2013年の「中国」を 予測する

中国社会の崩壊が始まった!

石平(評論家)/宮崎正弘(評論家) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書判
ページ数:
260ページ
ISBN:
9784898316702
アマゾンのショッピングサイトへリンクします。
中国社会の崩壊が始まった!

中国はバブル崩壊、貧困層の拡大、就職難、人民元暴落気配、各地の暴動を抱えており、尖閣、反日どころではない。メディアの報道を錯覚してはならないのだ。そうした背後の闇と、中国人の特徴的思考回路を考え合わせながら、政治・経済・社会の各方面で、現在、中国で何が起きているのか、そして2013年の中国がどうなっていくのかを読み説く。気鋭のチャイナ・ウォッチャー二人の最新報告!

著者プロフィール

石平(せき・へい)
評論家。1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、1988年来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。現在、中国、日中関係問題を中心に活発な執筆、講演活動を展開する。2007年末、日本に帰化する。著書に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』『「日中対決」がなぜ必要か』『謀略家たちの中国』(PHP研究所)、『「日中友好」は日本を滅ばす』(講談社)、『絶望の大国、中国の真実』『私はなぜ「中国」を捨てたのか』『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』『増長し、無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』(ワック)などがある。

宮崎正弘(みやざき・まさひろ)
評論家。拓殖大学日本文化研究所客員教授。1946年、石川県金沢市生まれ。早稲田大学中退。『日本学生新聞』編集長。月刊『浪曼』企画室長などを経て貿易会社を経営。1983年、『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以来、世界経済の裏側やワシントン、北京の内幕を描き、『ウォールストリートで読む日本』や『ウォール街 凄腕の男たち』などの問題作を次々に発表してきた。近著に『中国が日本人の財産を奪いつくす!』『震災大不況で日本に何が起こるのか』(徳間書店)、『中国大暴走』(文芸社)、『絶望の大国、中国の真実』『増長し、無限に乱れる「欲望大国」中国のいま』『2012年、中国の真実』(ワック)など多数。

目次

まえがきに代えて
    第1章 中国のバブルはとっくにはじけている
    • 国境の辺境地帯でもバブル崩壊
    • 売れ残りの不動産在庫がなんと五兆元
    • 百万都市を作るが、実人口は二万八千人
    • 地方政府の財政を支えるのは土地財政
    • サラリーマンで不動産投資をしている人の九九%は破産する
    第2章 中国ならやりかねない奇妙奇天烈な経済対策
    • 独裁国家の奥の手は輪転機のフル回転だ
    • 潰せない五大銀行とおよそ一万社の開発公社
    • 徳政令を発令か
    • ネズミ族、すねかじり族、アリ族?
    • 中国全体を引っ張ってきた温州が破産した
    • 失業率は事実上二〇%ぐらい、一日に五百件の暴動
    第3章 「造幣局経済」のツケは第五世代指導部に回された
    • 最大の輸出相手、対ユーロ圏輸出はもう伸びない
    • 中国ではもうモノを安く作れない
    • 「中国は二十年以内に最貧国に転落する」
    • 最後の頼りはやはり造幣局
    第4章 世界中でチャイナ・バッシングが起こっている
    • 日本の五十年分の成長を二十年間でやった
    • 物真似で生きてきた中国経済には何もない
    • 農村に帰っても耕す農地もない
    • イラクのクルドの街にチャイナタウン
    • 水資源の簒奪を狙う
    • 朝の公園は社交ダンスに変わる
    第5章 貧乏クジを引いた薄煕来
    • ひとりの独裁のパワーがだんだん衰えてきた
    • 薄熙来の愛人は二十八人
    • 共産党が変わるというジェスチャー
    • 警察が武力鎮圧できなくなった
    第6章 人民解放軍が尖閣諸島を占領する日
    • 習近平は利権を守ってくれる
    • この七人が、これからの中国のキーパーソン
    • 習近平政権はお母さん政権
    • 党は尖閣上陸で軍を統制する?
    • 対外的な冒険に打って出る
    第7章 「二十一世紀型暴動」は中国に乱世をもたらすか
    • 武装警察官に向かって堂々と抗議する庶民
    • 相互監視制度が崩壊した
    • 社会変革の原動力は、やはり市場経済だ
    • 暴動に横の連携が出てきた
    終 章 「新しい中国」とどう向き合えばいいのか
    • ドルを脅かす人民元
    • 中国は日本の四海峡を封鎖できる
    • 中国に対して国と企業はどうあるべきか
    トップへ戻る