第二次安倍内閣が誕生した。三代続いた民主党政権により、日本は衰亡の途を驀進していたが、安倍晋三が総理に再登板したことにより、日本は復活しつつある。再び太陽が昇ってきたかのようである。渡部昇一、日下公人の両雄が、憲法改正、外交、いじめ、原発——様々な視点から安倍晋三総理の魅力、そして日本が進むべき道を語りつくす!
著者プロフィール
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英文学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.Phil.,Dr.Phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『取り戻せ、日本を。安倍晋三・私論』『「日本の歴史」①〜⑦』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラー多数がある。
日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。社会貢献支援財団会長。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。著書に『アメリカはどれほどひどい国か』『自主防衛を急げ!』『日本既成権力者の崩壊』『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『それでも、日本が一人勝ち!』など多数がある。
目次
まえがき 第1章 安倍総理の「日本を、取り戻す。」- 安倍晋三の魅力とは?
- 安倍晋三が「日本」を取り戻す
- エリートにはできないことをする首相
- 安倍総理が温家宝にささやいたこと
- 敗戦利得者から日本を取り戻せ
- 景気回復は安倍内閣の一面に過ぎない
- 上役に対しても信念を貫いた岸信介
- 政界復帰の前に西ドイツを視察していた
- 安倍晋三が受け継いだ岸家の家風
- 国民はアベノミクスの先を望んでいる
- 「優位戦」をできる数少ない政治家
- 日本に必要なのは「優位戦」の思考
- 安倍家のルーツは東北にある
- 日本中に古代からの家系が残っている
- 日本を支える宗教文化
- 古来より民度の高い日本民族
- じつはエリートより民度の高い庶民
- マッカーサー憲法を廃止せよ
- 憲法改正では、今の憲法を認めたことになる
- 新しい憲法草案を議論する
- 十七条憲法、明治憲法がよみがえる
- 超法規的措置を使う方法もある
- 劣等感を大量生産する日本の教育
- 「教育」の前に「学習」がある
- 勉強には教師と生徒の波長もある
- 百校以上の大学がなくなる
- 学校を変えればいじめも減る
- 生き残りをかけた塾のやり方
- 就職のいい学校に学生は行く
- 〝教育再生会議〟の本気度は?
- 従軍慰安婦は存在しないことを教える
- 他国の宗教問題に口出しさせない
- 外交はケンカだと考えていた小泉首相
- 中国、韓国が靖國参拝を恐れるわけ
- ねつ造で日本を責めようとする国々
- 蔣介石も言わなかった南京大虐殺
- アメリカの二十六州を親日にする
- 外交は首脳の個人的関係がものをいう
- 外務省の役人は外交ができない
- 中国崩壊を前提に手を打っておく
- 外交情報を扱う人は命がけでやる
- 「マッカーサー証言」を読め
- 「パル判決書」の中身を知らない外交官
- 「裁判」の受諾と「判決」の受諾は違う
- エネルギー問題は腰を落ち着けてやる
- エネルギー不足が戦争につながる
- 原発を止めて年間三・八兆円の追加的な燃料費負担
- 広島、長崎の放射線量率は福島の約一千八百万倍だった
- 原発事故に便乗する人たち