いま、この国の来し方、
行く末を考える!
行く末を考える!
省益を忘れ、国益を思った気骨の元大蔵官僚の直言。経済、政治、危機管理の現状を斬るとともに、歴史に見る日本の強さを提示する。
著者プロフィール
的場順三(まとば・じゅんぞう)
大和総研理事長。1934年生まれ。57年京都大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。主に主計畑を歩み、主計局次長を最後に内閣官房へ移る。内閣審議室長、内閣内政審議室長、国土庁事務次官、中小企業金融公庫副総裁等を歴任。95年から現職就任。
目次
第1章 バブル後遺症の本質──変化は不連続に起きている
後藤田官房長官の叱責
買うから上がる、上がるから買う
六十年経つとまた繰り返す
木の葉が沈んで、石が流れる
何が正当な値段なのか
相場はどこで持ち直すか
リストラ物件だけが動くわけ
マーケット知らずの議論
バブルが残した二つの問題
慢性疾患に一時療法は効果なし
過去の清算は済んだのか
自己責任を忘れたバブルの反省
まず経営者が責任をとれ
供給過剰の是正が根幹
問題の先送りをやめよ
第2章 なぜ失敗を教訓にできないか──政治家の資質を問う
考え直すべき日米関係
壊れたパックス・アメリカーナ
日本の利益は日本人が主張
半値八掛け二割引
注意は情報通信とアメリカ経済
失敗を教訓としない国民性
「まだはもうなり」アメリカの株価
誰が自民党を支持するのか
審議会・懇談会政治の危うさ
政治家に求められる能力
「空気」に左右されるのを憂える
民主主義には金がかかる
選挙民には選挙民の責任
縦割り行政では「土俵」ができない
建前だけの議論は不毛だ
言葉は哲学であり政治である
第3章 日本人が自信を回復する道──グローバル・スタンダードの虚と実
まだ続けるのか「思いやり予算」
アメリカン・スタンダードは身勝手だ
「地球に優しい」は思い上がりの極み
マネーが支配する世界は本末転倒
お蔵入りの経済学に惑わされるな
日本は大企業がベンチャーをやる
自己主張しないと生き残れない国
外国人との付き合い方
アメリカよ、余分な金は返却せよ
朝鮮系ロシア人の言いがかり
サハリンのすごいおばさん
気がかりなサハリンの行方
ASEANは変貌する
ベトナム戦争の経済的帰結
目が離せないベトナムの可能性
国の外交姿勢と民間交流は別物
ミャンマー製の「メイド・イン・コリア」
中国はどういう経済成長をするつもりか
相手を知らないと軋轢を生む
「植民地状態」を見直せ
議論がないのは政治の怠慢だ
「ポケモン」は日本の代表文化
一神教と多神教の違いは大きい
第1章 バブル後遺症の本質──変化は不連続に起きている
- 後藤田官房長官の叱責
- 買うから上がる、上がるから買う
- 六十年経つとまた繰り返す
- 木の葉が沈んで、石が流れる
- 何が正当な値段なのか
- 相場はどこで持ち直すか
- リストラ物件だけが動くわけ
- マーケット知らずの議論
- バブルが残した二つの問題
- 慢性疾患に一時療法は効果なし
- 過去の清算は済んだのか
- 自己責任を忘れたバブルの反省
- まず経営者が責任をとれ
- 供給過剰の是正が根幹
- 問題の先送りをやめよ
第2章 なぜ失敗を教訓にできないか──政治家の資質を問う
- 考え直すべき日米関係
- 壊れたパックス・アメリカーナ
- 日本の利益は日本人が主張
- 半値八掛け二割引
- 注意は情報通信とアメリカ経済
- 失敗を教訓としない国民性
- 「まだはもうなり」アメリカの株価
- 誰が自民党を支持するのか
- 審議会・懇談会政治の危うさ
- 政治家に求められる能力
- 「空気」に左右されるのを憂える
- 民主主義には金がかかる
- 選挙民には選挙民の責任
- 縦割り行政では「土俵」ができない
- 建前だけの議論は不毛だ
- 言葉は哲学であり政治である
第3章 日本人が自信を回復する道──グローバル・スタンダードの虚と実
- まだ続けるのか「思いやり予算」
- アメリカン・スタンダードは身勝手だ
- 「地球に優しい」は思い上がりの極み
- マネーが支配する世界は本末転倒
- お蔵入りの経済学に惑わされるな
- 日本は大企業がベンチャーをやる
- 自己主張しないと生き残れない国
- 外国人との付き合い方
