‟笑い”と‟ペーソス”


麻生太郎氏は、「演説は‟笑い”と‟ペーソス”(哀愁)だよ」と仰っていたそうです。

理屈だけでは人の心を動かすことはできないと。

そんな麻生氏から、また名演説が生まれました。

心が動きます。

産経新聞に掲載されていたので引用します。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-00000607-san-pol

 

 「今から12年前、初めてこの秋葉原で安倍晋三候補、谷垣禎一候補、麻生太郎、3人で総裁選挙をやらせていただいて以来、今日まで驚くなかれ、ここで8回総裁選、衆院選、参院選の応援をやらせていただきましたが、雨が降ったことは1回もない。そして、2人そろってここに出てきて、その選挙で負けたことは1回もありません。1回だけ、安倍晋三候補1人で来た東京都議選だけ負けた。2人そろって負けたことなどないのです。2人そろって雨が降ったこともない。秋葉原はこの安倍晋三候補にとっては極めて縁起のいい、大事な大事な場所です」

 「いよいよ、この総裁選も明日が投票日となりました。今、いろんなことが言われてますけど、皆さん思い出してください。安倍晋三候補の後を受けて、麻生太郎と福田康夫候補と2人で総裁選挙を争ったことがあります。麻生派は、たったの15人。15人よ。あとは全派閥福田候補だった。その時に、私どもは何と言ったか、今でも覚えてますよ。間違いなく、俺についてくる人は必ず冷や飯を食いますと。冷や飯食うことを覚悟でついてくる人だけ、一緒にお願いします。そう申し上げて付いてきたもらった人が安倍晋三、中川昭一、菅義偉甘利明。そういった人たちに付いてきてもらって、われわれは間違いなく、その1年間、残り1年間全く無役で終わりました。いいじゃないですか」

 「冷や飯は冷や飯なりにうまい食い方があります。焼き飯にしたってうまい、お茶漬けにしたってうまい。冷や飯は冷や飯なりの食い方があるのだとそう申し上げて、明るく選挙をやらせてもらったと思っています。今、何となく冷やしておいて、いろいろな冷や飯を食わせるなとか何とかかんとか言っている人たちがいるみたいですけど、覚悟が足りないんだ覚悟が。冷や飯食うぐらいの覚悟を持って戦って当たり前でしょうが。そういう覚悟のない人に、われわれは間違いなくこの日本という国のかじ取りを任せるわけにはいかない。そう確信しています」

 

学者には学者の、政治家には政治家の資質があります。

麻生氏には政治家として必要な人を惹きつける能力、その中でも重要な演説力を持っておられます。

あとどれくらい‟麻生節”を聴けるのでしょうね。

世界の始まり


随分、間が空きましたが、大坂なおみ、見事、全米オープンを制覇しましたね~。

いや、これは本当にすごいことなんです!
アジア女性としては全米オープンを制することは史上初。120年以上の歴史を誇る大会で、
ようやく優勝できた、しかも日本人が。
90年代、伊達公子が日本女子テニス界を引っ張っていて、グランドスラムをいつか
制するだろうと期待していたら、燃え尽き症候群で若くして引退。
その後、復帰しましたが、もちろん全盛期ほどの強さではありませんでした。

ほかにも杉山愛や、期待できそうなプレイヤーが登場したものの、
体格差やパワーなどで、どうしても日本人は劣ってしまう。
セリーナ・ウィリアムズの二の腕を見てください、そりゃ撃ち返すだけでも大変ですよ。

ところが、アジア人女性として、中国のリー・ナが全豪と全仏を制し、
希望の光が見えてきて、そして、大坂なおみの栄光です。

今年の三月、マスターズ(グランドスラムの次のクラス)を制し、期待されていましたが、
早期敗退が続きました。復活の大会が全米オープンですから、運も味方につけています。

一方、男子は錦織圭。ベスト4まで行きましたが、苦手のジョコビッチに敗北。
ベスト4でも十分すごいのですが、彼にはもっと高い結果を期待してしまうもの。
日本男子もトップに立つ姿がいつか見られるでしょうか。

