もう、無韓心でいい_表紙

もう、無韓心でいい

古谷経衡(評論家) 著
定 価:
本体930円+税
判 型:
新書判
ページ数:
284ページ
ISBN:
9784898316993
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日韓関係の新しいソリューション
「無韓心」のすすめ 

あくことなき韓国の反日的言動、それに呼応する日本の〝嫌韓ムード″の高まり。これは、一般国民全般に見られる現象だ。特に出版界を中心に、「悪韓論」「呆韓論」「恥韓論」などの言葉が流行し、その手の書籍がベストセラーとなって、まさに、泥沼の様相を呈しているといっても過言ではない。
本書は、嫌韓感情の中に潜む日本人の心性をつまびらかにし、同時に、日韓関係の根幹部分を歴史的事実の中に探りながら、「日本にとっての韓国とは何か」を明らかにする。
結論として、歴史の中でつねにメインプレイヤーであり続ける日本にとって、韓国の存在は、取るに足るほどのものではないから、今後、日本が韓国に対して、「無関心=無韓心」であることが、両国の為であるとする。日韓関係の二十一世紀型ソリューション・「無韓心」のすすめ!

著者プロフィール

古谷経衡(ふるや・つねひら)

評論家、著述家。1982年、北海道札幌市生まれ。
立命館大学文学部史学科卒業。インターネットと保守、マスコミ問題、アニメ批評などのテーマで評論、執筆活動を行なっている。著書に『若者は本当に右傾化しているのか』(アスペクト)、『反日メディアの正体』(KKベストセラーズ)、『ネット右翼の逆襲』『クールジャパンの嘘』(総和社)、『ヘイトスピーチとネット右翼』(オークラ出版、共著)などがある。

目次

第1章 ポケットの中の韓国

  • 私の五泊六日の渡韓体験
  • 「三時間以内」におさまってしまう「ポケット国家」
  • 日本は本当に「小さな島国」なのか?
  • 反日を絶え間なくやっている「変人」から、ごく普通の人たちへ
  • 特別に優れた先進国ではないが、劣った後進国でもない
  • 「韓国」に一々反応するのは、もういい加減、止めにしよう

第2章 韓国、反日の源泉

  • 韓国の反日は、「冷戦後に特有なもの」
  • 日本統治時代に形成された朝鮮の「中産階級」
  • 朴正熙の日本統治時代の肯定的評価は、一般的な感覚だった
  • 冷戦期に「反共」という共通利害で結びついた日本と韓国
  • 冷戦崩壊とともに第一線からリタイヤした「統治時代世代」
  • 「反共」から「容共」「反日」へ
  • 「竹島密約」のリアリティ
  • 全面撤去された朝鮮総督府
  • 「日韓基本条約」を根底から否定する前代未聞の判決
  • 二つの要素の二乗作用で韓国の反日は爆発した
  • 福沢諭吉の「脱亜論」は、朝鮮への過度の期待の裏返し
  • 「無韓心」は「脱亜論」に代わる二十一世紀のソリューション

第3章 我々は何を警戒し、誰と戦うべきか

  • 「準戦時下」の雰囲気といってよいほどのきな臭さ
  • 中国の軍事予算はすでに日本の三倍以上
  • 軍事力に限ってみれば、「G2」の世界もあながち空想ではない
  • 中国の内外を驚かせた「海洋強国」への意思表示
  • 東アジアの海軍バランスを一変させる四隻の空母建造
  • 「第四世代戦闘機」の配備を加速度的に推し進める中国
  • 世界のメディアは中国軍の一挙手一投足に注意を向けている
  • 中国への関心がなければ、「中国は嫌い」の感情も生まれない
  • 韓国は認知されていないから、「好きでも嫌いでもない」になる
  • 「コリア・ディスカウント」
  • 「メイド・イン・コリア」の売り込みに日本のブランドイメージを利用する
  • 「先進国」の評価にはほど遠い韓国
  • 肝心なのは、「嫌韓」の先にある「無韓心」

第4章 無韓心のすすめ

  • 「嫌韓」は、明らかに曲がり角を迎えている
  • 「嫌い」の感情は、対象者への強烈な関心と表裏一体
  • 「うつろ舟」の漂着と「異国船打ち払い令」
  • 清国はなぜ近代化に遅れたのか
  • 「嫌韓」を唱えている限り、「韓国」の呪縛から永遠に脱却できない
  • 「もしかして、韓国のことが好きなんじゃないんですか?」
  • 「竹島不法上陸」が日本人に与えた「心理的ショック」
  • 二〇〇四年から二〇一一年までの「韓流ブーム」がなかったら
  • 「嫌韓」に仮託した「アンチ・マスメディア運動」
  • 朝鮮半島は日本の「主権線」
  • 戦後日本の韓国支援は、「掛け捨ての保険」と同じようなもの
  • 戦後、韓国は日本にとって「反共の防波堤」
  • 高齢の保守層には、韓国に対する愛着がある
  • 「主権線」理論は意味を失くした

第5章 インターネットの中で肥大化する韓国

  • 「韓国肥大視論」三つの類型
  • 「一兆六千億円を日本企業に投資して、韓流ブームを捏造している」
  • 「韓国国家ブランド委員会」と「韓国コンテンツ振興院」
  • 「マスメディアの中にいる在日朝鮮人や韓国人の手引き」という俗説
  • 「電通が民放各局に韓流スターをもぐりこませた」という嘘
  • 「在日帰化人」と「朝鮮飲み」というネガティブ・キャンペーン
  • 出鱈目だらけの“在日特権論”
  • 「韓国肥大視論」は、じつにナンセンスな感覚だ
  • 「嫌韓本」売れ行き好調の原因は、大手マスメディアにある
  • 「嫌い」を標榜しながら、「構わずにはいられない」
  • 絶望的に小さな存在にまで後退してしまう韓国
  • 日本は韓国に対し、一貫して無関心=無韓心を貫き通すべき
  • 「異形の大国」に隣接する国家としての構え
  • 「無関心」は実に大切な関係

終 章 世界史の中のメインプレイヤーで

    あり続ける大国・日本

  • 「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」
  • 「嫌韓」の背景にある「日本観の不在」
  • 「中国は早晩崩壊する」はあまりにも楽観的
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