アメリカはなぜ勝てなかったか

ベトナム戦争

三野正洋(作家) 著
定 価:
本体1800円+税
判 型:
四六版上製
ページ数:
308ページ
ISBN:
9784898310113
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史上最強の国家・アメリカは敗れた!
20世紀最大の謎に迫る!

戦乱の七年間に費やした総額1500億ドル、投入人員は最大時50万人強。アメリカはなぜ全力でも目的を達成できなかったのか。

著者プロフィール

三野正洋(みの・まさひろ)
1942年、千葉県生まれ。前日本大学准教授。戦史、戦略戦術論、兵器の比較研究に独自の領域を拓いて知られる軍事・現代史研究の碩学。著書に、現代戦争史シリーズ『日中戦争』同『アフガニスタン戦争』(以上、光人社)、『図解 これならわかる! 太平洋戦争』(PHP研究所)、『危機管理術』『戦艦大和の真実』『指揮官の決断』『図解 日本軍の小失敗の研究』(以上、ワック出版)など多数ある。

目次

第1章 アメリカはインドシナ戦争を学ばなかったのか
フランスが犯した誤り
アメリカはその実態を知っていたか
第2章 戦略村構想の光と影
マラヤにおける成功
南ベトナムにおける失敗
第3章 ゲリラ/不正規戦に対する知識不足
不正規戦の実態
ゲリラ制圧結果の相違
第4章 南ベトナム政府の無能
政治家、軍人の権力闘争と腐敗
西側の支援をぶち壊した最悪の三人
カトリック教徒と仏教徒の確執
第5章 戦争目的の明確化における『差』の存在
ベトナムへの介入の理由
三つの大戦争との比較
第6章 南ベトナム解放戦線の正体把握の失敗
解放戦線の構成員の分析
NLFの実像
第7章 南ベトナム政府軍をめぐる憂鬱
信頼されていなかった政府軍
ARVNの戦闘力の分析
第8章 『緑の海』という障害
絶好の隠れ蓑としての緑の海
砲弾、爆弾などの効果の削減
接近戦闘の強要
第9章 アメリカ軍の弱点
銃を手にする兵士の不足
火力に頼りすぎる傾向
兵力的な足枷
第1章 アメリカはインドシナ戦争を学ばなかったのか
  • フランスが犯した誤り
  • アメリカはその実態を知っていたか
第2章 戦略村構想の光と影
  • マラヤにおける成功
  • 南ベトナムにおける失敗
第3章 ゲリラ/不正規戦に対する知識不足
  • 不正規戦の実態
  • ゲリラ制圧結果の相違
第4章 南ベトナム政府の無能
  • 政治家、軍人の権力闘争と腐敗
  • 西側の支援をぶち壊した最悪の三人
  • カトリック教徒と仏教徒の確執
第5章 戦争目的の明確化における『差』の存在
  • ベトナムへの介入の理由
  • 三つの大戦争との比較
第6章 南ベトナム解放戦線の正体把握の失敗
  • 解放戦線の構成員の分析
  • NLFの実像
第7章 南ベトナム政府軍をめぐる憂鬱
  • 信頼されていなかった政府軍
  • ARVNの戦闘力の分析
第8章 『緑の海』という障害
  • 絶好の隠れ蓑としての緑の海
  • 砲弾、爆弾などの効果の削減
  • 接近戦闘の強要
第9章 アメリカ軍の弱点
  • 銃を手にする兵士の不足
  • 火力に頼りすぎる傾向
  • 兵力的な足枷
  • 南ベトナムの存続か、中国との友好か
第10章 多すぎたアメリカ情報部の失態
北ベトナム労働党の「一五号決議」に気づかず
民主的な南ベトナム政府の設立を果たせず
テト攻勢の情報把握の失敗
中国軍の介入を知らず
第11章 マスコミ報道と国民の理解
戦争報道の功罪
労働党が描いた〈神〉としてのホー・チミン像
いまだ敗れ続けるアメリカ
第12章 あまりに稚拙な『裏』の外交
なぜ手を汚すことを嫌ったのか
中国、ソ連の対立を突く
中国、北ベトナムの摩擦を煽る
北ベトナム労働党内の確執を広げる
第13章 アメリカの反戦運動
利敵行為か、平和の追求か
第14章 地を這う蟻の群と大鷲の戦い
共産側の補給ルート遮断の失敗
北ベトナムから南ベトナム領内への海上輸送
ソ連と東側諸国、中国からの北ベトナムへの補給
遅すぎた機雷封鎖、早すぎた掃海作業
ケサン基地放棄の失敗
打ち込まれなかった楔
第15章 隣国への侵攻は成功したか
一九七〇年三月のカンボジア侵攻
一九七一年一月のラオス侵攻
第16章 北爆の失敗
片手を縛られてのボクシング
北爆の目標と爆撃の制約
「北ベトナムは農業国家」は真実か
呆れかえる自主規制
北ベトナムの戦意削減と、人口密集地への爆撃の是非
『陽動作戦』は不可能だったのか
第17章 壮大な嘘、大胆な推測
あまりに単純、善良な人々
朝鮮戦争から北ベトナムの首脳が学んだ教訓
すべてが手遅れ
第18章 解放戦線の悲劇
テト攻勢の背後に漂う黒い霧
解放戦線と北ベトナム軍の人的損失の差
愛国者/民族主義者の行く末
第10章 多すぎたアメリカ情報部の失態
  • 北ベトナム労働党の「一五号決議」に気づかず
  • 民主的な南ベトナム政府の設立を果たせず
  • テト攻勢の情報把握の失敗
  • 中国軍の介入を知らず
第11章 マスコミ報道と国民の理解
  • 戦争報道の功罪
  • 労働党が描いた〈神〉としてのホー・チミン像
  • いまだ敗れ続けるアメリカ
第12章 あまりに稚拙な『裏』の外交
  • なぜ手を汚すことを嫌ったのか
  • 中国、ソ連の対立を突く
  • 中国、北ベトナムの摩擦を煽る
  • 北ベトナム労働党内の確執を広げる
第13章 アメリカの反戦運動
  • 利敵行為か、平和の追求か
第14章 地を這う蟻の群と大鷲の戦い
  • 共産側の補給ルート遮断の失敗
  • 北ベトナムから南ベトナム領内への海上輸送
  • ソ連と東側諸国、中国からの北ベトナムへの補給
  • 遅すぎた機雷封鎖、早すぎた掃海作業
  • ケサン基地放棄の失敗
  • 打ち込まれなかった楔
第15章 隣国への侵攻は成功したか
  • 一九七〇年三月のカンボジア侵攻
  • 一九七一年一月のラオス侵攻
第16章 北爆の失敗
  • 片手を縛られてのボクシング
  • 北爆の目標と爆撃の制約
  • 「北ベトナムは農業国家」は真実か
  • 呆れかえる自主規制
  • 北ベトナムの戦意削減と、人口密集地への爆撃の是非
  • 『陽動作戦』は不可能だったのか
第17章 壮大な噓、大胆な推測
  • あまりに単純、善良な人々
  • 朝鮮戦争から北ベトナムの首脳が学んだ教訓
  • すべてが手遅れ
第18章 解放戦線の悲劇
  • テト攻勢の背後に漂う黒い霧
  • 解放戦線と北ベトナム軍の人的損失の差
  • 愛国者/民族主義者の行く末
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