青年よ、ワシの後から
荒野をめざせ!
荒野をめざせ!
名物カメラマンの不肖・宮嶋が初めて語りおろした「ウソのようなホンマ!」の抱腹絶倒の青春記。バリバリの受験校に入学後、写真部の暗室にひきこもった日々、「服を着た犬」の写真にボー然としながらも入試を突破、愛国党の赤尾敏総裁とのエピソード、たったの二時間ですべての初体験を終了した青春のモスクワなどなど。ふるさと明石を後にして、花の東京、気合いのモスクワ、ヤケクソのオーストラリア、意地のフィリピン、痛恨の御巣鷹山……。不肖・宮嶋、撮(や)りたい放題の青春真っ盛り!
著者プロフィール
宮嶋茂樹(みやじま・しげき)
1961年、兵庫県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。『フライデー』専属カメラマンを経てフリー。『週刊文春』などを中心に活躍し、東京拘置所内の麻原彰晃はじめ、数多くのスクープに成功。96年、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」受賞。著書に『ああ、堂々の自衛隊』『死んでもカメラを離しません』『不肖・宮嶋、南極観測隊ニ同行ス』『不肖・宮嶋 踊る大取材線』ほか多数。写真集に、『人間赤尾敏』『不肖・宮嶋 いつでもどこでもだれとでも』『不肖・宮嶋 IN イラク』ほか多数。
目次
第1章 幼年時代〜中・高校写真部編- ハシの持ち方より先にカメラを覚える
- 初の賞品のコテにコテッとコケる
- 人には向き、不向きいうもんがある
- カメラマンはステキな稼業
- スタンド・バイ・ミー
- 山手線乗り降り訓練して修学旅行へ
- 卒業までの六年間
- 日芸学費問題、父との攻防戦
- 「調子のいい写真」ってなんちゅう調子のいい言葉や
- 撮っても撮っても課題通らず
- よい子はマネしてはいけません
- 暗室なのに「写真開眼」
- 大学には「天才」もいる!
- アシスタントはつらい
- 一期一会、温故知新
- 荒れる立ち会い演説会
- 案ずるより撮るが易し
- 学生証偽造にてローマ法王をしとめる
- とにかく根性はある大阪芸大
- 青年は荒野をめざした
- 正しいルーブルの増やし方
- 灯台もと暗しウクライナホテルの女
- 初体験フルコース
- 処女写真展はモノホンの銀座で
- 不肖の教え子
- 三鷹の女医に通う
- キエフ乗り逃げ事件
- 試行錯誤
- 創刊前からプロの洗礼
- 入社試験轟沈ス
- 初仕事カメラいわされ泣き寝入り
- いったらんかえ、やったらんかえ!
- 「涙は女の最大の武器ですから」(by小泉首相)
- 三十万円対タダ
- 実録、仁義なき戦い
- 再会した同級生とめでたく婚約
- 後悔先に立たず
- ハレー彗星しっぽもつかめず
- 豪州の恥はかき捨て
- 青ざめた編集者を見よ!
- ワシのせいやない!
- ハネムーンは一人で
- 結婚前夜
- サイテー亭主
- 現場の修行
- ケガは勲章
- ハメたつもりがハメられて
- 撮れ! さもなくば死ね
- スキャンダルに貴賤なし
- 遅れてやってきたヒモ生活