何にしても日本のテニスの未来は明るい! と思っています。

『新潮45』騒動について思うこと(真藤弘介氏緊急寄稿)


『新潮45』10月号で、特集記事「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」を掲載しました。
その件に関して、出版社や書店、作家、言論人だけでなく読者までをも巻き込んでの議論が
活発化しています。
この言論状況に対して、ブックジャーナリストの真藤弘介氏より緊急寄稿をいただきました。
その全文をブログで掲載いたします。

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新潮社が発行する『新潮45』の記事をめぐって、新潮社の社内他部署、
同業の良心を気取る出版社、そして良心を気取る作家たちが参戦して炎上となり、
朝日新聞9月20日朝刊の社会面で記事にもなる騒ぎとなった。
また和歌山の書店では新潮社の本の販売をしばらくのあいだ止めると宣言し、
これもまた朝日新聞デジタル版で掲載され話題となった。

事の発端は、『新潮45』8月号に掲載された、杉田水脈議員の寄稿の文中で、

――例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、
少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために
税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり
「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。
にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要綱を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、
政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまうのです。(58頁3段目14行目~59頁1段目8行目までママ引用)

とあり、この「生産性」に尾辻かな子議員(立憲民主党)が
ツイッターで噛みついたことから、いわゆる炎上が始まった。
朝日新聞社のAERAオンラインで、「幸せに縁がない人相」という、
容貌をこきおろしての人格攻撃という記事や、
NHKの「ニュースウオッチ9」での2人のキャスターによるバッシングコメントといった、
なんとも眉を顰(ひそ)めたくなる報道内容だった。

杉田議員は国会議員として公人である身として、
自らの発言への批判・非難は受け止めねばならないが、
煽りを入れるメディアがあまりにも低俗すぎて、単なる私刑にしか見えなかった。

『新潮45』が10月号で「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」と
特別企画を表紙で銘打ったことから、
「LGBT」問題が、またしても大炎上となった。

しかし、今回は杉田水脈議員へのバッシングでなく、
なんと発行元の新潮社への感情的な攻撃の様相を呈したのである。
2017年、ケント・ギルバート氏が講談社から刊行した
『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』に対して、
いわゆる一部の左派が、「日本を代表する出版社の講談社がなんて本を出したのだ!」
と言論というには、はるかに遠い感情的批判に終始し、講談社の中からも出版を
疑問視する声が上がったりもした。
彼らは中国や韓国を批判する本は「ヘイト本」というレッテルで一方的に非難し、
これが出版不況にあってなぜか売れているからと、大手中堅関係なく
どこの出版社も追随していると言うのだ。

話を元に戻そう。
今回、まず書店現場から表紙の文言に対して拒絶反応が現れた。
そして「不買(売)」という単語まで出てくる始末。
また、新潮社の別の部署である新潮社出版文芸部アカウントが、
『新潮45』を批判・非難するツイートをリツイートし、
はた目には内紛のように感じた人も多かったようである。

挙句には岩波書店のアカウントが「ナカノヒト会」なるハッシュタグで賛同者を募り、
「良心に背く出版は、殺されてもせぬこと」の言葉を錦の御旗のごとき連発して、
これが出版界の「良心」だと振る舞いに出る始末。
「良心」という美辞麗句に惑わされる人も多いが、今一度振り返って欲しい。
「良心」を軽々に口にすることは胡散臭いものだ。
この「ナカノヒト会」に賛同した出版社に対して、読者たちからの的確な指摘に、
「ヘイト本」を出している出版社(幻冬舎・KADOKAWA)が、
なぜ加担するのかいう面白い見解もあったが、
言論からはどんどん離れて、単なる感情のぶつけ合い状態となっている。

「不買(売)」だの「謝罪」だのと騒いでいる一連の人たちのなかに、
どれだけの人が雑誌を読んでの批判だったのか、甚だ疑問に感じた。
なかでも作家と呼ばれる人たち。彼らの中には「読む必要もない」と言い切り、
言論云々を超越した嫌がらせとしか思えない批判も多数あった。
SNSや個人のブログなど流し読みしたなかで、
理にかなった論評の一つに「BLOGOS」の山口浩氏の「例の特集を読んでみた」がある。

