著者プロフィール
古荘 光一(ふるそう・こういち)
1940年、大阪市生まれ。神戸商科大学(現兵庫県立大学)卒業後、新聞記者を経てフリージャーナリスト。
目次
はじめに
第1章 国民党を乗っ取る
- 蔣介石と張静江
- 陳其美一派
- 孫文を取り込んだソ連
- 黄埔軍官学校の生徒の多くは、青幇のメンバーの子弟
- 国民党の乗っ取りに成功する
- 「宋王朝」による先物買い
- 喜んで舞い上がった蔣介石
- 反共クーデター
- 梁山泊の現代版
- 宣教師の思惑とアメリカの先走り
- 二股かけたスターリン
第2章 蔣介石の戦争計画
- 孫文の後継者に化ける
- 証拠写真の抹消に百万元
- 上海の資本家を恐喝
- 公債押し付けと投機で荒稼ぎ
- 武力よりも先に金の力
- 支那事変の遠因
- 蔣介石の邪推
- 相次ぐ支那人の日本人大虐殺
- 蔣介石、対日戦争を目論む
第3章 田中メモリアルと溥儀脅迫
- 「田中メモリアル」をばら撒いた一つの目的
- 秘密組織「アメリカ人情報委員会」
- アメリカによる日本人洗脳
- 西太后の墓所を荒らす
- ソ連空軍の極東進出
- ソ連の支那包囲網
- 溥儀、日本軍人に働きかける
- 第二次日露戦争を覚悟
- スティムソン・ドクトリン
- 蔣介石、満州放棄をほのめかす
第4章 ドイツ軍事顧問団支那
- 支那ファシストの頭目
- まずは武器の買い付けから
- 「ファシズムは中国にぴったりの良薬」
- ゼークトの寝返り
- ついに共産軍を追い出す
- ドイツの官僚、軍人たちに勲章を乱発
- 残るは弱体化した共産党だけ
- 対日戦争準備始まる
- 反ヒトラー派、ファルケンハウゼン
- ヒトラーに支援を求めた蔣介石
第5章 ソ連の裏口参戦
- 砂漠を抜ける軍用道路
- 日本との戦争準備を進める
- 一年前に戦争の意図をイギリスに通告
- 不倶戴天の敵と結ぶ
- アメリカ人、パウエルの歴史的〝発見〟
- 迎撃施設の建設を始める
- 張学良の跳ね上がり
- 盧溝橋事件を待っていた蔣介石
- 上海〝誤爆〟は、戦争開始のファンファーレ
- 董顕光の仕業
- 日本の和平提案をことごとく蹴る
第6章 支那人が支那人を殺す戦争
- 蔣介石の同胞殺しは日本の百倍
- 飢えた人々の食糧を奪う
- 犬が、ヒトが、人肉を食う
- 騙し、おびき出して皆殺し
- 蔣介石自慢の戦法、焦土作戦
- 支那兵の放火、略奪、強姦
- 燃え上がる南京とその周辺
- 「何の益もなく、間違ったこと」
- 歴史に前例を見ない自国の破壊
- 地元民は日本軍を大歓迎
第7章 外国人プロパガンダ部隊
- アメリカの世論と議会をペテンにかけるプロパガンダ
- 国民党への迎合と日本敵視という宣教師の二重基準
- 宣教師の利用価値を再認識する
- 「新生活運動」というファシズム運動に巻き込む
- W・H・ドナルドの登場
- アメリカを騙すことが唯一の戦術
- アメリカでヒロインとなった二挺拳銃の女闘士
- 「日本の侵略」と歪曲宣伝
- 「前敵委員会」を組織
- 「支那人は信用されない」
- 「でっち上げ団」動き出す
第8章 スー女史が伝えた真相
- 待ち構えていた「でっち上げ団」
- 宗教心を欠くジョージ・A・フィッチ
- 宣教師の殺人行為
- 二度と戦争に立ち上がれない国
- 数々ある文献にトリックが
- まず、ラーベに目を開かせられる
- フィッチとティンパーリ
- 〝古狸〟が動く
- 死臭の漂う上海
- 〝ピンハネ〟されていた蔣介石
- マギーの決定的な証言
第9章 日本の外交官は見ていた
- 蔣介石、日本軍釣りだしに成功
- ティンパーリの口車
- 「上海」の安全地帯で前例作る
- 「でっち上げ団」は支那の行政機関
- 救済事業はそっちのけ
- 南京を密室化
- 謎が残るパナイ号沈没
- 日本軍引き込みのデマ作戦
- 南京防衛の意図なし
- 「大虐殺」を事実であるかに見せかけるために
- 人命軽視の戦術思考
- 何もない事件現場
第10章 支那側が下していた定義
- 二人のアメリカ人記者
- 終わっていた〝取材〟
- 見てきたような噓
- 記事の下敷き
- 何も知らずに論評
- 焼き直し記事
- ニューヨーク・タイムズのデタラメ
- 曲学阿世の徒
- 『チャイナ・ハンドブック』
- 似て非なる『南京事件』
- スティールの誇大妄想
- 電報局は営業していた
- 日本兵はのんびり
第11章 戦争を煽る宣教師
- 「日本を絞め殺すことは可能だ」
- 「支那から出て行け」
- 南京の噓を広める
- 「私のうちに流れる血が汚された」
- フィッチがアメリカへ
- 対日参戦を説く
- 「難民救済」は無関係
- 支那の代弁者、ヘンリー・ルース
第12章 日本人の心理的抹殺
- 「日本国憲法」の戦争放棄条項の発端
- 「天皇を利用せよ」
- アメリカ国務省役人と結託する支那の手先
- 秀吉を蘇らせた怪文書
- 天皇制には触れず
- ティンパーリ『世界の問題日本』
- 帝国憲法改正を主張
- 「日本の島嶼を奪え」
- 日本の報復を恐れる
- 無条件降伏に追い込む
- 戦争放棄条項は、マッカーサーの独断か?
- 教科書から神話を削除
第13章 蔣介石政権から中共の陰謀へ
- 教育や道徳の退廃の源泉
- 蔣介石政権、二度目のでっち上げ
- 死者数を十七倍に
- 〝事件〟現場を広げる
- 中国共産党が動き出す
- 南京事件調査研究会
- 新たな作り替え
- 真相解明への努力なし
- 不可解な情熱
- 「三十万人」に届かず
- 蔣介石政権の主張と無関係の事件
第14章 偽造文書と偽フィルム
- 四十年前に仕掛けた罠
- 「外国人が直接見聞した事実」
- ちらつく中共の影
- マギーフィルム発見
- 毎日放送と東京高裁の迂闊
- 値段は二回で四万ドル?
- 支那系団体が毎日放送を非難
- マギーフィルムは偽物
- 連合国が見ていない文書
- 無理が通って、道理が引っ込む
第15章 二人の支那人噓つき女
- 公平さとはほど遠く
- 体験談の内容がくるくる変わる
- 裁判官の国語読解力不足
- 毎日放送取材班の介在を見落とす
- 理由にならない理由
- 死んだはずだよ、秀英さん
- 裁判官が証拠を歪める
- 毎日放送取材班のお膳立て
- ウィルソンの手紙の本物
- 胎児を強姦?
第16章 騙された日本の裁判所
- 二つの「マギー解説書」
- 捏造文書の全訳文
- マアからシアへの早変わり
- 笠原十九司氏の捏造
- 誰も気づかなかった誤訳
- 裁判官の迂闊と〝色メガネ〟
- 証拠をめぐるトリック
- 証拠の歪曲引用
- 銃剣で刺し殺せないのか
- 誤審を招いた裁判官の英語力