ローマ人の知恵

渡部昇一著作集/人生②

渡部昇一(上智大学名誉教授) 著
定 価:
本体1300円+税
判 型:
四六判上製
ページ数:
256ページ
ISBN:
9784898314258
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なぜ、現代人は今もなおローマの歴史に惹かれるのか? それは、私たちが、ローマ帝国の衰亡やローマ人の知恵に教えられることが多いからだ。実際、ヨーロッパ諸国が栄えるもとになったのは、ローマの教訓に学んだからだ。本書は、「いいことをやる時は素早くやれ、ぐずぐずして与えられた恩恵はありがたがられない」とか、「私は平和を望まないわけではないが、平和の名に包まれた戦争を恐れるのである」といった50の“ローマの格言”を俎上にのぼし、その背後にある物語を、著者一流の視点から解き明かしたものである。読者の知的興奮をそそる!

著者プロフィール

渡部 昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英文学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.Phil.,Dr.Phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『「修養」のすすめ』『「日本の歴史」①〜⑦』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラー多数がある。

目次

まえがき
Ⅰ 皇帝の器
  • 撃つか、撃たざるか
  • 「男子の覚悟」
  • 記憶こそ人生
  • 宗教の名の下に
  • 自己追放の時代
  • 「うまし国」
  • 知りたがり屋に悪意あり
  • 嫉妬するなかれ
  • 皇帝の器
  • 運命の前髪
Ⅱ ローマはなぜ偉大になったのか
  • 武人の道、賢人の道
  • 近頃の女どもは……
  • 「強き心」を求めよ
  • 我はローマの市民なり
  • 獅子か、鹿か
  • 部下の目、妻の目
  • 歴史は「目」が作る
  • 戦争の筋肉
  • よく吠える犬は……
  • 自分自身に喝采せよ
Ⅲ 「よく生きる」ために
  • 民族の条件
  • リーダーの“徳”
  • 近きにありて
  • 持つや、持たざるや
  • 甘美なるもの
  • 鞭を惜しむなかれ
  • 神々の愛せし人は……
  • おずおず外交
  • 亡国の涙
  • 法の驕り
Ⅳ ローマから現代を見る
  • サイレンの洞穴
  • 同じ絃で過つな
  • 宗教に罪あり
  • 賢明になりたければ
  • 富の現実、貧しさの現実
  • いいことは素早くやれ
  • 悪徳の手本
  • 奴隷の平和
  • 〝理想〟の生活
  • ゆえに我は嘲笑する
Ⅴ 興亡の原理
  • 死なうは一定
  • 力は正義なりや
  • 事実を隠蔽するは……
  • 腐敗は速し
  • その害毒を見よ
  • 敗者の安全
  • 君主は矛盾す
  • ここに祖国あり
  • 魚は頭から腐る
  • お達者で!
あとがき
新版あとがき
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