
日中・1500年の真実!
最近の中国の反日的行為や無法行為を見ていると、戦前の日本の対支(中国)政策のことが解るような気がするという人たちが増えてきたように思われる。シナとは、普通の意味の国家ではないこと、歴史書において嘘と真実の区別をしない習慣が根付いている文明であること、普通の意味での国境のない国であること、何よりも宣伝を重んずる国であることなど、われわれ日本文明の人間が心に留めておかなければならないことが、まことに多い。——著者
著者プロフィール
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英文学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.Phil.,Dr.Phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『「修養」のすすめ』『「日本の歴史」①〜⑦』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラー多数がある。
目次
新版まえがき 旧版まえがき 第1章 日本文明とシナ文明 ──神道を守り抜けば日本人は文明の誇りを維持できる- 「シナ」という呼称を使う理由
- 「シナは一つの国」という錯覚
- 「自分はつねに正しい」とする主張
- 日本文明とシナ文明は明確に異なる
- 万世一系の日本でこそ残ったかくも自然な宗教
- 神道でシナ文明と対峙する
- 聖徳太子の出した国書
- ドイツで実感した「皇神の厳しき国」
- 藤原氏はなぜ天皇にならなかったか
- 神代から王朝が絶えない日本
- 漢文に翻訳されなかった大和言葉
- 儒者・林羅山の日本観
- 「何が何でもシナが尊い」とされた時期
- シナ絶対論に水を差した山崎闇斎
- 幕末期に主流になった日本への自信
- 漢学者の論争で研ぎ澄まされた国体観
- 日本との修好を拒否した朝鮮
- 最初に朝鮮の独立を認めた日本
- 清国のあざとい動き
- 「東学党の乱」から日清戦争へ
- 「捕虜になるな」の真意
- あきれるような捏造を載せる教科書
- 三国干渉から始まったシナの「生体解剖」
- ロシアの支配下に入った朝鮮
- 日英同盟の出発点となった北清事変
- 日本の占領地区だけは軍紀厳正だった
- 日英両国を結びつけたロシアの脅威
- 宣戦布告の意味
- 一般国民が日露戦争を支えた
- 論功行賞と脚気
- 「下瀬火薬」と日本海海戦の勝利
- 科挙の制度をやめた清国
- 韓国併合に慎重だった日本政府
- 鉄道王ハリマンの満洲への野心
- シナ人移民と日本人移民の違い
- 大正時代の平和と繁栄
- 「トータル・ウォー」(総力戦)の影
- 日英同盟廃止と九カ国条約
- 矛先をアジアに向けたソビエト政府
- 北京政府と広東政府との争い
- コミンテルンの虜になった孫文
- 本格化するシナの赤化工作
- シナになめられた幣原外交
- 「噓でもいいからとにかく宣伝」
- 北伐軍による日本人惨殺事件
- 満洲はシナではない
- 国民政府の無謀な「革命外交」
- 強まる排日運動
- 危険なガスの充満する満洲
- 「ホーリー・スムート法」と昭和の悲劇
- 国連脱退は適切だったか
- 満洲事変を終結させた「停戦協定」
- 日華関係の小春日和
- 冀東・冀察両政権の誕生
- 蔣介石の思考と行動
- ナショナリズムを日本に向けるコミンテルン
- 第二次国共合作の成立
- 盧溝橋事件・日本軍謀略説の噓
- 日本軍をサポートせよと述べたローマ教皇庁の真意
- 通州の日本人虐殺事件
- 既得権益を放棄しようとした「船津和平工作」
- 首都南京の攻略戦
- 南京大虐殺はなかった
- 水泡に帰した汪精衛政権との和平
- 大東亜戦争への図式
- 保守論壇にも弊害をなしたコミンテルン史観
- マッカーサーも「日本の戦争は自衛のため」と語った
- 共産党政権が恐れる封じ込め政策
- 心に留めておかねばならぬこと