と医者は遠ざける ──間違いだらけの〝健康常識〟
  • ⑴血圧もコレステロールも高くて大丈夫
  • 風邪とインフルエンザはまったく違う病気
  • なぜコレステロールが悪者になったのか
  • 悪玉コレステロールも大事な役割をしている
  • コレステロール値が低いとがんになる危険が高くなる
  • コレステロール値が低いほど死亡率が高くなる
  • 総コレステロール値は三百㎎/dℓ以下なら放っておいていい
  • 血圧は百八十以下なら気にする必要はない
  • ⑵粗食信仰とタバコ悪者説の大間違い
  • ちょい太めの人のほうが長生きする
  • バラエティ豊かに好きなものを食べる
  • ダイエットも粗食も体に悪い
  • タバコと肺がんには因果関係はない
  • ニコチンはストレスを解消させる
  • 五十歳まで吸い続けてきた人は吸い続けていい
  • ⑶薬も医者もできるだけやめる
  • 薬を飲むほど病気が治りにくく、危険が高くなる
  • 「薬は飲まない」「医者にはかからない」がいちばんの健康法
  • 検査で注意すること、しなくていいこと
  • がんになってしまったら……
  • 七十歳以上であれば、がんは放っておいても余命は変わらない
第3章 病気と免疫の関係 ──ここまでわかった最新の免疫学
  • マクロファージと顆粒球の役割
  • T細胞には攻撃を仕掛けるものや抑制するものがある
  • T細胞は地上軍、B細胞はミサイル発射
  • がん細胞を見つけ死滅させるNK細胞の発見
  • NK細胞発見の裏話
  • NK活性が低いとがんになりやすい
  • 新たながん治療への光明、NKT細胞
  • 怖い免疫不全
  • 自分を守るべき軍隊が自分を攻撃してしまう「免疫病」
  • 緊張すると花粉症が止まる?
第4章 ちょい不真面目な人は病気にならない ──「健康長寿」のための生活習慣
  • ⑴「若返り」の薬よりも、ちんたら運動で「健康長寿」
  • 「長寿」を犠牲にしても「不老」を求める人たち
  • たんに長生きするだけならば方法はある
  • アンチエイジング治療は危険が大きい
  • 成長ホルモンで若返る?
  • 五十歳過ぎたら運動のやり過ぎは禁物
  • 体育会系出身者のほうが寿命が短い
  • 週三時間以上の運動で細胞の寿命が長くなる?
  • 「ちんたら運動」が体にいい
  • ⑵腸内を健康に保てば免疫力が高まる
  • 粗食は体に悪い、歳をとっても肉も魚介類も何でも食べる
  • 納豆、キノコ類はNK細胞を活性化する
  • 腸内には免疫細胞の七〇%が集まっている
  • 小腸は脳の支配を受けない
  • 高齢になるほど腸内の善玉菌が少なくなる
  • 乳酸菌が長寿に効果
  • 体を温めるとNK細胞が活性化する
  • ⑶「いい人」をやめれば病気にならない
  • 感情はためこまないで解放させる
  • 仲間をつくるようにする
  • 「いい人」をやめればストレスはたまらない
  • 独身者は寿命が短い
  • 男性が健康で長生きするには、そばに女性がいることが必要
  • お金と権力への執着が強い人ほど長生きする
  • いつまでも衰えない脳をつくる
  • 「健康長寿」への七つの習慣
あとがき
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