『WiLL』は「便所の落書き」か! 『サンデー毎日』ブーメラン、ヘイト記事を糺す


『サンデー毎日』3月24号では、「H,『WiLL』路線を叱る」なる中野剛志氏と松原隆一郎氏の対談記事が掲載されています。
メディア間の論争はマスコミの健全な姿であることはいうまでもありません。
しかし、この特集は常軌を逸しており「ヘイトまがい」とか、なんと「便所の落書き」という下品なレッテル張りの誹謗記事です。
 
特に看過できないのは、松原氏が弊誌の「やられたら、やり返せ!」という見出しを指して、「『WiLL』は……便所の落書き……」云々とおっしゃっていること。
この言葉のどこが「便所の落書き」なのでしょうか。
何のことはない、親会社の毎日新聞自身で「やられたら、やり返す」(2018/06/23)、「やられたら中国もやり返す」(2018/11/22)、「今季やり返す」(2019/01/24)と日常的に使っています。
これもヘイトですか。
 
さらに言えば、大ヒットドラマ『半沢直樹』の「やられたらやり返す。倍返しだ!」というセリフは大流行し、2013年の流行語大賞のひとつになりました。
『半沢直樹』は、ヘイトドラマですか。
 
ところで、今回の韓国政府の無礼きわまる対応について日本政府は、「報復も検討している」とはっきり述べています。
因みに「報復」という言葉は広辞苑よると、いの一番に「仕返しをすること」と記述されています。
 
また、同特集の編集部記事「論点メモ」で「暴走韓国を制裁せよ!」(『WiLL』2月号タイトル)を指し、「ヘイトまがいの言説」と断定しています。

最後に『サンデー毎日』のスクープのタイトルを披露いたします。
「〔大暴走!金正恩の秘密演説〕 6回目の核実験強行!止まらぬ狂気」(2017/9/24号)
これはヘイトでないのですか『サンデー毎日』さん。
 
ブーメラン、ヘイト記事という所以である。

ニュー・サーガ


ツイッターを見ていたら、スウェーデンの少女が湖で遊んでいたところ、
1000~1500年前の剣を見つけたという記事が。
しかも、その少女の名前が「サガ」。

サガとは、わかりやすく言えば、「語られたもの、語り物、物語」。
『グイン・サーガ』なんかがあったり、『スター・ウォーズ』シリーズもサーガと総称されることがあります。
また、サーガになると、北欧神話の女神を指すとか。

伝説の剣を見つけ出した少女ということで、
RPGファンのみならず、いろいろ物語を妄想しちゃいそうです。

こんな現代でも、まだまだロマンは生きていますね。
神韻縹渺たる世界が存在すると思うと、なんだか元気になるのはなんででしょうか。

世界の始まり


随分、間が空きましたが、大坂なおみ、見事、全米オープンを制覇しましたね~。

いや、これは本当にすごいことなんです!
アジア女性としては全米オープンを制することは史上初。120年以上の歴史を誇る大会で、
ようやく優勝できた、しかも日本人が。
90年代、伊達公子が日本女子テニス界を引っ張っていて、グランドスラムをいつか
制するだろうと期待していたら、燃え尽き症候群で若くして引退。
その後、復帰しましたが、もちろん全盛期ほどの強さではありませんでした。

ほかにも杉山愛や、期待できそうなプレイヤーが登場したものの、
体格差やパワーなどで、どうしても日本人は劣ってしまう。
セリーナ・ウィリアムズの二の腕を見てください、そりゃ撃ち返すだけでも大変ですよ。

ところが、アジア人女性として、中国のリー・ナが全豪と全仏を制し、
希望の光が見えてきて、そして、大坂なおみの栄光です。

今年の三月、マスターズ(グランドスラムの次のクラス)を制し、期待されていましたが、
早期敗退が続きました。復活の大会が全米オープンですから、運も味方につけています。

一方、男子は錦織圭。ベスト4まで行きましたが、苦手のジョコビッチに敗北。
ベスト4でも十分すごいのですが、彼にはもっと高い結果を期待してしまうもの。
日本男子もトップに立つ姿がいつか見られるでしょうか。

何にしても日本のテニスの未来は明るい! と思っています。

『新潮45』騒動について思うこと(真藤弘介氏緊急寄稿)


『新潮45』10月号で、特集記事「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」を掲載しました。
その件に関して、出版社や書店、作家、言論人だけでなく読者までをも巻き込んでの議論が
活発化しています。
この言論状況に対して、ブックジャーナリストの真藤弘介氏より緊急寄稿をいただきました。
その全文をブログで掲載いたします。

