鉄分補給(鉄道編)


こんにちは。たけPです。
私は小学校の頃から鉄道が大好きでした。
私が子供の頃は「鉄ちゃん」なんて言葉はなく、「オタク」というくくりにされていたので、人前で「電車が好きです!」なんて言えませんでした。
小学5年くらいから始発に乗って上野駅や東京駅に行って、ホームに入線してくる寝台列車を撮りまくっていたものでした。
小学生の頃は「撮り鉄」でしたが、今は「乗り鉄」です。
出版社の営業は出張が多いので、各地の鉄道に乗れるということが出張の楽しみの1つでした。

そんな私のおすすめはJR九州の鉄道です。
水戸岡鋭治さんがデザインする鉄道は単なる「移動手段」ではなく、エンターテインメントがふんだんに取り入れられています。
首都圏では難しい、観光列車が沢山あることも魅力のひとつです。そんな鉄道のデザインは国内外で高評価を得ており、沢山の賞を受賞しています。

そんなJR九州の鉄道を私が撮った写真とともにお楽しみください。


まずは九州新幹線の旧600系と新600系。木目調の内装をふんだんに取り入れた新幹線。
見分けは簡単。縦目のライトの形状が異なります。車両ごとにシートの生地や内装が異なるので、指定席以外の車輌を見たくなるのは私だけではないはず。


SL人吉が走る人吉-熊本間は沿線の人が手を振ってくれる「手をフレール運動」に感動します。私も両手でブンブン振り返します。はい。


熊本-阿蘇を結ぶ「特急 あそぼーい!」。内装をご覧ください。親子で座れる椅子のサイズが可愛らしいです。


左が「九州横断特急」、右が「特急 いさぶろう・しんぺい」。右の特急は日本で唯一ループ線の中にスイッチバックがある路線。
絶景を通るこの列車は鉄分過剰摂取なくらい満足できます。


博多-大分を結ぶ「特急 ソニック」。青いソニックの883系が来るのか、白いソニックの885系が来るのか入線前のドキドキ感ったら…。


黒光りする787系。九州新幹線開通前は「リレーつばめ」として博多-新八代間を走っていました。
今はいろんな路線を走っています。落ち着いた間接照明が気持ちを安らかにしてくれます。

もっともっと紹介したいのですがこの辺にしておきます。皆様も鉄道を楽しんで乗ってください!

これやこのー


こんにちは。たけPです。
先週、ちょっと早い夏休みを取りまして、京都・滋賀観光に行ってきました。
今回の旅行のテーマは「百人一首」。歌にゆかりのある場所を巡ってきました。
写真とともにお楽しみください。

■天橋立(宮津市)
【大江山 いく野の道も 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立】 --小式部内侍

私も「股のぞき」してみました。

■誠心院(京都市)
【あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな】 --和泉式部

和泉式部が初代住職を務めた寺院。境内には墓所もあります。

■平等院(宇治市)
【陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに】--河原左大臣

河原左大臣の別邸として創設されたのが後の平等院です。

■宇治神社(宇治市)
【わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり】 --喜撰法師

六歌仙の一人。境内にこの歌の歌碑があります。

■あじろぎの道(宇治市)
【朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに あらはれわたる 瀬々の網代木】 --権中納言定頼

宇治川の沿いの「あじろぎの道」。鵜飼でも有名なところです。

■逢坂の関(大津市)
【夜をこめて 鳥の空音は 謀るとも よに逢坂の 関は許さじ】 --清少納言
【名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな】 --三条右大臣

京都、大津間の国道1号線沿いにひっそりと佇んでいます。

■関蝉丸神社(大津市)
【これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関】 --蝉丸

逢坂の関から大津方面に数百メートル進むと関蝉丸神社上社、さらにその先に下社があります。

■比叡山 延暦寺(大津市)
【おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖】 --前大僧正慈円
【寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ】 --良暹法師

