まずは西日本豪雨で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興を祈念致します。
災害が起こると災害派遣要請に基づいて自衛隊が派遣され、行方不明者の捜索活動や瓦礫撤去、被災者への支援活動など多岐に渡って支援活動が行われていることは周知の通りだと思います。
今回は近畿、中四国、九州と広範囲に渡る被害で西日本や九州の部隊を中心に災害派遣で活動をしています。
(写真:防衛省統合幕僚監部Facebookより)
自衛隊が活躍するということは、日本にとってよくないことが起こっていると実感します。かつて吉田茂元首相が自衛隊へ語った言葉をここに引用します。
“君達は自衛隊在職中、
決して国民から感謝されたり、
歓迎されることなく
自衛隊を終わるかもしれない。
きっと非難とか
叱咤ばかりの一生かもしれない。
御苦労だと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎され
ちやほやされる事態とは、
外国から攻撃されて国家存亡の時とか、
災害派遣の時とか、
国民が困窮し国家が混乱に直面している
時だけなのだ。
言葉を換えれば、
君達が日陰者である時のほうが、
国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。”
日本の場合、自衛隊が活動することそのものに反対する人がいるのも悩ましい話ですが、有事にあってはそんな人達を助けるのも自衛隊の任務です。
さて、昨日は至る所で入浴支援が行われていたようです。
広島県呉市では海上自衛隊の基地で護衛艦数隻による入浴支援が行われていました。なかでも護衛艦「かが」は最新最大のいずも型護衛艦の2番艦で、輸送規模が最大で、かつ手術までできる病院機能を持ち、災害支援にも活躍できる護衛艦です。
当社では「かが」と同じいずも型1番艦の「DDH-183 いずも」をDVDで詳しく紹介しています。
海上自衛隊だけでなく陸上自衛隊も入浴支援の装備を持っています。
正式には「野外入浴セット2型」といいます。
昔、災害派遣で入浴された被災者の方々が、感謝の気持ちを伝える際に「どこの部隊ですか?」と聞かれることが多かったことから、暖簾に部隊にゆかりのある地名を入れるようになったそうです。
自衛隊の活動は支持していますが、やはり「自衛隊が活躍する」という事態は起きてほしくないですね。
今回は自衛隊について書きましたが、被災地では自衛隊のみならず多くの警察官、消防隊、海上保安庁などが派遣されて被災地支援で尽力されています。
大雨の後は強い日差しの猛暑が続いており、いち早く収束することを願うばかりです。