問題の書、ついに復刊!
「裁判官が日本を滅ぼす」と言えば、国民の大多数は、「それ、ホント?」と言うに違いない。しかし、残念ながらそれは本当のことなのだ。
真実を追及するはずの日本の法廷では、真実や正義とはまるでかけ離れたゲームが日々、繰り広げられている。いわゆる「法廷ゲーム」である。日本の官僚裁判官は、200件、300件の案件を常に抱え、それぞれが、ゲームのアンパイアとして、国民の常識や社会正義とは無縁のジャッジを日常的に下している。そこには、国民の奉仕者である本来の公僕としての姿は、まるでない。
法律の殻だけに閉じこもった世間知らずなゲームのアンパイアたちは、一体どんな非常識判決を下しているのか。気鋭のジャーナリスト門田隆将が、実際の裁判を実例にして、裁判官それぞれの実名を挙げながら、日本の裁判所の恐るべき実態と問題裁判官を告発し、司法の“闇”に大胆に迫った問題作である。
2009年に裁判員制度がスタートするなど、司法改革が着々と進む中、果たして日本の官僚裁判官は、「生まれ変わる」ことができるのか。ベストセラーとなった単行本に、このほど大幅な加筆をおこない、再び裁判官問題を世に問う渾身のノンフィクション──。
著者プロフィール
門田 隆将(かどた・りゅうしょう)
ノンフィクション作家。1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。雑誌メディアを中心に、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『あの一瞬 アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか』(新潮社)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『神宮の奇跡』(講談社)、『康子十九歳 戦渦の日記』(文春文庫)、『甲子園の奇跡 斎藤佑樹と早実百年物語』(講談社文庫)、『屋根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故』(小学館文庫)、『太平洋戦争最後の証言(第1部〜第3部)』(小学館)、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日 』(PHP研究所)などがある。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社)で、第19回山本七平賞受賞。