今の日本人は、一生を終えるまでに2人に1人がガンに罹患し、3人に1人はガン死である。つまり、体にできたガンという「結果」を手術で取り除き、原因を「不明」とする西洋医学の方向性が正鵠を射ていないといえるのではないか。ガンの予防や、ガンになったときどう対処すべきかについて、日頃の食生活や運動などの生活習慣とのかかわりを考察し、原因を究明せねばならない。なぜガンになるのか、ガン予防のための9つの生活習慣、筋肉の維持・向上が病気を遠ざける、何を食べるのが健康にいいか、いい医者と悪い医者の見分け方など、「石原式健康法」で“健康長寿”になろう!
著者プロフィール
石原結實(いしはら・ゆうみ)
医学博士。1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業し、血液内科を専攻。同大学院博士課程で「白血球の研究」にて医学博士の学位を取得。スイスのB・ベンナー病院やモスクワの断食療法病院で、ガンをはじめ難病の食事療法を学ぶ。コーカサスの長寿村に長寿食の研究に5回訪れる。現在、イシハラクリニック院長。また、「人参ジュース断食」で健康を増進する施設・ヒポクラティック・サナトリウム所長。
著書にベストセラーになった『生姜力』(主婦と生活社)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)など多数があり、近著には『「断食」が健康のための最高の方法だ!』(ワック)、『100歳まで元気でボケない食べ方・生き方』(海竜社)がある。アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、中国、韓国、台湾、タイなどで合計100冊以上が翻訳出版されている。
目次
- はじめに
第1章 なぜガンになるのか、なぜガンがこれだけ増えるのか
- すでに紀元前後にガンという病気はあった
- ガンを細胞学的に考察すると
- 漢方・自然医学的見地から見たガンの原因
- (1)「発疹」で有害物や老廃物を皮膚から排泄する
- (2)「炎症」は文字通り、体内の老廃物や有害物を燃やしている
- (3)「動脈硬化、高血圧、血栓、出血」も血液の浄化反応
- (4)「ガン」は血液の浄化装置
- 白血球とガン細胞には共通点がある
- ガンは治療しないのがいちばんいい
- 何がガンをつくるのか
- (1) ガンの発生と「食べすぎ」は密接に関連している
- (2)「欧米食の摂取過剰」がガン死激増の背景にある
- (3)「運動不足」で血液が汚れる
- (4)「ストレス」は免疫力を低下させる
- (5) 日本人は「低体温」になってガンが増えた
第2章 もしガンになったら、でも、ならないために
- 血液を汚す原因と反対のことをする
- ガン予防のための9つの生活習慣
- 一般的には手術は受けたほうがいい
- 抗ガン剤や放射線治療にどう対処するか
- ●黒ごま塩、梅干し、生姜粉末を持ち込もう
- ●大腸ガン、胃ガン、肺ガンなど固形ガンの場合
- ●白血球、悪性リンパ腫の場合
- ●末期ガン
- 私はこうしてガンを克服しました!
- ●「体力の残っている間に、良いと言われることは何でも試したい」
- ●「子宮全摘手術」以外治療法がない
- ●人工肛門をつけずに、自然療法にかけてよかった
- ●原発性肝ガンが消失した
第3章 血液をきれいにする少食健康法
- 万病は血液の汚れから
- 高血圧、動脈硬化も血液をきれいにするための反応
- 断食すれば、日頃いかに血が汚れているかがわかる
- 朝は食べずに、ショウガ紅茶かニンジンリンゴジュースを
- 糖尿病は食べなければよくなる
- 一日一食で健康な私の食生活
- 食べるものを少なくするのが健康で長生きの秘訣
- 少食で百歳まで生きて自然死した人
- 食べることだけは本能のままではダメ
- たっぷりと食べるなら夜がいい
- 飲まず食わずのほうが頑張れる
- 多少空腹のほうが頭が働く
第4章 体温を上げる健康法
- 女性の多くは下半身が冷えている
- 水を取りすぎると冷えて病気を引き起こす
- 毒が体内に入ったら、人間は出すようにできている
- ストレス解消には運動と風呂で体を温めるのがいい
- 体を温めると細胞が強化される
- 温浴法にもいろいろある
第5章 筋肉の維持・向上が病気を遠ざける
- なぜ運動が健康にいいのか
- 骨の病気のほとんどは筋肉が弱くなることから
- 薬に頼るのは良くない
- 脳卒中も心筋梗塞も足腰の弱りから
- 筋肉を動かすと糖尿病にいい理由
- 認知症は歩くことで進行を抑えることができる
- 下半身の筋力の強い人は生命力も強い
- 歩くだけではなく筋力をつける運動も取り入れたい
- 画家、彫刻家が長生きの秘密
- 簡単にできる下半身の運動
- 上半身の運動で肩こり、首のこりを解消する
第6章 何を食べるのが健康にいいか
- 食の基本は歯の形に応じて
- 動物性脂肪の摂りすぎを抑える
- 生命のあるものを食べる
- 体を温める食べもの、冷やす食べもの
- 肉食と菜食、どちらがいいか
- 魚介類はコレステロールがほとんどなく、健康にいいタウリンが豊富
- 下半身が弱い人は、山芋、ごぼうなど根菜を食べると効果がある
- ビタミン、ミネラルは大切
- ショウガのすごい効用
- 日常的にこんなものを食べていればいい
- サプリメントは自分で効果が実感できるかどうか
第7章 病院とどうつき合うか
──いい医者、悪い医者の見分け方
- 病院や医者の活用は急性の病気のときだけでいい
- 血圧、血糖値に神経質になる必要はない
- 信頼できる医者、信頼できない医者の見分け方
- 定期的な健康診断はしなくていい?
- 薬は基本的には飲まない
- 大切なのは健康寿命