中国経済の破綻は秒読み段階に入っているといっても過言ではない。不良債権は六百兆円を超え、不動産バブルは崩壊を始めている。実際、香港の不動産王は、すでに中国の物件をすべて売り逃げしている。不動産バブルが崩壊すれば、中産階級が大打撃を受ける。また、中国市場から撤退を始める外国企業も目立ってきた。にもかかわらず、損得勘定のできない習近平は、反米反日路線を突っ走り、いまや中国は世界の危険分子・嫌われ者になっている。このままでは、中国は「裸の王様」に潰される!
著者プロフィール
宮崎正弘(みやざき・まさひろ)
評論家。1946年、石川県金沢市生まれ。早稲田大学中退。『日本学生新聞』編集長。月刊『浪漫』企画室長などを経て貿易会社を経営。1983年、『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。以後、世界経済の裏側やワシントン、北京の内幕を描き、『ウォールストリートで読む日本』『ウォール街 凄腕の男たち』などの話題作を次々に発表してきた。近著に『台湾烈烈 世界一の親日国家がヤバイ』(ビジネス社)、『中国 大嘘つき国家の犯罪』(文芸社文庫)、『中国の「反日」で日本はよくなる』(徳間文庫)、『「中国の時代」は終った』(海竜社)、『出身地を知らなければ、中国人は分らない』『なぜ、中国人とドイツ人は馬が合うのか?』(ワック)など多数がある。
石 平(せき・へい)
評論家。1962年、中国四川省成都生まれ。北京大学哲学部卒業。四川大学哲学部講師を経て、1988年に来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関に勤務ののち、評論活動へ。2007年、日本に帰化する。近著に『帰化人が見た靖国神社のすべて』(海竜社)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(ビジネス社)、『なぜ中国人にはもう1%も未来がないのか』(徳間書店)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)、『私はなぜ「中国」を捨てたのか』『もう、この国は捨て置け!』(ワック)など多数がある。
目次
- まえがき
第1章 「裸の王様」が中国を袋小路に導く
- オバマから宿題を出された習近平
- 軍人に乗せられた「裸の王様」
- アメリカはアジア回帰を鮮明にした
- 韓国の取り込みが習近平の唯一の成功
- 江沢民が権力闘争に首を突っ込んできた
第2章 習近平vs胡錦濤──最後に笑うのは誰だ?
- 終局は、習近平と胡錦濤派の戦いが始まる
- 習近平はピエロか?
- 北京のレストランでアワビを食べて失脚
- いま世界中で中国人排斥運動がさかん
第3章 GDPの二五パーセントが消滅する日
- 世界一の高いビルが湖になった
- バブル崩壊でGDPの四分の一が消える
- 中産階級が破産したら、彼らは革命的な勢力になる
- 金持ちはますます海外へ脱出
第4章 習近平は本気で日本を属国にしようと企んでいる
- 死刑犯でもいいから日本人を殺したい
- 日本を貶めるキャンペーンに加担する日本人
- アメリカの第七艦隊を日本が引き取る
- 中国から日本人以上にアメリカ人の撤退が増えている
第5章 アジア諸国の温度差を測る
- カンボジアとラオスは中国寄り
- したたかなインド外交
- チャイナプラスワンから、いまはタイプラスワン
- 台湾の馬英九はしゃかりきに反日教育
終 章 共産党政権は習近平に潰される
- 断供運動が革命のキッカケに?
- 政権が革命に追い込む