人生を生きるヒントは、
すべてここにある!
すべてここにある!
なぜ、現代人は今もなおローマの歴史に惹かれるのか? それは、私たちが、ローマ帝国の衰亡やローマ人の知恵に教えられることが多いからだ。実際、ヨーロッパ諸国が栄えるもとになったのは、ローマの教訓に学んだからだ。本書は、「いいことをやる時は素早くやれ、ぐずぐずして与えられた恩恵はありがたがられない」とか、「私は平和を望まないわけではないが、平和の名に包まれた戦争を恐れるのである」といった50の“ローマの格言”を俎上にのぼし、その背後にある物語を、著者一流の視点から解き明かしたものである。読者の知的興奮をそそる!
著者プロフィール
渡部 昇一(わたなべ・しょういち)
上智大学名誉教授。英文学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.Phil.,Dr.Phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞。著書に『英文法史』などの専門書、『文科の時代』『知的生活の方法』『知的余生の方法』『アメリカが畏怖した日本』『「修養」のすすめ』『「日本の歴史」①〜⑦』『読む年表 日本の歴史』などの話題作やベストセラー多数がある。
目次
まえがき- 撃つか、撃たざるか
- 「男子の覚悟」
- 記憶こそ人生
- 宗教の名の下に
- 自己追放の時代
- 「うまし国」
- 知りたがり屋に悪意あり
- 嫉妬するなかれ
- 皇帝の器
- 運命の前髪
- 武人の道、賢人の道
- 近頃の女どもは……
- 「強き心」を求めよ
- 我はローマの市民なり
- 獅子か、鹿か
- 部下の目、妻の目
- 歴史は「目」が作る
- 戦争の筋肉
- よく吠える犬は……
- 自分自身に喝采せよ
- 民族の条件
- リーダーの“徳”
- 近きにありて
- 持つや、持たざるや
- 甘美なるもの
- 鞭を惜しむなかれ
- 神々の愛せし人は……
- おずおず外交
- 亡国の涙
- 法の驕り
- サイレンの洞穴
- 同じ絃で過つな
- 宗教に罪あり
- 賢明になりたければ
- 富の現実、貧しさの現実
- いいことは素早くやれ
- 悪徳の手本
- 奴隷の平和
- 〝理想〟の生活
- ゆえに我は嘲笑する
- 死なうは一定
- 力は正義なりや
- 事実を隠蔽するは……
- 腐敗は速し
- その害毒を見よ
- 敗者の安全
- 君主は矛盾す
- ここに祖国あり
- 魚は頭から腐る
- お達者で!