『WiLL』で好評連載「小説家の身勝手」
待望の単行本化!
待望の単行本化!
「日本は天国をやっている」。自分が働かなくても、誰かが三食・家付きの暮らしを与えるべきだと信じる「弱者」が存在し、そしてそれを「おかしい」と批判することがためらわれる社会がやってきた。――オバマ大統領の誕生、生命倫理、麻薬汚染、老人福祉、食品偽造……などをめぐる、一小説家による“身勝手な考察”18篇を収録。幼稚な人道主義が、成熟した現実主義を駆逐する。
著者プロフィール
曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章したのをはじめ、日本芸術院賞恩賜賞ほか多数受賞。著書に、『無名碑』(講談社)『誰のために愛するか』(祥伝社)『神の汚れた手』(文藝春秋)『貧困の僻地』(新潮社)『非常識家族』(徳間書店)『生きて、生きて、生きて』(海竜社)『夫婦、この不思議な関係』『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実』『悪と不純の楽しさ』『私の中の聖書』『都会の幸福』(以上、ワック出版)など多数。