前大僧正慈円は延暦寺最高職の天台座主を務めた高僧です。良暹法師も比叡山で修行をしていた僧です。

■比叡山
【人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける】 --紀貫之

比叡山には紀貫之のお墓があります。

■近江神宮(大津市)
【秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ】 --天智天皇

百人一首1番目の歌。近江神宮は天智天皇が祀られています。競技かるたの名人戦、クイーン戦が開催される聖地です。

美淑女との夏物語


7月最後の日曜日、一人寂しく格安スーパーで買い物を終わらせ帰ろうとした時に、携帯に見知らぬ番号からの着信が!
なんと女優の黒田福美さんから、8月に各地で開催されるイベントについて、スケジュールの確認含めて事前に打合せをされたいと、直接のお電話。手短にと思うも、結局小一時間ほどお話をして終了。

確定はしていませんが8月15日に、とある団体の集会での本の販売を皮切りに、8月21日には名古屋は栄の中日文化センターで講演会があり、さらに8月29日には八重洲ブックセンター本店様にて、トーク&サイン会を開催。
トーク&サイン会は産経新聞を筆頭に毎日新聞、読売新聞の広告で告知します。

全国的に猛暑の夏ですが、講演会で販売するサイン本の作成など事前に打合せと称してお会いする機会も多く、これまでの人生、ひと夏を綺麗な女優さんと一緒に過ごすなんて経験は皆無なだけに、文春砲に無用な注意を払いつつ、毎朝念入りな歯磨きに余念がない毎日です。

冒頭の写真は丸の内にある丸善丸の内本店様の2階に掲示されているポスター。

大阪サニーブルース


いやあ、暑い日が続きます! 猛烈ですね。
関東も暑いですが、関西も暑かった!
大阪・難波に行ってきました。

難波といったら、なんばグランド花月
中には入る時間がありませんでしたが、一度、生で吉本新喜劇を見てみたいな~。
小学生のころ、中部圏は土曜日の昼に新喜劇を放送していました。
定番ネタばかりなんですが、なんだか面白い。
今も、いろいろなキャラクターが登場して人気を博しているようです。

それと帰り際に、適塾に寄ってきました。
周辺は戦火にめげず、大きな町家がそこそこ残っています。
福沢諭吉が通っていたんだなと感慨にふけってしまいました。

ただ、大阪名物、たこ焼き、お好み焼き、串カツなどは楽しめず
(暑すぎて胃が受け付けない……だから、今回のタイトルにしました……)。
また、のんびり大阪散策したいものです。

『虎ノ門ニュース』告知も9回目(!)


毎月恒例の『虎ノ門ニュース』内での『WiLL』告知。今日は久々に早起きして虎ノ門へ。

いつもはケント・ギルバートさん出演回にお邪魔することが多いのですが、今日は藤井厳喜さんと井上和彦さん出演会。お二人+司会の居島さんにはいつも取材でお世話になっているので、和やかに告知は終了。

1月号から始めて出演も9回目。それまでカメラの前で喋るなんてことはなかったので、初回はナーバスで前日はあまり眠れませんでした。多少は慣れましたが、やはり今でも緊張します。とはいえ、一視聴者として毎日見ていた番組に自分が出ることになるとは……夢にも思いませんでした。

これからも、毎月発売日前後の水曜日に登場しますので、ぜひチェックしてみてください。

鉄分補給(音楽編)



(写真は本文とは関係ありませんw)

音楽については割りと雑食で何でも聴くのですが、高校・大学時代にハマっていたのがヘヴィメタルです。
ヘヴィメタルを聴く人が絶対に言わない言葉があります。

そう、「ヘビメタ」です。

ヘヴィメタルを聴く人は必ず「メタル」と表現します。
皆さんの周りでヘヴィメタルを聴いている人がいたら「メタル」という言葉を使ってあげてください。その気遣いだけでメタルファンは喜びます。

さて、このヘヴィメタル。細かく分けると数十種類のサブジャンルに分類されると言われています。
スラッシュメタル、パワーメタル、デスメタル、オルタナティブメタル…
興味ない人からすると、どれもただうるさいだけに聴こえるらしいのですが、私達は違うのです!

