座して待つのか、日本人

的場順三(大和総研理事長) 著
定 価:
本体1500円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
224ページ
ISBN:
9784898310182
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いま、この国の来し方、
行く末を考える!

省益を忘れ、国益を思った気骨の元大蔵官僚の直言。経済、政治、危機管理の現状を斬るとともに、歴史に見る日本の強さを提示する。

著者プロフィール

的場順三(まとば・じゅんぞう)
大和総研理事長。1934年生まれ。57年京都大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。主に主計畑を歩み、主計局次長を最後に内閣官房へ移る。内閣審議室長、内閣内政審議室長、国土庁事務次官、中小企業金融公庫副総裁等を歴任。95年から現職就任。

目次

第1章 バブル後遺症の本質──変化は不連続に起きている
後藤田官房長官の叱責
買うから上がる、上がるから買う
六十年経つとまた繰り返す
木の葉が沈んで、石が流れる
何が正当な値段なのか
相場はどこで持ち直すか
リストラ物件だけが動くわけ
マーケット知らずの議論
バブルが残した二つの問題
慢性疾患に一時療法は効果なし
過去の清算は済んだのか
自己責任を忘れたバブルの反省
まず経営者が責任をとれ
供給過剰の是正が根幹
問題の先送りをやめよ
第2章 なぜ失敗を教訓にできないか──政治家の資質を問う
考え直すべき日米関係
壊れたパックス・アメリカーナ
日本の利益は日本人が主張
半値八掛け二割引
注意は情報通信とアメリカ経済
失敗を教訓としない国民性
「まだはもうなり」アメリカの株価
誰が自民党を支持するのか
審議会・懇談会政治の危うさ
政治家に求められる能力
「空気」に左右されるのを憂える
民主主義には金がかかる
選挙民には選挙民の責任
縦割り行政では「土俵」ができない
建前だけの議論は不毛だ
言葉は哲学であり政治である
第3章 日本人が自信を回復する道──グローバル・スタンダードの虚と実
まだ続けるのか「思いやり予算」
アメリカン・スタンダードは身勝手だ
「地球に優しい」は思い上がりの極み
マネーが支配する世界は本末転倒
お蔵入りの経済学に惑わされるな
日本は大企業がベンチャーをやる
自己主張しないと生き残れない国
外国人との付き合い方
アメリカよ、余分な金は返却せよ
朝鮮系ロシア人の言いがかり
サハリンのすごいおばさん
気がかりなサハリンの行方
ASEANは変貌する
ベトナム戦争の経済的帰結
目が離せないベトナムの可能性
国の外交姿勢と民間交流は別物
ミャンマー製の「メイド・イン・コリア」
中国はどういう経済成長をするつもりか
相手を知らないと軋轢を生む
「植民地状態」を見直せ
議論がないのは政治の怠慢だ
「ポケモン」は日本の代表文化
一神教と多神教の違いは大きい
第1章 バブル後遺症の本質──変化は不連続に起きている
  • 後藤田官房長官の叱責
  • 買うから上がる、上がるから買う
  • 六十年経つとまた繰り返す
  • 木の葉が沈んで、石が流れる
  • 何が正当な値段なのか
  • 相場はどこで持ち直すか
  • リストラ物件だけが動くわけ
  • マーケット知らずの議論
  • バブルが残した二つの問題
  • 慢性疾患に一時療法は効果なし
  • 過去の清算は済んだのか
  • 自己責任を忘れたバブルの反省
  • まず経営者が責任をとれ
  • 供給過剰の是正が根幹
  • 問題の先送りをやめよ
第2章 なぜ失敗を教訓にできないか──政治家の資質を問う
  • 考え直すべき日米関係
  • 壊れたパックス・アメリカーナ
  • 日本の利益は日本人が主張
  • 半値八掛け二割引
  • 注意は情報通信とアメリカ経済
  • 失敗を教訓としない国民性
  • 「まだはもうなり」アメリカの株価
  • 誰が自民党を支持するのか
  • 審議会・懇談会政治の危うさ
  • 政治家に求められる能力
  • 「空気」に左右されるのを憂える
  • 民主主義には金がかかる
  • 選挙民には選挙民の責任
  • 縦割り行政では「土俵」ができない
  • 建前だけの議論は不毛だ
  • 言葉は哲学であり政治である
第3章 日本人が自信を回復する道──グローバル・スタンダードの虚と実
  • まだ続けるのか「思いやり予算」
  • アメリカン・スタンダードは身勝手だ
  • 「地球に優しい」は思い上がりの極み
  • マネーが支配する世界は本末転倒
  • お蔵入りの経済学に惑わされるな
  • 日本は大企業がベンチャーをやる
  • 自己主張しないと生き残れない国
