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歴史のタブーに挑む!
歴史のタブーに挑む!
日本が歴史上で唯一、他の民族から襲来を受けた「元寇」。史実では、文永の役・弘安の役ともに台風によって難を逃れたが、「もし台風が来襲しなかったらどうなっていたか?」の「If」の世界に迫るのが本書。戦略・戦術・兵器研究の専門家だからこそ展開できる“もうひとつの日本史”。ほかに、信長が本能寺から脱出していたら? 日露戦争、奉天会戦に敗れたら? など、20の「If」を楽しめる。
著者プロフィール
三野正洋(みの・まさひろ)
前日本大学准教授。1942年、千葉県生まれ。戦史、戦略戦術論、兵器の比較研究に独自の領域を拓いて知られる軍事・現代史研究の碩学。著書に『日本軍の小失敗の研究』『日中戦争』『アフガニスタン戦争』(光人社)、『図解 これならわかる!太平洋戦争』『坂井三郎と零戦』(PHP研究所)、『湾岸戦争 勝者の誤算』『プロジェクトゼロ戦』『戦艦大和の真実』『図解 日本軍の小失敗の研究』『「太平洋戦争」こう戦えば…』(ワック)など多数ある。
目次
Ⅰ 鎌倉・戦国- 唯一の“国難”元寇
- Ifその1 弘安の役、台風襲来せず
- 本能寺の変とその後
- Ifその2 信長、本能寺から脱出
- 関ヶ原の戦い
- Ifその3 小早川秀秋が寝返らず、徳川軍先鋒を痛撃
- もうひとつの関ヶ原
- Ifその4 上杉景勝軍三万六千、挙兵する
- 幕府転覆 慶安事件
- Ifその5 由比正雪の陰謀、成就
- 鳥羽・伏見の戦い
- Ifその6 幕府軍、倒幕側を撃破する
- 宮古湾海戦と北海道共和国
- Ifその7 旧幕府軍が、装甲艦・甲鉄を奪取
- 日本最後の内戦・西南戦争
- Ifその8 西郷軍が熊本城を落す
- 日露戦争 八月十日海戦
- Ifその9 旅順艦隊、ウラジオストックに脱出
- 日露戦争 最大の戦い“奉天会戦”
- Ifその10 クロパトキン大将、後退戦略を放棄する
- 満州国の存在
- Ifその11 満州国が成長
- 二・二六事件
- Ifその12 近衛師団、第一師団将校が決起部隊に加わる
- 釜山橋頭堡の命運
- Ifその13 釜山・浦項・大邱・馬山を結ぶ防衛線の崩壊
- 六〇年安保闘争
- Ifその14 デモ隊の鎮圧に自衛隊が出動した
- MiG25事件
- Ifその15 ミグ25を爆破するためにソ連軍が侵攻
- 東シナ海の原油採掘
- Ifその16 石油採掘ステーションへテロ攻撃の実施
- オウム真理教事件
- Ifその17 オウム教団本部で武力抵抗
- テポドンミサイルの試射
- Ifその18 テポドンの二段目が、飛翔コース下の三沢基地を直撃
- 工作船事件
- Ifその19 海上保安庁の巡視船が撃沈される
- 北朝鮮の飢餓と難民問題
- Ifその20 北朝鮮の人々が祖国を捨てる決心を固めた