私は高校時代に軽音部に入り、バンドをやることになりました。組んだバンドでメタルのコピーすることになって初めて聴いたのがメタリカでした。私の青春時代を捧げたバンドです。
1991年に発表されたシングル「Enter Sandman」は世界的に衝撃を与えた名曲です。
このギターリフを聴くだけで続々っとします。

もうひとつ好きなバンドはドイツのHELLOWEENです。
ハイトーンヴォーカルにこれでもかというくらいツーバスを踏み込んで来ます。
割りとドイツのメタルバンドは美しい旋律とハイトーンヴォイスを取り入れたバンドが多いですね。
日本のX Japanはこのジャーマンメタルの特徴が近いと思います。ファッション以外は…。


HELLOWEENの名曲といえば「Eagle Fly Free」。3月に来日した際はイントロで号泣してしまいました。今でもヘビロテしている大好物です。

メタルファンは「ヘビメタ」は毛嫌いしますが、BABY METALを「ベビメタ」ということに抵抗感がないことは自分でも不思議です(笑)

本を読むということ(後編)


いまやコミックは紙の本よりも電子書籍のほうが、多く読まれているというデータもあります。
猫も杓子も電子書籍と言っておりますが、時代の趨勢と言えばそれまでですが、これだけは絶対に電子書籍にしてはダメというものが教科書だと思います。

ネットの検索一発で答えが分かり、コピペで文章を書く?人たち。最短で答えに辿りつける便利さを感じはしますが、物事を俯瞰することや、時系列で捉える力は衰えているのではないかと、アナログな身としては感じます。
手軽に持ち運べるスマホでナビのような、便利なアイテムのない時代に、時刻表片手に出張していた世代としては、A地点からB地点への最短ルートしか分からないナビよりも、行先が途中までの電車に乗り間違えてしまい、結局は目的地に到着できずに引き返したことが懐かしく、また味わい深く思えます。
さらにキーボードに苦労した身としては、タブレット端末の普及でキーボード自体が過去のモノになろうとしているいま、隔世の感があります。

これからの社会、教科書が電子となった時代には、教育というものが大変革を起こしていない限り、日本の教育水準が低くなることは必定だと考えます。
タブレットを使った電子教科書で学んだ子どもたちが、本を読むこともなく、ネットの不確かな情報だけで物事を判断する、それが本当に豊かな社会といえるのか、恐ろしくもあり疑問にも思います。
前編で紹介した「本はとても危険だ。ものを考えることを促すからだ」からすれば、日本のあちらこちらで、物事を深く考えられない人が大量発生する恐れすらあります。

知的労働も単純作業も、多かれ少なかれ人工知能(AI)が人間に代わって就労する時代が、遠い未来を描いたSF小説ではなく、すぐ目の前の現実となって迫っています。
中島秀之東京大学特任教授とドミニク・チェン早稲田大学准教授の対談本『人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界』に、AIでこれからの社会をどうしたいのか、それを考えられる人間が必要とあります。
仕事を機械に取って代わられないよう、AIに使われるのではなく、AIを使って豊かな生活を実現する。
そのためにも、これからも紙の本を読んで考える力を養い、間違った行動や判断をしないよう心掛けたいと思います。

雨ですが・・・


給料日明けの金曜夜、お酒を片手に楽しそうに語らう丸の内のビジネスマンの中でひとり筆を取っています。

週末は台風の影響で、隅田川花火もどうなることやら。

 

「今日は雨かぁ~」「明日は雨かぁ~」

よく、雨をとても嫌がる人がいますよね。

僕は時々降る雨がけっこう好きで、「まるで人間の心のようだ」と臭いことを考えたりします(^^;)