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新潮社が発行する『新潮45』の記事をめぐって、新潮社の社内他部署、
同業の良心を気取る出版社、そして良心を気取る作家たちが参戦して炎上となり、
朝日新聞9月20日朝刊の社会面で記事にもなる騒ぎとなった。
また和歌山の書店では新潮社の本の販売をしばらくのあいだ止めると宣言し、
これもまた朝日新聞デジタル版で掲載され話題となった。

事の発端は、『新潮45』8月号に掲載された、杉田水脈議員の寄稿の文中で、

――例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うというのであれば、
少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために
税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり
「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか。
にもかかわらず、行政がLGBTに関する条例や要綱を発表するたびにもてはやすマスコミがいるから、
政治家が人気とり政策になると勘違いしてしまうのです。(58頁3段目14行目~59頁1段目8行目までママ引用)

とあり、この「生産性」に尾辻かな子議員(立憲民主党)が
ツイッターで噛みついたことから、いわゆる炎上が始まった。
朝日新聞社のAERAオンラインで、「幸せに縁がない人相」という、
容貌をこきおろしての人格攻撃という記事や、
NHKの「ニュースウオッチ9」での2人のキャスターによるバッシングコメントといった、
なんとも眉を顰(ひそ)めたくなる報道内容だった。

杉田議員は国会議員として公人である身として、
自らの発言への批判・非難は受け止めねばならないが、
煽りを入れるメディアがあまりにも低俗すぎて、単なる私刑にしか見えなかった。

『新潮45』が10月号で「そんなにおかしいか「杉田水脈」論文」と
特別企画を表紙で銘打ったことから、
「LGBT」問題が、またしても大炎上となった。

しかし、今回は杉田水脈議員へのバッシングでなく、
なんと発行元の新潮社への感情的な攻撃の様相を呈したのである。
2017年、ケント・ギルバート氏が講談社から刊行した
『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』に対して、
いわゆる一部の左派が、「日本を代表する出版社の講談社がなんて本を出したのだ!」
と言論というには、はるかに遠い感情的批判に終始し、講談社の中からも出版を
疑問視する声が上がったりもした。
彼らは中国や韓国を批判する本は「ヘイト本」というレッテルで一方的に非難し、
これが出版不況にあってなぜか売れているからと、大手中堅関係なく
どこの出版社も追随していると言うのだ。

話を元に戻そう。
今回、まず書店現場から表紙の文言に対して拒絶反応が現れた。
そして「不買(売)」という単語まで出てくる始末。
また、新潮社の別の部署である新潮社出版文芸部アカウントが、
『新潮45』を批判・非難するツイートをリツイートし、
はた目には内紛のように感じた人も多かったようである。

挙句には岩波書店のアカウントが「ナカノヒト会」なるハッシュタグで賛同者を募り、
「良心に背く出版は、殺されてもせぬこと」の言葉を錦の御旗のごとき連発して、
これが出版界の「良心」だと振る舞いに出る始末。
「良心」という美辞麗句に惑わされる人も多いが、今一度振り返って欲しい。
「良心」を軽々に口にすることは胡散臭いものだ。
この「ナカノヒト会」に賛同した出版社に対して、読者たちからの的確な指摘に、
「ヘイト本」を出している出版社(幻冬舎・KADOKAWA)が、
なぜ加担するのかいう面白い見解もあったが、
言論からはどんどん離れて、単なる感情のぶつけ合い状態となっている。

「不買(売)」だの「謝罪」だのと騒いでいる一連の人たちのなかに、
どれだけの人が雑誌を読んでの批判だったのか、甚だ疑問に感じた。
なかでも作家と呼ばれる人たち。彼らの中には「読む必要もない」と言い切り、
言論云々を超越した嫌がらせとしか思えない批判も多数あった。
SNSや個人のブログなど流し読みしたなかで、
理にかなった論評の一つに「BLOGOS」の山口浩氏の「例の特集を読んでみた」がある。

9月21日には新潮社の佐藤社長が公式な見解を発表するも、
内容についてさらなる炎上狙いか?
とか、「謝罪」がないだの他人事だのと酷評が続いている。
新潮社に「謝罪」を求める人たちは、何を持って新潮社を屈伏させたいのだろう。
まさに言論弾圧としか言いようのない事態が起こっている。

