「長寿で健康」の秘密は骨にある!
健康で長生きするために!
健康で長生きするために!
これだけ飲めば若返る、これをすれば老化を防げるという安易な「万能薬」は存在しない! 誰もが老いとその先にある死を避けることはできません。そのためか、近年、老化を防ぐための「アンチ・エージング」に関する情報が大量にあふれています。しかし、正しい情報を得る力がないと老化を防ぐことはできません。特に骨は、歩く、食べるなど人間らしい生活を行うのに欠かせないものであり、それらを強くすることは、老化防止の第一歩なのです。あなたも“骨博士”のアドバイスを実践し、健康で長生きを目指しましょう!
著者プロフィール
鄭 雄一(てい・ゆういち)
東京大学大学院工学系研究科教授(医学系研究科兼担)。医学博士。1964年、東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。東京大学医学部、米国マサチューセッツ総合病院、ハーバード大学医学部等を経て現職。専門は、発生生物学、進化生物学、再生医学及びバイオマテリアル工学。骨軟骨の発生、進化、再生に関する分子細胞生物学的研究と、バイオマテリアルの材料工学的研究を融合して、組織再生を実現する人工デバイスの開発に取り組んでいる。著書に『骨博士が教える「老いない体」のつくり方』(ワック)などがある。
目次
第1章 老いと骨軟骨の弱体化- ①人は太古より「不老不死」の願いが強かった
- ②日本は人類が体験したことのない高齢化先進国
- ③老いの問題は長寿の裏返し
- ④高齢化に伴い急増するさまざまな病気
- ⑤老化に伴う骨の病気──骨粗鬆症
- ⑥長い間安静にしているとどうなるか──廃用症候群とは
- ⑦老化に伴う骨の病気──歯周病
- ⑧老化に伴う骨の病気──変形性関節症
- ⑨寝たきりにならないために
- ⑩永遠の命をもつ生物
- ⑪なぜ人間は老いるのか?
- ⑫死の積極的な意味
- ⑬人間の永遠の命は可能か?
- ⑭生理的な老化と病的な老化
- ⑮骨の役割──形を維持する
- ⑯骨の役割──筋肉の力を伝えるテコとなる
- ⑰骨の役割──内臓を保護する
- ⑱骨の役割──カルシウムの貯蔵庫
- ⑲骨の役割──血液を造る
- ⑳骨のなりたち──骨は鉄筋コンクリート
- ㉑骨の仕組み──軟骨内骨化では軟骨から骨ができる
- ㉒骨の仕組み──血液中のカルシウム濃度を一定に保つ
- ㉓骨の仕組み──リモデリングで骨はいつも壊されている
- ㉔骨の生理的な老化
- ㉕骨の病的な老化を促進する原因
- ㉖軟骨の役割──クッションとちょうつがいの両機能
- ㉗軟骨のなりたち
- ㉘軟骨の生理的な老化
- ㉙軟骨の病的な老化を促進する原因
- ㉚やせすぎは健康に悪い
- ㉛間違ったダイエットに注意
- ㉜太ることはいいこと?
- ㉝運動をしないのも、しすぎも健康に悪い
- ㉞あなたにサプリメントは本当に必要?
- ㉟軟骨用サプリメントは本当に効くの?
- ㊱ダイエットとサプリメントの併用は論外
- ㊲嗜好品はたしなむ程度で
- ㊳「不易」と「流行」を見誤っていないか
- ㊴報道と現実のギャップ──遺伝子研究の例
- ㊵骨を強くする食事──カルシウムの上手な摂り方
- ㊶骨を強くする食事──ビタミンDの上手な摂り方
- ㊷骨を強くする食事──たんぱく質の上手な摂り方
- ㊸骨を強くする食事──ビタミンKとビタミンCの上手な摂り方
- ㊹骨を強くする食事──マグネシウムと微量元素の上手な摂り方
- ㊺骨を強くする運動──ウォーキングのすすめ
- ㊻骨を強くする生活習慣──嗜好品との上手な付き合い方
- ㊼骨を強くする生活習慣──歯周病の防ぎ方
- ㊽軟骨を強くする食事──肥満の上手な防ぎ方
- ㊾軟骨を強くする運動と生活習慣
- ㊿「万能薬」などというものは存在しない