南京「百人斬り競争」の真実

東中野修道(亜細亜大学教授) 著
定 価:
本体1400円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
184ページ
ISBN:
9784898311011
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二人の元陸軍少尉は、
“創作された事件”で死刑になった!

南京「百人斬り競争」が生まれた背景から、事件の真実を丹念に追う!──第一報の検証・二人の少尉が「百人斬り」を計画し実行できたか、第二報と第三報の検証・記事が創作だったことを示すこれだけの証拠、第四報の検証・記念写真こそが戦意高揚報道を立証し、「百人斬り競争」に隠されたもう一つの真相も明らかにする。野田毅少尉「第二上訴申弁書」「獄中手記」、向井敏明少尉「獄中手記」も付し、南京事件の第一人者が斬新な切り口から徹底検証した、書き下ろし決定版!

著者プロフィール

東中野修道(ひがしなかの・しゅうどう)
亜細亜大学法学部教授、文学博士、日本「南京」学会会長。昭和22年(1947年)鹿児島県生まれ。鹿児島大学法文学部、大阪大学大学院博士課程を修了。西ワシントン大学客員教授、ハンブルク大学客員研究員を経て現職。専攻は政治思想史、日本思想史。主な著作に『東ドイツ社会主義体制の研究』『「南京虐殺」の徹底検証』(英語版 The Nanking Massacre:Fact versus Fiction)『1937南京攻略戦の真実』『南京事件「証拠写真」を検証する』『南京事件 国民党極秘文書から読み解く』ほか多数がある。

目次

第1章 こうして南京「百人斬り競争」は生まれた
プロローグに代えて
向井隊の集い、「隊長は負傷されていた」
「百人斬り競争」事件の発端をつくった新聞報道
東京裁判は不問、南京裁判は死刑
「百人斬り競争」を再燃させた本多勝一氏の「中国の旅」
東京高裁判決は南京裁判を追認した
野田少尉が残した「遺言」の叫び
肝腎な検証の原点が見落とされてきた
両少尉が所属していた第三大隊
第2章 第一報の検証
二人の少尉は「百人斬り」を計画し実行できたのか
「百人斬り競争」の第一報
両少尉と記者たちは確かに常州で会っていた
誰が「百人斬り競争」を計画したのか
大隊副官と歩兵砲小隊長が実行できるものなのか
無錫から常州までは不眠不休の激戦だった
本多氏の新しい解釈「据えもの斬り」の出現
第3章 第二報と第三報の検証
記事が創作だったことを示すこれだけの証拠
続報の内容
両少尉は十二月一日から九日まで会えるはずがなかった
向井小隊の本隊からの離脱を裏付ける別の史料
向井小隊の離脱を裏付けるもう一つの史料
向井小隊が本隊に合流したのは十二月九日だった
両少尉の証言は正しかった
第二報と第三報が記者たちの創作を逆に証明
第1章 こうして南京「百人斬り競争」は生まれた プロローグに代えて
  • 向井隊の集い、「隊長は負傷されていた」
  • 「百人斬り競争」事件の発端をつくった新聞報道
  • 東京裁判は不問、南京裁判は死刑
  • 「百人斬り競争」を再燃させた本多勝一氏の「中国の旅」
  • 東京高裁判決は南京裁判を追認した
  • 野田少尉が残した「遺言」の叫び
  • 肝腎な検証の原点が見落とされてきた
  • 両少尉が所属していた第三大隊
第2章 第一報の検証 二人の少尉は「百人斬り」を計画し実行できたのか
  • 「百人斬り競争」の第一報
  • 両少尉と記者たちは確かに常州で会っていた
  • 誰が「百人斬り競争」を計画したのか
  • 大隊副官と歩兵砲小隊長が実行できるものなのか
  • 無錫から常州までは不眠不休の激戦だった
  • 本多氏の新しい解釈「据えもの斬り」の出現
第3章 第二報と第三報の検証 記事が創作だったことを示すこれだけの証拠
  • 続報の内容
  • 両少尉は十二月一日から九日まで会えるはずがなかった
  • 向井小隊の本隊からの離脱を裏付ける別の史料
  • 向井小隊の離脱を裏付けるもう一つの史料
  • 向井小隊が本隊に合流したのは十二月九日だった
  • 両少尉の証言は正しかった
  • 第二報と第三報が記者たちの創作を逆に証明
4章 第四報の検証
記念写真こそが戦意高揚報道を立証している
百人斬り〝超記録〟の第四報
記者たちは本当に両少尉と再会したのか
陣中日誌から見る中国軍の猛攻
第四報の写真が与えた絶妙な影響
写真掲載が記者たちの創作を実証する
第5章 「百人斬り競争」のもう一つの真相
エピローグに代えて
両少尉の上告書
南京裁判に出された田伯烈編『日軍暴行紀実』
『日軍暴行紀実』は国民党政府の「対敵宣伝本」だった
国民党政府は「百人斬り競争」報道を非難しなかった
両少尉の有罪が南京裁判の絶対要件だった
本多勝一氏も写真を利用
「百人斬り競争」に終止符を打つ
付 章 1 野田毅少尉「第二上訴申弁書」
2 野田毅少尉「獄中手記」
3 向井敏明少尉「獄中手記」
4章 第四報の検証 記念写真こそが戦意高揚報道を立証している
  • 百人斬り〝超記録〟の第四報
  • 記者たちは本当に両少尉と再会したのか
  • 陣中日誌から見る中国軍の猛攻
  • 第四報の写真が与えた絶妙な影響
  • 写真掲載が記者たちの創作を実証する
第5章 「百人斬り競争」のもう一つの真相 エピローグに代えて
  • 両少尉の上告書
  • 南京裁判に出された田伯烈編『日軍暴行紀実』
  • 『日軍暴行紀実』は国民党政府の「対敵宣伝本」だった
  • 国民党政府は「百人斬り競争」報道を非難しなかった
  • 両少尉の有罪が南京裁判の絶対要件だった
  • 本多勝一氏も写真を利用
  • 「百人斬り競争」に終止符を打つ
付 章 1 野田毅少尉「第二上訴申弁書」 2 野田毅少尉「獄中手記」 3 向井敏明少尉「獄中手記」
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