
久しぶりの(?)「歴史通」(WiLL2018年8月号増刊号)をお届けします。
統一テーマは「これで『本当の現代史』が分かる」です。
「東京裁判史観」「共産主義礼賛史観」などに未だに取り憑かれたままの朝日新聞やNHKや岩波書店などが、撒き散らす歴史モノの嘘八百をことごとく論破していきます。
その中で、ご注目いただきたいのは、まずは馬渕睦夫さんの巻頭論文(「トランプ大統領が靖国神社を参拝する日」)です。
近刊(WAC BUNKO)の『馬渕睦夫が読み解く2019年世界の真実』でも少し触れていましたが、米朝首脳会談のあと、起こるかもしれないあっと驚くことといえば、それは戦勝国アメリカの国家元首であるトランプ大統領が、安倍首相と仲良く靖国神社を参拝すること…ではないかと。米朝会談以降の世界秩序の大変化がどういうふうに起こるかを、本論文でも解明していきます。
歴史問題などで「日本封じ込め」を謀った戦勝国の論理も、もはや通用しない国際社会がやってきたのです。
同様の指摘は、そのあとに続く髙山正之さんと藤井厳喜さんの対談「新・大東亜戦争肯定論–ワルはヤンキーとコミンテルンだ!』でも指摘されています。ご注目を。
また、こういう史実の見直しを提唱したりすると、すぐさま、「それは『歴史修正主義』だ!」というレッテル貼りをする人たちがいます。たとえば、倉橋耕平氏の『歴史修正主義とサブカルチャー—- 90年代保守言説のメディア文化』といった本です。この本の屁理屈を、本誌コラム「墨滴」が論破しています。
さらには、江崎道朗さんと河添恵子さんの対談「ポーランドに見る『歴史捏造主義』からの脱却—-ヒトラー(アウシュビッツ)より酷い、スターリン(カティン)」をごらんください。
アウシュビッツの殺戮をやったヒトラーより酷い、スターリンのカティンの森の虐殺。このカティンの虐殺も、長い間、ナチス・ヒトラーがやったとされていました。その歴史の嘘八百は、事件発生から半世紀を経て修正され、真犯人はスターリンだったということが確定しました。
お二人は、5月にポーランドを訪れ、左右の全体主義国家(独ソ)に挟まれ苦難の日々を過ごしたポーランドの悲劇を、日本の交流の歴史とからめて報告しています。
そこでも紹介されている、「スターリンの嘘八百」を解明したヴィクトル・ザスラフスキーを歴史修正主義者と貶める人はさているでしょうか。ちなみに、その「嘘八百」を暴いた彼の本(『カチンの森 ポーランド指導階級の抹殺』)は、みすず書房から訳出されています。みすず書房はネトウヨ出版社? まさか? ですよね。
そのほか、ミリオンセラーとなった漫画版の『君たちはどう生きるか』。活字の原作は岩波文庫。原作で、再三使われている「男らしさ」という言葉が、漫画では完全に割愛、抹殺されています。その謎に迫ったのが岩田温さんの「『君たちはどう生きるか(漫画)』はなぜ『男らしさ』を抹殺したのか」です。
そのほか盛りだくさん。
NHK受信料(一カ月分)や朝日一カ月の購読料よりも安い、1,000円でお釣りのくる本誌をよろしくお願いします!
2018年7月11日に全国書店で発売です!