「強い日本」を取り戻す
アパ論文で「日本がよい国だ」と言ったら解任された田母神元航空幕僚長。一自衛官を葬り去ることで幕引きを図った政府が、議論を避けたがった田母神論文の真意とは──? 日本は、アメリカの対日戦略が変更されたにもかかわらず、相変わらず国の守りをアメリカに依存したままである。その結果、アメリカの目論見どおり日本経済は弱体化してしまった。アメリカ依存症からの脱却こそが、強い日本を取り戻し、日本を再生する鍵となる!
著者プロフィール
田母神俊雄(たもがみ・としお)
元航空幕僚長。1948年、福島県生まれ。防衛大学校電気工学科卒業。航空自衛隊入隊。航空幕僚監部装備部長、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て、航空幕僚長に就任。2008年10月、民間の懸賞論文に応募した論文が政府見解と異なるとして、職を解かれる。同年11月に定年退官。以後、執筆、講演など精力的な活動を展開している。著書に『ほんとうは強い日本』『ほんとうは危ない日本』(PHP新書)、『日本核武装計画』(祥伝社)、『いつまでもアメリカをアテにするな!』(海竜社)、『組織が勝つための知恵』(ワック)など多数。
目次
プロローグ- 南京大虐殺はなかった
- 逐次強化されていった戦後日本の左翼化傾向
- 歴史的経緯を無視したお門違いの議論
- 「靖國問題」を乗り越えられない日本政府
- 「村山談話」は破棄されなければならない
- 栗栖統幕議長解任の後遺症
- 積極的発言は自衛官の義務
- 教育は「強制」から始まる
- 東大五月祭で歴史講義
- 海外でも日本の立場を代弁
- 中国軍幹部と必死の歴史論争
- 国会参考人招致は、まやかしと言うほかない
- 「立法府に対する挑戦だ」
- 二度にわたって発言を制限された
- 「村山談話」は言論弾圧の道具
- 目からウロコの歴史講座
- 日本ほどシビリアンコントロールがしっかりしている国はない
- 前へ出る勇気を
- 精強な自衛隊は国民国家のため
- 「背広」と「制服」がいがみ合っていてよいのか
- 戦前の中国大陸への日本軍駐留は、条約に基づいている
- コミンテルンの謀略にはまった日本
- ハル・ノートの筆者も共産主義者だった
- 軍紀厳正だった日本軍
- 世界中で情報工作を仕掛ける中国
- 「従軍慰安婦」も「南京大虐殺」も真っ赤なウソ
- 無実の罪を着せられてきた日本
- 「大東亜を米英の桎梏より開放する」
- 日本はアジア独立の母
- 素性が悪い「謝罪決議」と「村山談話」
- 中国の侮日的態度は、「近隣諸国条項」を設けてから
- マスコミも国益を守る必要がある
- 英国も自虐史観に悩んでいた
- バンドン会議で謝罪の愚
- 日本人はかつて美しかった
- 「志は高く熱く燃える」
- ブルーリボンを胸に
- 国防の基盤は愛国心
- 専守防衛は非現実的な戦略だ
- ダッカ事件後に日本人拉致が急増
- 自衛隊は警察官と同じ?
- 「国民の救出」ができない自衛隊
- 空自の敵地攻撃能力の現状
- 「東シナ海には触れるな」
- 軍は国家の大黒柱
- 「同盟」とはともに血を流すこと
- 国際関係は性悪説が前提
- 自衛隊を国際標準の「軍」とするのは政治の責任
- 核シェアリングに踏み出せ
- 制服自衛官に名誉を
- 〝第二の戦場〟と言える日本の国内状況
- 望まれる幹部学校への留学生誘致
- 軍隊は国の名誉と一心同体
- 村山談話
- 河野談話
- 日本は侵略国家であったのか(アパグループ懸賞論文 最優秀賞受賞)
- 自衛隊退職にあたっての所感(二〇〇八年十一月三日・退官記者会見)
- 参院外交防衛委員会での答弁(二〇〇八年十一月十一日)