- アメリカよ、余分な金は返却せよ
- 朝鮮系ロシア人の言いがかり
- サハリンのすごいおばさん
- 気がかりなサハリンの行方
- ASEANは変貌する
- ベトナム戦争の経済的帰結
- 目が離せないベトナムの可能性
- 国の外交姿勢と民間交流は別物
- ミャンマー製の「メイド・イン・コリア」
- 中国はどういう経済成長をするつもりか
- 相手を知らないと軋轢を生む
- 「植民地状態」を見直せ
- 議論がないのは政治の怠慢だ
- 「ポケモン」は日本の代表文化
- 一神教と多神教の違いは大きい
第4章 そもそも「危機管理」とは何か──日本はABCがわかっていない
危機管理の根幹は国防にある
行政権は途切れてはいけない
政治家は危機管理をどう考えているか
総理臨時代理は官房長官でいいか
危機管理は自然災害だけではない
シビアな議論を避けるな
実は自治体首長の権限は強力
私権と公益の関係を見直せ
個人レベルでの準備が必要
防災担当者は拠点の近くに住め
兵站がなければ救出活動はできない
神戸は国際都市ではない
必要不可欠な教養とは何か
デジタル化で生まれた新しい危機
第5章 日本史に埋まっている知恵──歴史を知ると視点が変わる
住友家の家訓
昔からあったものづくりと金融の衝突
公害対策から生まれた新事業
再建屋・三野村利左衛門の知恵
大阪商人の知恵を見直す
日本の固有文化とは何か
日本の文化は不等辺三角形
もともと融通無碍な国
日の本は言霊の国
現代でも生きる「貞観政要」
神様が罪を呑み込んでくれる
「忘れる文化」を忘れる時代
近代化の素地は江戸時代からあった
機械以上の人間の感覚
ヨーロッパを驚愕させた時計
水田から生まれた高度な技術
周恩来の書の秘密
毛沢東が要約した「孫子の兵法」
文書博士がいなくなる
元号が変わることの意味
中国の意図を見抜け
明を手玉に取った足利義満
歴史を学んで視点を変えよ
第6章 一実務家の経験と教訓──さまざまな出会いの中で
水飴売りで知った商売人の資質
「三ちゃん艦隊」との対決
主計局でのさまざまな出会い
「地獄にお供します」
後藤田五訓
後藤田学校の生徒になる
できる者は叱って育てる
竹下総理の見えない気配り
〝四者四様〟の元総理
多様な政治家としての偉さ
気骨ある二人の経済人
日本財団の仕事で考える
名誉欲を捨てた人ほど強い
第4章 そもそも「危機管理」とは何か──日本はABCがわかっていない
- 危機管理の根幹は国防にある
- 行政権は途切れてはいけない
- 政治家は危機管理をどう考えているか
- 総理臨時代理は官房長官でいいか
- 危機管理は自然災害だけではない
- シビアな議論を避けるな
- 実は自治体首長の権限は強力
- 私権と公益の関係を見直せ
- 個人レベルでの準備が必要
- 防災担当者は拠点の近くに住め
- 兵站がなければ救出活動はできない
- 神戸は国際都市ではない
- 必要不可欠な教養とは何か
- デジタル化で生まれた新しい危機
第5章 日本史に埋まっている知恵──歴史を知ると視点が変わる
- 住友家の家訓
- 昔からあったものづくりと金融の衝突
- 公害対策から生まれた新事業
- 再建屋・三野村利左衛門の知恵
- 大阪商人の知恵を見直す
- 日本の固有文化とは何か
- 日本の文化は不等辺三角形
- もともと融通無碍な国
- 日の本は言霊の国
- 現代でも生きる「貞観政要」
- 神様が罪を呑み込んでくれる
- 「忘れる文化」を忘れる時代
- 近代化の素地は江戸時代からあった
- 機械以上の人間の感覚
- ヨーロッパを驚愕させた時計
- 水田から生まれた高度な技術
- 周恩来の書の秘密
- 毛沢東が要約した「孫子の兵法」
- 文書博士がいなくなる
- 元号が変わることの意味
- 中国の意図を見抜け
- 明を手玉に取った足利義満
- 歴史を学んで視点を変えよ
第6章 一実務家の経験と教訓──さまざまな出会いの中で
- 水飴売りで知った商売人の資質
- 「三ちゃん艦隊」との対決
- 主計局でのさまざまな出会い
- 「地獄にお供します」
- 後藤田五訓
- 後藤田学校の生徒になる
- できる者は叱って育てる
- 竹下総理の見えない気配り
- 〝四者四様〟の元総理
- 多様な政治家としての偉さ
- 気骨ある二人の経済人
- 日本財団の仕事で考える
- 名誉欲を捨てた人ほど強い