こんにちは。たけPです。
真夏の「鉄分補給」シリーズの最後を飾るのはミリタリー。8月26日に“平成最後”の「自衛隊 富士総合火力演習」に行ってまいりました。略して「総火演(そうかえん)」。一般人が自衛隊の装備品の実弾射撃が見られる数少ない機会です。応募経験がある方ははお分かりかと思いますが、とにかく抽選倍率が高くてチケットを手に入れるのが大変。今年も30倍弱という恐ろしい倍率でした。
普段、何もない富士山の麓にところに3万人近い人が集まるのだから何もかもが大変。
駐車場に停めるのに渋滞、駐車場から会場へのシャトルバスに乗るのに1時間待ち、会場に着いたら席を取るのに行列、お土産買うのも、トイレに行くのも全部行列。
さらに山なので気候も穏やかではありません。朝は肌寒く、日中は酷暑、場合によっては通り雨。それに備えて各人の荷物はパンパンに膨れ上がります。
それでも見たい!見たくなるのが総火演!
そんな総火演の様子を私が撮った写真とともにお楽しみください。
「ふじさーーーーん! いまっ!!」
自衛隊用語っぽくこの青空を表現してみましたw
私が指定駐車場に着いたのはAM4:30。5:30過ぎに駐車場が開き、会場へ。今年は雲ひとつない快晴、これは楽しめる!
会場もびっしり埋まってきて開演が近づくと、徐々に雲が湧いてきました。
富士山どころか、演習で最も遠い3km先の標的、通称「三段山」も見えなくなってしまいました…
総火演の見どころの1つが「マズルフラッシュ」。バズーカのようなカメラを抱えた人たちはこの発砲の瞬間の火炎を撮るためにひたすらシャッターを切ります。上の写真は10式戦車です。
10式戦車のスラローム射撃。優れた砲身の統制技術により、走りながら、そしてターンの途中でもブレずに射撃ができる高性能な戦車です。
北海道をどっしりと守っている90式戦車の隊列。90式は無骨な感じがいいですね。発砲音も他の戦車よりうるさく感じるのは私だけでしょうか。
今年の目玉!16式機動戦闘車(MCV)。タイヤで走る機動力と戦車級の火力を持ち合わせた日本の地勢にピッタリの新装備。今年はこのMCVがこれでもかというくらい撃ちまくりました。現在は熊本と香川に配備されています。
今年のもう一つの目玉がこの春新設された「水陸機動団」。海外の軍隊でいうと「海兵隊」と似ています。今回は「島嶼防衛」という生々しい設定で演習公開されました。写真の車両は水陸両用車のAAV-7と「水陸機動団」の部隊章です。
87式自走高射機関砲(通称:87AW)。ミリオタさんの愛称は「ガンタンク」とか「ハエたたき」。対空装備はミサイル系が主流となりつつありますが、機関砲は迎撃することは不可能でこの車両の存在は敵機の接近を簡単には許しません。
AH-1S対戦車ヘリコプター、通称「コブラ」。被弾率を下げるために機体はペチャンコです。シート幅は80cmくらいだとか。私は座れないですね。
ケロケロ!
わんわん!
CH-47JA大型輸送機(チヌーク)の正面はワンちゃん、後ろのアングルはカエルさんに見えるという人も多いです。
総火演の最後は恒例の発煙弾の一斉発射。今年は雲が低くてヘリコプターが飛ばなかったのが残念。
「状況終わり!」の命令とラッパが夏のイベントの最後を締めくくります。
今年は公開された車両が減ってしまったのが残念でしたが、新装備の16式機動戦闘車が撃ちまくってくれたのが良かったですね。