  • 外国人との付き合い方
  • アメリカよ、余分な金は返却せよ
  • 朝鮮系ロシア人の言いがかり
  • サハリンのすごいおばさん
  • 気がかりなサハリンの行方
  • ASEANは変貌する
  • ベトナム戦争の経済的帰結
  • 目が離せないベトナムの可能性
  • 国の外交姿勢と民間交流は別物
  • ミャンマー製の「メイド・イン・コリア」
  • 中国はどういう経済成長をするつもりか
  • 相手を知らないと軋轢を生む
  • 「植民地状態」を見直せ
  • 議論がないのは政治の怠慢だ
  • 「ポケモン」は日本の代表文化
  • 一神教と多神教の違いは大きい
第4章 そもそも「危機管理」とは何か──日本はABCがわかっていない
危機管理の根幹は国防にある
行政権は途切れてはいけない
政治家は危機管理をどう考えているか
総理臨時代理は官房長官でいいか
危機管理は自然災害だけではない
シビアな議論を避けるな
実は自治体首長の権限は強力
私権と公益の関係を見直せ
個人レベルでの準備が必要
防災担当者は拠点の近くに住め
兵站がなければ救出活動はできない
神戸は国際都市ではない
必要不可欠な教養とは何か
デジタル化で生まれた新しい危機
第5章 日本史に埋まっている知恵──歴史を知ると視点が変わる
住友家の家訓
昔からあったものづくりと金融の衝突
公害対策から生まれた新事業
再建屋・三野村利左衛門の知恵
大阪商人の知恵を見直す
日本の固有文化とは何か
日本の文化は不等辺三角形
もともと融通無碍な国
日の本は言霊の国
現代でも生きる「貞観政要」
神様が罪を呑み込んでくれる
「忘れる文化」を忘れる時代
近代化の素地は江戸時代からあった
機械以上の人間の感覚
ヨーロッパを驚愕させた時計
水田から生まれた高度な技術
周恩来の書の秘密
毛沢東が要約した「孫子の兵法」
文書博士がいなくなる
元号が変わることの意味
中国の意図を見抜け
明を手玉に取った足利義満
歴史を学んで視点を変えよ
第6章 一実務家の経験と教訓──さまざまな出会いの中で
水飴売りで知った商売人の資質
「三ちゃん艦隊」との対決
主計局でのさまざまな出会い
「地獄にお供します」
後藤田五訓
後藤田学校の生徒になる
できる者は叱って育てる
竹下総理の見えない気配り
〝四者四様〟の元総理
多様な政治家としての偉さ
気骨ある二人の経済人
日本財団の仕事で考える
名誉欲を捨てた人ほど強い
第4章 そもそも「危機管理」とは何か──日本はABCがわかっていない
  • 危機管理の根幹は国防にある
  • 行政権は途切れてはいけない
  • 政治家は危機管理をどう考えているか
  • 総理臨時代理は官房長官でいいか
  • 危機管理は自然災害だけではない
  • シビアな議論を避けるな
  • 実は自治体首長の権限は強力
  • 私権と公益の関係を見直せ
  • 個人レベルでの準備が必要
  • 防災担当者は拠点の近くに住め
  • 兵站がなければ救出活動はできない
  • 神戸は国際都市ではない
  • 必要不可欠な教養とは何か
  • デジタル化で生まれた新しい危機
第5章 日本史に埋まっている知恵──歴史を知ると視点が変わる
  • 住友家の家訓
  • 昔からあったものづくりと金融の衝突
  • 公害対策から生まれた新事業
  • 再建屋・三野村利左衛門の知恵
  • 大阪商人の知恵を見直す
  • 日本の固有文化とは何か
  • 日本の文化は不等辺三角形
  • もともと融通無碍な国
  • 日の本は言霊の国
  • 現代でも生きる「貞観政要」
  • 神様が罪を呑み込んでくれる
  • 「忘れる文化」を忘れる時代
  • 近代化の素地は江戸時代からあった
  • 機械以上の人間の感覚
  • ヨーロッパを驚愕させた時計
  • 水田から生まれた高度な技術
  • 周恩来の書の秘密
  • 毛沢東が要約した「孫子の兵法」
  • 文書博士がいなくなる
  • 元号が変わることの意味
  • 中国の意図を見抜け
  • 明を手玉に取った足利義満
  • 歴史を学んで視点を変えよ
第6章 一実務家の経験と教訓──さまざまな出会いの中で
  • 水飴売りで知った商売人の資質
  • 「三ちゃん艦隊」との対決
  • 主計局でのさまざまな出会い
  • 「地獄にお供します」
  • 後藤田五訓
  • 後藤田学校の生徒になる
  • できる者は叱って育てる
  • 竹下総理の見えない気配り
  • 〝四者四様〟の元総理
  • 多様な政治家としての偉さ
  • 気骨ある二人の経済人
  • 日本財団の仕事で考える
  • 名誉欲を捨てた人ほど強い
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