裁判官が日本を滅ぼす

新版

門田隆将(ノンフィクション作家) 著
定 価:
本体933円+税
判 型:
新書判
ページ数:
412ページ
ISBN:
9784898316795
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司法改革のバイブルとなった
問題の書、ついに復刊!

「裁判官が日本を滅ぼす」と言えば、国民の大多数は、「それ、ホント?」と言うに違いない。しかし、残念ながらそれは本当のことなのだ。
真実を追及するはずの日本の法廷では、真実や正義とはまるでかけ離れたゲームが日々、繰り広げられている。いわゆる「法廷ゲーム」である。日本の官僚裁判官は、200件、300件の案件を常に抱え、それぞれが、ゲームのアンパイアとして、国民の常識や社会正義とは無縁のジャッジを日常的に下している。そこには、国民の奉仕者である本来の公僕としての姿は、まるでない。
法律の殻だけに閉じこもった世間知らずなゲームのアンパイアたちは、一体どんな非常識判決を下しているのか。気鋭のジャーナリスト門田隆将が、実際の裁判を実例にして、裁判官それぞれの実名を挙げながら、日本の裁判所の恐るべき実態と問題裁判官を告発し、司法の“闇”に大胆に迫った問題作である。
2009年に裁判員制度がスタートするなど、司法改革が着々と進む中、果たして日本の官僚裁判官は、「生まれ変わる」ことができるのか。ベストセラーとなった単行本に、このほど大幅な加筆をおこない、再び裁判官問題を世に問う渾身のノンフィクション──。

著者プロフィール

門田 隆将(かどた・りゅうしょう)
ノンフィクション作家。1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『あの一瞬 アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか』(新潮社)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『神宮の奇跡』(講談社)、『康子十九歳 戦渦の日記』(文春文庫)、『甲子園の奇跡 斎藤佑樹と早実百年物語』(講談社文庫)、『屋根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故』(小学館文庫)、『太平洋戦争最後の証言(第1部〜第3部)』(小学館)、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 』(PHP研究所)などがある。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で、第19回山本七平賞受賞。

目次

新版出版にあたって はじめに 第1章 小野悦男を解き放った無罪病裁判長の責任 第2章 「痴漢はあったのか、なかったのか」 ──同じ証拠で逆の結論 第3章 犯人が消えてなくなった仰天判決 第4章 裁判上の真実は「本当の真実」とは無関係 第5章 医師も絶句する「医療裁判」の呆れた実態 第6章 元検事も激怒した金融裁判のデタラメ 第7章 無期懲役の殺人犯がなぜまた無期懲役なのか 第8章 遺族を怒鳴り上げる傲慢裁判長 第9章 法廷で不正を奨励するエリート裁判官 第10章 少年法の守護神となったコンピューター裁判官 第11章 障害者をリンチで殺した少年は「感受性豊か」 第12章 〝言論取締官〟と化した非常識裁判官たち 第13章 「言論の自由」を政治家に売り渡した最高裁 第14章 裁判官教育の失敗と教訓 第15章 いとも簡単に「書籍の廃棄」を命じる裁判官 おわりに 新版編集を終えて 解説 櫻井よしこ
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