この騒動で憤りを感じたり、義憤に駆られたりした人たちに問いたい。
「あなたたちは内容如何に関わらず、
自らの見識だけで騒ぎ立てれば、世の中が変わると思っているのか?」と。
この騒動で「LGBT」に見識も興味もない多数の人たちが、
「LGBT」って何?というところから始める、
まずは取っ掛かりになったと思うし、賛否あれど『新潮45』がはたした役割は、
確実にあったと言わざるを得ない。
『新潮45』に掲載された記事の中には、
確信犯的な煽りを目的としたとしか思えない下劣なものもあったが、
それ以上に「LGBT」について考えるべき問題点を
可視化してくれるもののほうが多かったと言える。

であればこそ、内容も読まずに批判するのではなく、
何のどこがダメで、ではどうすれば、というご意見を拝聴したい。
表現の自由、言論の自由が保障された日本に住んでいるからこその
活発な議論が展開されることを期待する。

真藤弘介(ブックジャーナリスト)

夏の日のPC-88


突然ですが、PC-8800シリーズをご存知でしょうか。1981年、NECから発売されたパソコン機種です。
その頃、国内産のパソコンが発売された時期で、シャープのX1、X68000、米マイクロソフトとアスキー(現アスキー・メディアワークス)によるMSXと、種類が豊富でした。
その中でも、PC-8800シリーズ、1983年1月に後継機としてPC-8001mkIIが発売。8ビットと性能はあまり高くありませんでしたが、ゲーム機種がたくさん開発されました。
1982年10月には、上位機種である16ビットパソコンの「PC-9801」が発売されています。

1985年頃だったでしょうか、兄が親にねだり、PC-8001mkIIが我が家にやってきました。当時、30万円!する代物。
目的はゲームでした。この当時、PC-8001mkIIをベースにしたパソコンゲームが大いに流行りました。『マイコンBASICマガジン』(『ベーマガ』)や『ログイン』『コンプティーク』など、
ゲーム紹介を売り物にしたパソコン雑誌も多数発売されていました。だから、プログラミングなどはまったく勉強せず。
ただ、そのゲームも、非常に難易度が高い。
『サラダの国のトマト姫』とか、『ポートピア連続殺人事件』とか。
「そんなのわかるか!」と言いたくなるようなトリックだったり、答えを導き出すための英単語を打ち込まなければいけなかったり……。

そんなパソコンゲームの金字塔と言えば『ザナドゥ』。ある年代以上だと覚えている方もいるでしょう。
なんと、四十万本の売り上げを記録する大ヒット!
日本ファルコムという会社は、パソコンゲーム界では「神」扱いだったと言えます。
また、光栄の『信長の野望』シリーズも大ヒット。
勉強そっちのけではまりましたね。

ほかにものちのFFシリーズを発売するスクウェアや、ドラクエシリーズを発売するエニックスも、ゲームを出していました。
今ではこの二社も統合してしまったのだから、世の中わかりません。

結果的に、このPC-8001mkIIは、ファミコンが登場、また非力なスペックと相まって、
90年代に入ったら急速に消えていき、それと同時にパソコンゲームも下火に。
それからwindowsなどが出てきて、今のような状況になっています(だいぶ端折りましたが)。

PC-8001mkII、私にとっては思い出深い機種なのです。

映画がいっぱい


今さらですが、『この世界の片隅に』がTBSでドラマ化されて、毎週日曜日放送されています。
本当にチラッと一話だけ見たんですが、映画の印象が強かったためか、何となく主人公の「すず」と 松本穂香が合っていないような……。
まわりも豪華キャストで固めていますが、次も見たい!という気にはなりませんでした(個人的な意見ということでご了承ください)。

映画(片渕須直)のほうは友人に薦められて見たクチで、最初は正直、ピンときませんでした。「のん」の声と相まって、ほのぼのとした映画だなあという印象以上は受けなかったんです。
ところが、日が経つにつれて、ワンシーン、ワンシーンが頭の中を駆け巡るようになってくる!
「ああ、そういう意味だったんだ」「あのシーン良かったよな」と、徐々に評価が変わっていって、いまでは「やっぱりヒットするにはわけがあったんだ。すごくいい映画だ」と至極納得しています。

ド派手でわかりやすい映画もいいですが、後からジンワリ、しみじみと感動できる映画もいいですね。

そういえば、今、巷では『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督)が口コミで人気が広がっているとか。
最近は、DVDで済ませちゃうことが多いですが、残暑のおり、映画館に足を運んでみようかと思います。

じょうもん色


夏、真っ盛り!
特別展「縄文――1万年の美の鼓動」(縄文展)も大盛り上がり!

