自らの身は顧みず

田母神俊雄(評論家) 著
定 価:
本体950円+税
判 型:
新書判
ページ数:
252ページ
ISBN:
9784898316917
アマゾンのショッピングサイトへリンクします。
「強い日本」を取り戻す

アパ論文で「日本がよい国だ」と言ったら解任された田母神元航空幕僚長。一自衛官を葬り去ることで幕引きを図った政府が、議論を避けたがった田母神論文の真意とは──? 日本は、アメリカの対日戦略が変更されたにもかかわらず、相変わらず国の守りをアメリカに依存したままである。その結果、アメリカの目論見どおり日本経済は弱体化してしまった。アメリカ依存症からの脱却こそが、強い日本を取り戻し、日本を再生する鍵となる!

著者プロフィール

田母神俊雄(たもがみ・としお)
元航空幕僚長。1948年、福島県生まれ。防衛大学校電気工学科卒業。航空自衛隊入隊。航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、航空幕僚長に就任。2008年10月、民間の懸賞論文に応募した論文が政府見解と異なるとして、職を解かれる。同年11月に定年退官。以後、執筆、講演など精力的な活動を展開している。著書に『ほんとうは強い日本』『ほんとうは危ない日本』(PHP新書)、『日本核武装計画』(祥伝社)、『いつまでもアメリカをアテにするな!』(海竜社)、『組織が勝つための知恵』(ワック)など多数。

目次

プロローグ
第1章 歴史を捻じ曲げる政治の責任
  • 南京大虐殺はなかった
  • 逐次強化されていった戦後日本の左翼化傾向
  • 歴史的経緯を無視したお門違いの議論
  • 「靖國問題」を乗り越えられない日本政府
  • 「村山談話」は破棄されなければならない
  • 栗栖統幕議長解任の後遺症
  • 積極的発言は自衛官の義務
  • 教育は「強制」から始まる
  • 東大五月祭で歴史講義
  • 海外でも日本の立場を代弁
  • 中国軍幹部と必死の歴史論争
  • 国会参考人招致は、まやかしと言うほかない
第2章 国会に参考人として招致されて
  • 「立法府に対する挑戦だ」
  • 二度にわたって発言を制限された
  • 「村山談話」は言論弾圧の道具
  • 目からウロコの歴史講座
  • 日本ほどシビリアンコントロールがしっかりしている国はない
  • 前へ出る勇気を
  • 精強な自衛隊は国民国家のため
第3章 「日本は悪くない」
  • 「背広」と「制服」がいがみ合っていてよいのか
  • 戦前の中国大陸への日本軍駐留は、条約に基づいている
  • コミンテルンの謀略にはまった日本
  • ハル・ノートの筆者も共産主義者だった
  • 軍紀厳正だった日本軍
  • 世界中で情報工作を仕掛ける中国
  • 「従軍慰安婦」も「南京大虐殺」も真っ赤なウソ
  • 無実の罪を着せられてきた日本
第4章 不磨の大典となった「村山談話」
  • 「大東亜を米英の桎梏より開放する」
  • 日本はアジア独立の母
  • 素性が悪い「謝罪決議」と「村山談話」
  • 中国の侮日的態度は、「近隣諸国条項」を設けてから
  • マスコミも国益を守る必要がある
  • 英国も自虐史観に悩んでいた
  • バンドン会議で謝罪の愚
  • 日本人はかつて美しかった
第5章 日本の防衛体制のお粗末さ
  • 「志は高く熱く燃える」
  • ブルーリボンを胸に
  • 国防の基盤は愛国心
  • 専守防衛は非現実的な戦略だ
  • ダッカ事件後に日本人拉致が急増
  • 自衛隊は警察官と同じ?
  • 「国民の救出」ができない自衛隊
  • 空自の敵地攻撃能力の現状
  • 「東シナ海には触れるな」
  • 軍は国家の大黒柱
  • 「同盟」とはともに血を流すこと
  • 国際関係は性悪説が前提
第6章 精強な自衛隊をどうつくるか
  • 自衛隊を国際標準の「軍」とするのは政治の責任
  • 核シェアリングに踏み出せ
  • 制服自衛官に名誉を
  • 〝第二の戦場〟と言える日本の国内状況
  • 望まれる幹部学校への留学生誘致
  • 軍隊は国の名誉と一心同体
〈巻末付録〉
  • 村山談話
  • 河野談話
  • 日本は侵略国家であったのか(アパグループ懸賞論文 最優秀賞受賞)
  • 自衛隊退職にあたっての所感(二〇〇八年十一月三日・退官記者会見)
  • 参院外交防衛委員会での答弁(二〇〇八年十一月十一日)
トップへ戻る