日本と世界はこうなる

日下公人が読む2013年〜

日下公人(評論家) 著
定 価:
本体1238円+税
判 型:
四六判並製
ページ数:
188ページ
ISBN:
9784898311943
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EU・アメリカ・中国、そして日本はどうなるのか?

2013年は金融大津波が世界を洗い、大変動が起こる。アメリカでは下層階級が反乱する可能性があり、ツケを先送りにしてきたヨーロッパは没落する。ヨーロッパの不景気の波は新興国まで広がり、世界恐慌の様相を呈する。そのとき、日本と世界の関係はどうなるのか? 日本は欧米主導に続く新しい時代を発想し、自ら実行すべき立場に立った。自国の名誉を守るための自己鍛錬から、広く世界のためにする戦いに切り換えねばならない。世界の、日本に対する期待は大きい。その期待に応えるために、日本は何をすべきか。全ての答えが本書にある!

著者プロフィール

日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。社会貢献支援財団会長。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。著書に『アメリカはどれほどひどい国か』(PHP研究所)、『自主防衛を急げ!』『日本既成権力者の崩壊』(李白社)、『つくられた「環境問題」』『アメリカ、中国、そして日本経済はこうなる』『2012年〜日本と世界はこうなる』『それでも、日本が一人勝ち!』(ワック)など多数がある。

目次

まえがき
    第1章 二〇一三年は、「先進国総崩れの時代」の幕開け
    • 民主主義国家は福祉予算で破産する
    • 社会主義体制は七十年続けばいいところ
    • 「ソ連崩壊の原因は日本の省エネ技術だ」
    • キリスト教対理性万能主義の闘いも終わる
    • 理性万能や民主主義万能の限界がくる
    • 日本人には「徳」がある
    • もう政治は不要になったのか
    • 先進国では既成エリートの敵前逃亡がはじまる
    • 日本のような国には外交問題が周りから迫ってくる
    • 不景気の波はヨーロッパから新興国にも広がる
    • 貧乏世界の万華鏡が広がる
    第2章 金融大津波が来る! ──そのとき、アメリカ、中国はどうなるか
    • 金融大津波の予感
    • 財政出動は目先の緊急対策
    • アメリカは下層階級の反乱か、革命が起こる可能性がある
    • アメリカはもはや白人の国ではなくなっている
    • アメリカはいま曲がり角
    • 中国が先進国になるには、まだまだ壁がある
    • 中国の根底はまだ古代
    • 公安費(公共安全費)と軍事費がほとんど同額になった
    • 人民元はこれから下がる
    • 中国は汚職の経済と正常な経済が混在する二重経済
    • できれば日本は中国とはつき合わないのが一番いい
    第3章 「信用収縮」の波が外国からやってくる ──金融破綻はなぜ起こるのか
    • 信用補完機関とは?
    • 「欧州金融安定基金」も単なる張りぼて
    • 信用補完に国家が乗り出してきた
    • 保険料が高いか安いかは博打と同じ
    • 役人は保険の仕組みを分っていない
    • 役人は手金を使わずに税金を使うから無責任
    • 官庁は民間の商売が大好き
    • 日本の官僚はなぜ天下りをするのか
    • 金融のもとは信用である
    • いままでヨーロッパがツケを先送りできたのはなぜか
    • 日本とは銀行事情がだいぶ違う世界の銀行
    • ヨーロッパには何か解決の奥の手があるのか
    • 無理して信用をつけるために監査とか客観評価といいはじめた
    • 「信用収縮」がはじまると「担保探し」の時代が来る
    • 担保は「換金性」と「使用価値」
    • おカネは少しでも安全なところを求めて円に集まる
    • 「成熟国」とは何か
    • これからの日本経済を支える最大最高の資源とは
    第4章 近代の普遍性信仰が崩れる
    • 日本社会の「日本教」というバックボーン
    • 日本教は現実対応のリアリズムだ
    • 普遍性では、はかれない部分が前面に出てくる
    • アジア向けのコンパクトカーがアメリカで売れる理由
    • 文明は上から下へ流れ、文化は下から上へも流れる
    • 普遍的であれば優れていると思う病気
    • 国別でなく宗教別、人種別などで世界を見る
    第5章 日本の常識が復権する
    • いまは大きな転換点
    • 「適正事故率」という思想革命
    • 製品の寿命は長ければ長いほどいいのか
    • 「適正異動スパン」というのもある
    • 「揺らぎ」「遊び」が復権する
    • 地域、国にはそれぞれのローカリズムがある
    • 世界恐慌が来ても日本は大丈夫
    • 選挙制度の改正は国家再生戦略の一つの方法
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