
日本の将来は明るいに決まっている!
アベノミクスで株価が上がり、実体経済にプラスの影響も出てきた。
だが、問題はこの後だ。これから日本経済が上向くには、民間の活力が鍵を握る。官僚には成長分野を見極める力などない。政府がすべきなのは規制緩和と減税で、民間の邪魔をしないことだ。生産性が向上すれば、少子化でも十分に経済成長できる。
経済に加えて、地方の再生、エネルギー問題、朝日新聞の問題はどうすべきか? 日本論・経済評論の大御所と気鋭のエコノミストが日本再生論を語り尽くす!
著者プロフィール
日下公人(くさか・きみんど)
評論家。日本財団特別顧問。三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行取締役、(社)ソフト化経済センター理事長を経て東京財団会長を務める。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲーターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある。近著に『「新しい日本人」が創る2015年以後』(祥伝社)、『優位戦思考で世界に勝つ』(PHP研究所)、『安倍晋三が、日本を復活させる』『いよいよ、日本の時代がやって来た!』(ワック)など多数がある。
上念 司(じょうねん・つかさ)
株式会社「監査と分析」代表取締役。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は日本最古の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。2010年、米国イエール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。近著に『経済で読み解く大東亜戦争』(ベストセラーズ)、『《完全版》「日本ダメ論」のウソ』(イースト新書)、『TOEICじゃない、必要なのは経済常識を身につけることだ!』(ワック)など多数がある。
目次
- まえがき
第1章 2015年、アベノミクスを採点する
- どこに「成長産業がわかる人」がいるのか
- 日本がしゃんとしたら世界中が静かになる
- 政府に金を持たせてはいけない
- 「第三の矢」のポイントは「もっと働け」
- 昔の大蔵省は偉かった
- 何が「働くモチベーション」を生み出すのか
- ごみはいくら集めてもごみに変わりはない
- 大蔵省は暴力団と一緒?
- リスクをとって動いた人が、たくさんもらうのは当然
第2章 本当に「地方」は再生できるのか
- 地方自治体は自前の経産省と文部省を持て
- 特区なんかに頼らず、やってしまえばいい
- どうすれば再び人口を集積できるのか
- 市役所がメイド配給会社になる日
- 軽井沢に住むのは命がけ
- 趣味で里山資本主義を実践し、山で死ぬのもよし
- 地方自治体は「人の移動」を前提にして考えたほうがいい
第3章 日本を変えるイノベーションとは何か
- 納めて楽しいふるさと納税
- 日本のラーメン屋は、なぜ、国際競争力が高いのか
- クロネコヤマトの宅急便が日本人の生活を一変させた
- 昔から日本の女性は働いていた
- アメリカは恐るべき男尊女卑の社会
- 女性の社会進出は男性にとってもメリットがある
- アスペルガー症候群の人を活かすイノベーション
- アメリカも日本もまとまって渡来してきた人が支配者になった
第4章 司法、朝日新聞、東京大学
──「権威」が揺らぐ時代
- 世論を後追いする裁判官たち
- 朝日新聞は部数の五%減で大リストラを迫られる
- 「赤字の力」が日本を変える
- 「人に対して守るべき道」を逸脱したら、いかなる組織ももたない
- 変な権威主義が社会のチャンスを損なわせる
- マスメディアが真実を隠しきれない時代になった
- 「東京大学の権威」は神通力を失った
第5章 エネルギー問題をクリアすれば、
日本の未来は明るい
- 中国の核実験がもたらした「死の灰」と福島原発の放射能汚染
- 「危ないと言っている人は危ない」
- 「石油の埋蔵量は三十年分」が半世紀以上、変わっていない理由
- 原油価格はなぜ下がっているのか
- 地球温暖化は二酸化炭素のせい? それとも太陽活動の影響?
- フランスが売り込みに来たバッテリー式原発
- オバマ大統領は情愛欠如症?
- 理想を実現するには忍耐が必要である
- 撃たないで攻めてくる連中をどう防ぐか
- 日本の将来は明るいに決まっている