弱者が強者を駆逐する時代

曽野綾子(作家) 著
定 価:
本体1300円+税
判 型:
四六版並製
ページ数:
248ページ
ISBN:
9784898311356
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『WiLL』で好評連載「小説家の身勝手」
待望の単行本化!

「日本は天国をやっている」。自分が働かなくても、誰かが三食・家付きの暮らしを与えるべきだと信じる「弱者」が存在し、そしてそれを「おかしい」と批判することがためらわれる社会がやってきた。――オバマ大統領の誕生、生命倫理、麻薬汚染、老人福祉、食品偽造……などをめぐる、一小説家による“身勝手な考察”18篇を収録。幼稚な人道主義が、成熟した現実主義を駆逐する。

著者プロフィール

曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章したのをはじめ、日本芸術院賞恩賜賞ほか多数受賞。著書に、『無名碑』(講談社)『誰のために愛するか』(祥伝社)『神の汚れた手』(文藝春秋)『貧困の僻地』(新潮社)『非常識家族』(徳間書店)『生きて、生きて、生きて』(海竜社)『夫婦、この不思議な関係』『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実』『悪と不純の楽しさ』『私の中の聖書』『都会の幸福』(以上、ワック出版)など多数。

目次

第1章 賞味期限 第2章 謝罪のスタイル 第3章 餞の言葉 第4章 未来の北アフリカ横断道路 第5章 人は皆、ほどほどの正義への憧れと…… 第6章 霞が関のぺんぺん草 第7章 アフリカ開発会議の背後事情 第8章 私の旅支度(上) 第9章 私の旅支度(下) 第10章 バラク・オバマの新しい可能性 第11章 赤い夕陽の中で 第12章 オバマの血 第13章 弱者が強者を駆逐する 第14章 田舎暮らしの迫力 第15章 「残りの国々」の血 第16章 シャーレの中の生命 第17章 アフリカのうば捨て山 第18章 決断
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