9月21日には新潮社の佐藤社長が公式な見解を発表するも、
内容についてさらなる炎上狙いか?
とか、「謝罪」がないだの他人事だのと酷評が続いている。
新潮社に「謝罪」を求める人たちは、何を持って新潮社を屈伏させたいのだろう。
まさに言論弾圧としか言いようのない事態が起こっている。

この騒動で憤りを感じたり、義憤に駆られたりした人たちに問いたい。
「あなたたちは内容如何に関わらず、
自らの見識だけで騒ぎ立てれば、世の中が変わると思っているのか?」と。
この騒動で「LGBT」に見識も興味もない多数の人たちが、
「LGBT」って何?というところから始める、
まずは取っ掛かりになったと思うし、賛否あれど『新潮45』がはたした役割は、
確実にあったと言わざるを得ない。
『新潮45』に掲載された記事の中には、
確信犯的な煽りを目的としたとしか思えない下劣なものもあったが、
それ以上に「LGBT」について考えるべき問題点を
可視化してくれるもののほうが多かったと言える。

であればこそ、内容も読まずに批判するのではなく、
何のどこがダメで、ではどうすれば、というご意見を拝聴したい。
表現の自由、言論の自由が保障された日本に住んでいるからこその
活発な議論が展開されることを期待する。

真藤弘介(ブックジャーナリスト)

ラグビーW杯日本開催まであと1年!



こんにちは。たけPです。
本日で初の日本開催となるラグビーワールドカップまで1年を切りました。

私は子どもの頃からラグビーが大好きで、よく秩父宮ラグビー場で観戦しています。
先週の日曜日も関東大学ラグビーの開幕戦を観に行きました。

今年も帝京大学が連覇するのか注目です。個人的には明治大学、大東文化大学あたりが連覇を阻止するのではないかと予想しています。

それにしても、ラグビーはなかなか浸透しないところがラグビーファンにとっては悲しいところではあります。
日本代表も頑張っているし、スーパーラグビーという国際リーグにも「サンウルブズ」として日本チームが参加しているのですが…。

前回のワールドカップでは日本代表が南アフリカ代表に勝ったことが世界的に話題になりました。
ラグビーは力と力のぶつかり合いなので、実力が拮抗しない限り勝敗は予測ができます。
ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカはワールドカップの優勝常連国で、この3国に勝つことはまず難しいと言われています。
サッカーのようなラッキーな得点もないので、サッカー日本代表がブラジル代表に勝ったことよりも奇跡的な勝利でした。
そもそも、日本代表はワールドカップで勝つことが滅多にできない国だったので、その驚きはより一層でした。
会場に見に来ていた南アのサポーター全員が日本に負けることを予想してなかったと思います。
恐らく日本代表を長らく応援していた日本人も…

その勝利を例えると…
<ガンダム>
ボール単体でビグザムを撃破する

<ドラゴンボール>
ヤムチャがフリーザ最終形態に勝利

どうです?理解できましたか?

ラグビー観戦のいいところはサッカーのように座席をチーム分けしないところでしょうか。
社会人や大学などの応援団は多少固まりますが、その中に相手チームの人が観戦しても何も言われません。
私もかつて、お正月の大学ラグビーの準決勝の観戦で相手チームの団体のど真ん中に座ってしまいました。
でも、相手チームの応援団も「試合を楽しみましょう!」と温かく迎え入れてくれました。

また、いいプレーには敵味方関係なく拍手をするのも紳士のスポーツゆえでしょうか。
相手チームにトライを取られても「今のはいいトライだった」と基本的には相手チームを褒めブーイングはめったに聞こえません。
なので、誰が隣に来ても気にならないのがラグビー観戦のいいところです。

私自身、応援するチームが負けるのは悔しいですが、むしろ、相手チームが素晴らしいラグビーをしたことに敬意を表します。

ぜひ一度、ラグビー場に足を運んでください!