そんなとき、ふと思い出すのがMr.childrenの「エソラ」の一節

雨に降られたら 乾いてた街が

滲んできれいな光を放つ

心さえ乾いてなければ

どんな景色も宝石に変わる

ミスチルの曲には、こんなふうに「何事も捉え方次第」というメッセージが受け取れます。

必然を 偶然を

すべて自分のもんにできたなら

現在を越えて行けるのに。。。

「擬態」

愛 自由 希望 夢

足元をごらんよきっと転がってるさ

「名もなき詩」

大切なものは いつだって

目の前に転がっている

ふんずけないように 蹴飛ばさないように

歩いて行けるなら

「image」

評論家の指摘も間違っちゃいないけど

今僕らの目の前で起こってることを

楽観も悲観もなく

ちゃんと捕まえたら

「終末のコンフィデンスソング」

人生をフルコースで深く味わうための

幾つものスパイスが誰もに用意されていて

「HERO」

ああ世界は薔薇色

総ては捉え方次第だ

ここはそうCENTER OF UNIVERSE

「CENTER OF UNIVERSE」

本田圭佑的精神といいますか、

「あの時のキツさが今の自分を作っている」という意識があるならば自分のことで悩むことなんてないでしょうに。

発生する様々な事象は、人生をフルコースで深く味わうためのスパイスなんですから。

悩むエネルギーをもっと大きなものに向けたいですね。

 

 

宣伝ポスター、作っちゃいました!


以前のブログで書きましたが、他の出版社の宣伝ポスターを見て羨ましくなり、女優でエッセイストの黒田福美さんが書かれた『それでも、私はあきらめない』の宣伝ポスターを、社長に内緒(正しくは事後承諾)で作っちゃいました。

制作予算がなかったので、枚数は3枚しかありません。
デザインも我が社のボヤッキーに頼み込んで、本来の業務を差し置かせ進行スケジュール無視の超特急で仕上げてもらいました。

そんな貴重な宣伝ポスターですが、掲示する場所は1か所しかありません。
たった1か所の掲示で、はたして宣伝ポスターと言えるのか少々疑問に思われるところですが、それでもあきらめずに作っちゃいました。

8月1日から掲示していただきますので、ご興味のある方は都内の本屋さんで探してみてください。

本を読むということ(中編)


昨年末に放送された『ガリレオX 読書の小宇宙 本と人とのこれからの関係』を制作していく過程で調べた幾つもの事例から、敏腕ディレクターが教えてくれたことで、とても印象に残った話があります。

アメリカの大学で行われた実験で、同じ大学の学生を二つのグループに分け、同じ物語を片方は紙の本で、もう片方は電子書籍で、それぞれ読んだのちにバラバラにされたストーリーを再構成して組み立てるというもの。
紙の本で読んだグループは再構成出来たそうですが、電子書籍のグループはうまく再構成出来なかったとそうです。
これには幾つか考えられることがあるそうですが、中でも紙の本だと五感で記憶していることが挙げられます。たとえば、読んだ本の中から必要な部分を、なんとなくあの辺にあったようだと目星をつけて頁を捲ったことはありませんか?

もう一つ、実証はされていないそうですが、電子媒体の場合は文字を認識するのに読み込むのではなく、全体を絵的に捉えることで記憶するというものです。
これは映像などと一緒で、強烈な印象をうけた部分は記憶に残りやすいそうですが、その反面、脳の情報解析処理が追いつかず、その他の部分は記憶に残らないというもの。
視覚から入る情報は膨大なため脳が処理する容量を軽くオーバーしてしまい、運転する車の中から風景を見てはいても、その一部始終を記憶はしていないことなどが、例として挙げられるそうです。
もし全体を記憶しようとすると、膨大な情報量により脳への負担が大きくなり、運転に集中出来ず事故を起こしてしまうかもしれません。

紙の本と電子書籍の違いで一番印象深かったのは、紙で読んでいる時は脳波がリラックスした状態となり、いわゆる寝落ちと呼ばれることが起きたりするそうですが、電子書籍では脳波が常に興奮状態になっているということで、就寝前の読書にあまり向いてはいないようです。これはゲームなど電子機器を就寝前に使用すると寝つきが悪くなると言われていることからも、とても腑に落ちる話でした。

某社の文庫の宣伝キャッチに「本は心のビタミン」というものがありましたが、せっかく読んだ本でも、電子書籍だと記憶に残るのは強烈な部分だけでは味気ないものです。
紙の本でゆっくりと読んで、心に刻み込める、そんな読書がアナログな自分には最適なようです。