というわけで、東京国立博物館平成館で開催中の縄文展に行ってきました。

国宝6点勢ぞろいをしているだけでもすごいのですが、遮光器土偶など、魅力的な縄文時代の文化財がこれでもかと展示されています。

中国やパキスタンなどであった同時期の土器と比較展示をされていましたが、ひいき目で見ても、縄文期のもののほうが力強く独創的だと思いました。

火焔型土器、縄文のビーナス……ぜひ、一度見ていただきたい。
そして、ユニークな縄文の遺跡がこれからもどんどん発掘されてほしい。

心からそう思う展示会でした。

大阪サニーブルース


いやあ、暑い日が続きます! 猛烈ですね。
関東も暑いですが、関西も暑かった!
大阪・難波に行ってきました。

難波といったら、なんばグランド花月
中には入る時間がありませんでしたが、一度、生で吉本新喜劇を見てみたいな~。
小学生のころ、中部圏は土曜日の昼に新喜劇を放送していました。
定番ネタばかりなんですが、なんだか面白い。
今も、いろいろなキャラクターが登場して人気を博しているようです。

それと帰り際に、適塾に寄ってきました。
周辺は戦火にめげず、大きな町家がそこそこ残っています。
福沢諭吉が通っていたんだなと感慨にふけってしまいました。

ただ、大阪名物、たこ焼き、お好み焼き、串カツなどは楽しめず
(暑すぎて胃が受け付けない……だから、今回のタイトルにしました……)。
また、のんびり大阪散策したいものです。

名古屋の夜


名古屋に行って参りました!

日本列島、猛暑にさらされていますが、名古屋の暑さは、また独特です。

湿気が多いので、まるでサウナ状態。ちょっと歩いただけで汗が噴き出してきます。

対談のお仕事で行ったのですが、そのお話中、名古屋メシに話題が及ぶことに。四人中、二人は名古屋の食事が舌に合わないとのこと。そのお二人は、ともに名古屋出身ではありません。
特に味噌煮込みうどんがダメだそうです。うどんの固さや、味噌の味の濃さがどうもみたいですね。
書いている私は名古屋出身ですが、山本屋本店の味噌煮込みうどんは、帰省のたびに食べたくなるものなんです……。

山本屋本店の味は、東京では絶対に食べることができません。本場名古屋の味と銘打たれた東京のお店に足を何度か運んだことがありますが、すべて裏切られたな~。

というわけで、一度、名古屋に立ち寄ったら、山本屋本店に足を運んでみてはいかがでしょうか。お口に合いますかどうか……。

スポーツにまつわるエトセトラ


またまたスポーツネタで恐縮ですが、
今、ワールドカップ、そしてテニスのウィンブルドンが盛り上がっています。

この二つの競技を見て、ふと気が付いたことがありました。

ものすごく大雑把にわけると、
サッカーやラグビー、バスケットは「時間制限」のスポーツ、
片やテニスや卓球、バレーは「ポイント取得」のスポーツだなと。

時間制限のスポーツだと、ある意味、1-0であれば勝つことができます。
バスケットも極端なことを言えば、1-0で40分(NBAだと48分)守り続けることできれば、
勝利することができる。もちろん、バスケットでそんなことはあり得ないのですが、
サッカーだと、1-0は普通のスコアですよね。

時間制限であるために、点数が上のチームは、時間潰しをよくします。
今、ブラジルのネイマール選手のシミュレーション行為が注目を集めていますが、
確かにファウル欲しさもあるけど、
時間潰しの側面もある。
日本対ポーランド戦のラスト10分は、その最たるもので、時間を潰すことにあてられてしまい、
試合の面白さを削がれてしまったのではないかと、さまざま議論を誘発していますが、
時間の使い方も戦略の一つとして楽しむべきなんでしょう。

テニスや卓球、バレーは、決められたポイントを取得できれば、勝利ができます。
ただ、そうなると、いつ試合が終わるのか予測がつかない。
テニスは長くなると4時間、5時間かかってしまうこともあります。
テレビ中継だと、時間が読めないから、放送するのもなかなか難しい面があるようです。
見ているほうもしんどいときがしばしば……。

どちらのタイプも一長一短、それぞれ楽しめばいいんでしょうけど、
こういうルールの違いによって、競技の面白さや奥深さが変わっているんだなと思います。

あ、それと野球はこの二分類とはちょっと違うかもしれません。
でも、コールド勝ちの場合もあるから、「ポイント取得」のほうかな。
もうちょっと考えてみます。

さてさて、今週末にはワールドカップウィンブルドンの優勝者が決まります。
ウィンブルドンは錦織圭選手が頑張っています。
どちらの結果も楽しみですね~。