霞みゆく…


10月号の締切空け、友人と京都に行ってきました。

これは、iPhoneで撮った1枚。特に加工もしていないのによく撮れたもんです。

僧侶になるため大学院に通っているIくんと、フリーターで彼女と別れたがっているTくん、高校の同級生と久しぶりに再会。

みんなそれぞれ頑張っているんだなぁとしみじみ。

ただ、夜の街でカスミちゃんという京都美人と仲良くなったのですが、はぐれてしまいました。

11月号の編集に追われている僕…

 

霞みゆく カスミの記憶を 道づれに

なお恨めしき 朝ぼらけかな

カープは赤いよ、『WiLL』は赤いけどアカくないよ。


いよいよ『WiLL』11月号の編集作業も残り1週間、頑張ります。
仕事に追われる中、唯一の息抜きはプロ野球観戦。本当は球場に足を運びたいところですが、ネットでカープ戦見放題プランを契約。
いずれにせよ、広島カープは3連覇へ。セリーグで三連覇を成し遂げたのは、巨人のV9のみ。今年のカープで二例目なわけです。思えば、プロ野球を見始めたころのスターは緒方孝市。前田智徳、江藤智、野村謙二郎とともに、セリーグ最強打線を作っていました。ところが、投手が揃わず毎年Bクラス。
よくここまできたものだと感慨深いものもありますが、これからもカープの応援は僕のライフワークになるのでしょう。
なにはともあれ、『WiLL』11月号は10月号にも負けない濃い内容でお届けする予定です。お楽しみに!

海上自衛隊オープンスクール


こんにちは。たけPです。

9月8日に横須賀にある海上自衛隊第2術科学校のオープンスクールが開催されたので行ってきました。
海上自衛隊には全国に4つの術科学校があり、それぞれ専門分野がことなります。今回公開された第2術科学校は「機関術科、情報、技術、外国語」を担当し、専門教育を実施しています。
公開されるイベントも「ディーゼルの内燃機関の展示」「ガスタービン運転展示」「磁力体験」など理工系によったものが目立ちます。
もちろん、家族連れで楽しめるような工作や展示体験などもたくさんあります。
残念だったのが、自衛隊の公開行事の多くが多くの人で賑わうのですが、このオープンスクールの訪問者は非常に少なかったことです。
その分ゆっくり見られるので楽しいのですが、もう少し広報も頑張って欲しいですね。

ということで、私が撮ってきたスマホ画像とともにお楽しみください。


第2術科学校はJR田浦駅から徒歩5分程度。トンネルに挟まれた駅で有名ですね。


文系出身の私にはタービンとかエンジンとか言われてもサッパリわかりません。
すべて自己完結で行う自衛隊では、修理も自前で行うので動力関係の専門知識を持つ隊員を育成しなければならないのはうなずけます。


艦船の一般公開も行われ、今年は「掃海艇ちちじま」という機雷処理に特化した艦船が公開されました。


機雷処理とか地雷処理とか「失敗したらどうしよう…」って思ってしまいます。私には向いていないですね。


武装は「20mm多銃身機銃」。簡単にいうとガトリング砲です。そばにいた隊員曰く「命中率は高くないですw」ですって。


艦橋も公開されました。赤いボタンには「危」って書いてあるのですが、押したら何が起こるのでしょうか…


横須賀周辺の海図とコンパス。デジタル情報は戦闘などで壊れることがあるのでアナログの計測技術も必須です。


お昼ご飯は名物カレー。左側は「潜水艦うずしお」のレシピで作ったチキンカレー、右は旧海軍のレシピで作った海軍カレーとのこと。
ところで、なぜ海上自衛隊がカレーを食べるかご存知でしょうか? 理由は2つあります。
1つ目は長い遠洋航海を続けていると曜日の感覚がなくなってしまいます。そこで、毎週金曜日にカレーを食べることで、曜日が分かるようにしています。
もう1つは旧海軍の頃に遡ります。当時は食事の栄養に偏りがあり、多くの兵士が脚気に悩まされていました。そこでイギリス海軍を参考にし、肉と野菜を同時に採れるよう考案されたのがカレーでした。その後、海軍が脚気に悩まされることはなくなったそうです。


