幸福への近道──それは仏教が教えてくれる!
あなたは、時代と社会に振り回されていないだろうか? 幸福になろうと努力して、むしろ反対に不幸への道を歩んでいるのが現代日本人の姿である。私たちが学ぶべきは、時間と空間を超越した真の仏教であり、ブッダである。時代に合わせてコロコロと生き方を変えるのではなく、いつの時代、いかなる社会にあっても、本当に人間らしい生き方とは何かをブッダは教えてくれる。真の幸福を得るために、いま、ブッダを学ぶ。
著者プロフィール
ひろ さちや
1936年、大阪市生まれ。東京大学文学部インド哲学科卒業、東京大学大学院博士課程修了。気象大学校教授を経て、大正大学客員教授。仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、多くの人々の支持を得る。宗教思想の研究、講演などに活躍。著書に『「狂い」のすすめ』(集英社)、『釈迦とイエス』『ひろさちやの般若心経88講』『仏教に学ぶ老い方・死に方』(新潮社)、『ポケット般若心経』(講談社)、『仏教はじめの一歩』(春秋社)、『くよくよしない!』(ワック)など多数がある。
目次
第一章 お釈迦様って何?- お釈迦様はなぜ出家をしようと決めたのか
- お釈迦様誕生にまつわる伝説
- お釈迦様は宇宙の真理を説く宇宙人
- お釈迦様の悟り
- 「仏」を目指すのが仏教
- 「戒」は菩薩の道の羅針盤
- 苦行では真理は得られない
- 仏教の基本は「いい加減」
- アマチュアがいい
- 当たり前のことが当たり前にできること
- 寄り道、ついでを楽しむ心
- 「人生の危機」に対処法はない
- 人は生まれ、苦しみ、そして死ぬ
- 無分別の智慧──菩薩の自覚
- 無分別の智慧──善人と悪人
- 縁起の理法──物事に原因はない
- 縁起の理法──世の中はあらゆるものが絡み合っている
- 「わからないことが、わからないことだとわかること」がわかること
- 反省するな、希望を持つな
- 明らめれば「楽」になる
- 仏教の原点は欲を少なくすること
- パンを与えるのは政治家の仕事
- 神下駄(かみげた)主義と人間努力主義
- わからないことは考えない
- 出世間(しゅっせけん)とは世間を馬鹿にすること
- 世間にしばられない生き方
- 「仏」を目指して歩くことが大切
- 逃れられない「生老病死」の苦
- 人生は「一切皆苦」
- 「ほどほど」がわかる世代とわからない世代
- 「集諦(じったい)」とは、「原因なんてわからない」とわかること
- 欲望は肥大するもの
- 未来のために現在を犠牲にする生き方
- 頑張らないときと頑張るとき
- 世間の物差しで物事を判断しない
- 目的をつくるから人間は苦しむ
- 「減諦(めったい)」と「少欲知足」
- 美学は宗放心のない人が最後に逃げる場所
- 家族が崩壊した国は滅ぶ
- どちらでもいいことはサイコロで決める
- 「仏の意志」にお任せする訓練
- 「ゆったり」「のんびり」「ほどほど
- あなたは「人生」していますか
- 心穏やかに生きるとは
- 求めるべきは「怠ける権利」
- 日本には餓鬼がいっぱいいる
- 「菩薩の道」を「いい加減」に歩く