イラク戦争は、やはり
間違っていた!
間違っていた!
イラク戦争の泥沼を脱する道筋は依然として見えない。この愚かさの後始末はどうしたらつけられるのか? そもそもアメリカとイラクを含むアラブ世界は、その文化風土や人生観がまったく違う。果たしてそのことを充分に理解した上で、アメリカは戦争を仕掛けたのか。そして、安易に対米追従する日本政府と親米保守派の知識人たち。アラブ世界と長く付き合ってきた著者が、イラク戦争への大いなる疑問とアラブの論理と生理、そして日本の取るべき態度を明らかにする。
著者プロフィール
曽野綾子(その・あやこ)
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章したのをはじめ、日本芸術院賞恩賜賞ほか多数受賞。著書に、『無名碑』(講談社)『誰のために愛するか』(祥伝社)『神の汚れた手』(文藝春秋)『貧困の僻地』(新潮社)『非常識家族』(徳間書店)『生きて、生きて、生きて』(海竜社)『夫婦、この不思議な関係』『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実』『悪と不純の楽しさ』『私の中の聖書』『都会の幸福』(以上、ワック出版)など多数。
目次
Ⅰ 同時多発テロ、そして、アフガン戦争
荒野の娯楽としても戦争
諸相
戦争を知らない記者たち
親分たちの戦後
戦争と金
Ⅱ アメリカの論理、イラクの論理
ルールが違うゲームの闘い
怒っている男は、狂人
証拠示すべきはアメリカ
過不足なくものを見ること
日本の外交はピント外れ
部族社会の心理読み解く
同部族社会には無理な論理
受け取る側にも論理あり
強烈なけじめで保たれる秩序
善意と受け取られるとは限らぬ
「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
サダム・フセインの功罪
周辺国から見たイラク
Ⅰ 同時多発テロ、そして、アフガン戦争
- 荒野の娯楽としても戦争
- 諸相
- 戦争を知らない記者たち
- 親分たちの戦後
- 戦争と金
Ⅱ アメリカの論理、イラクの論理
- ルールが違うゲームの闘い
- 怒っている男は、狂人
- 証拠示すべきはアメリカ
- 過不足なくものを見ること
- 日本の外交はピント外れ
- 部族社会の心理読み解く
- 同部族社会には無理な論理
- 受け取る側にも論理あり
- 強烈なけじめで保たれる秩序
- 善意と受け取られるとは限らぬ
- 「追う者と追われる者は、共に神の名を口にする」
- サダム・フセインの功罪
- 周辺国から見たイラク
Ⅲ イラクの混沌と復興への視点
複数の支配者が国を荒廃させる
中央集権国家再建、道のり遠く
情報相の戦後
貧困解決せねば危険は続く
混乱予測できぬ「バカの壁」
インフラ整備の現実的な手段
イスラム世界では異教徒の象徴
戦う相手は無法のゲリラ
不審人物を日本に入れるな
日本の国家的幸運を祈る
アラブ人の反発招く屈辱的映像
欠かせぬ礼儀と信仰への敬意
自衛隊はまず部族と協調行動を
志願兵取るなら「吾往かん」
部族対立見越した戦略を
正確に報道されない実態
当事者に選ばせるべき問題
民意ねじまげてはならない
自立前提に撤退時期示すべき
Ⅳ 日本の若者たちへ
人はなぜ戦いに行くのか
使命
「人間をやめなかった」人たち
結局、税金で戻ったということ
「馬鹿か」
派遣に関する決意
付/知識人たちの発言(発言要旨とイラク戦争関連年表)
Ⅲ イラクの混沌と復興への視点
- 複数の支配者が国を荒廃させる
- 中央集権国家再建、道のり遠く
- 情報相の戦後
- 貧困解決せねば危険は続く
- 混乱予測できぬ「バカの壁」
- インフラ整備の現実的な手段
- イスラム世界では異教徒の象徴
- 戦う相手は無法のゲリラ
- 不審人物を日本に入れるな
- 日本の国家的幸運を祈る
- アラブ人の反発招く屈辱的映像
- 欠かせぬ礼儀と信仰への敬意
- 自衛隊はまず部族と協調行動を
- 志願兵取るなら「吾往かん」
- 部族対立見越した戦略を
- 正確に報道されない実態
- 当事者に選ばせるべき問題
- 民意ねじまげてはならない
- 自立前提に撤退時期示すべき
Ⅳ 日本の若者たちへ
- 人はなぜ戦いに行くのか
- 使命
- 「人間をやめなかった」人たち
- 結局、税金で戻ったということ
- 「馬鹿か」
- 派遣に関する決意
付/知識人たちの発言(発言要旨とイラク戦争関連年表)