広場では学生による行進展示が行われました。個人的な印象ですが、陸空よりも海上自衛隊の行進が一番練度が高いなぁと思います。


体育館では海上自衛隊横須賀音楽隊によるコンサートが行われました。


売店では第2術科学校の識別帽を販売していました。レプリカではなく本物です。陸自などは隊員でないと本物は販売しないのですが海自はこの辺は緩いのでしょうか。

朝から昼過ぎまでいろいろと楽しめたオープンスクールでした。

1 Month In Tibet – vol.1


ランドクルーザーの車窓から「ポタラ宮」が見えた瞬間、一気に鳥肌が立ちました。
涙がでそうになりました。いや、確実に涙ぐんでました。
ついに来た。来たんだ!と実感した瞬間でした。

写真は十数年前に私が撮った中国のチベット自治区のラサにあるポタラ宮です。
旅行好きであれば誰しもがイチオシのスポットや、思い出の場所があると思います。
私にとっての思い出の地が「チベット」です。

大学時代は休みになるとリュックひとつでアジアを駆け巡るバックパッカーでした。
そしてインドやネパールを何度か旅しているうちに「チベットに行きたい!」と思うようになりました。
しかし、大学を卒業して社会人になると長期間の旅行など夢のまた夢。
定年してから行くしかないかと思いつつ、標高3,000mを超える世界に老人が快適に旅行できるとも思えず、半ば諦めていました。

そんなある日、新聞を読んでいると衝撃的なニュースが目に入りました。
中国の青海省からラサまで鉄道でつなぐ「青蔵鉄道」のプロジェクトでした。
開通すれば北京や上海からラサまで鉄道で簡単に行けるようになります。
新聞ではチベットの漢民族の移住が増え”チベット文化の衰退”を危惧していました。

このとき心に決めました。
もうこれは行くしかない!

そして会社に辞表を提出し、チベットに行くことにしました。
妻には二度と「海外旅行に行きたい」と言わないことを約束して。

(つづく)

夏の日のPC-88


突然ですが、PC-8800シリーズをご存知でしょうか。1981年、NECから発売されたパソコン機種です。
その頃、国内産のパソコンが発売された時期で、シャープのX1、X68000、米マイクロソフトとアスキー(現アスキー・メディアワークス)によるMSXと、種類が豊富でした。
その中でも、PC-8800シリーズ、1983年1月に後継機としてPC-8001mkIIが発売。8ビットと性能はあまり高くありませんでしたが、ゲーム機種がたくさん開発されました。
1982年10月には、上位機種である16ビットパソコンの「PC-9801」が発売されています。

1985年頃だったでしょうか、兄が親にねだり、PC-8001mkIIが我が家にやってきました。当時、30万円!する代物。
目的はゲームでした。この当時、PC-8001mkIIをベースにしたパソコンゲームが大いに流行りました。『マイコンBASICマガジン』(『ベーマガ』)や『ログイン』『コンプティーク』など、
ゲーム紹介を売り物にしたパソコン雑誌も多数発売されていました。だから、プログラミングなどはまったく勉強せず。
ただ、そのゲームも、非常に難易度が高い。
『サラダの国のトマト姫』とか、『ポートピア連続殺人事件』とか。
「そんなのわかるか!」と言いたくなるようなトリックだったり、答えを導き出すための英単語を打ち込まなければいけなかったり……。

そんなパソコンゲームの金字塔と言えば『ザナドゥ』。ある年代以上だと覚えている方もいるでしょう。
なんと、四十万本の売り上げを記録する大ヒット!
日本ファルコムという会社は、パソコンゲーム界では「神」扱いだったと言えます。
また、光栄の『信長の野望』シリーズも大ヒット。
勉強そっちのけではまりましたね。

ほかにものちのFFシリーズを発売するスクウェアや、ドラクエシリーズを発売するエニックスも、ゲームを出していました。
今ではこの二社も統合してしまったのだから、世の中わかりません。

結果的に、このPC-8001mkIIは、ファミコンが登場、また非力なスペックと相まって、
90年代に入ったら急速に消えていき、それと同時にパソコンゲームも下火に。
それからwindowsなどが出てきて、今のような状況になっています(だいぶ端折りましたが)。

PC-8001mkII、私にとっては思い出深い機種なのです。